第61話「いろいろとお話をするようです」
もはやタイトルすら雑になってしまったこの小説。
けど、そんな事知ったことではない! ワンダーランドウォーズの戦績発表だ!!
53戦28勝25敗です。そして、アリスのキャストランクがEX2(32)に上がりました。やったぜ!
紫電が自主的に正座して反省しているのを放置して敵対している二つの組織についての話し合いが行われていたが根本的な問題は戦力差である。
「で、当面はこの戦力差をどうすればいいかを考えてみようと思う」
「――漁夫の…利…する?」
「…? ああ、二つの組織を先に戦わせて疲労したところを叩くってこと?」
「…そう」
「それも一つの手ではあるけど。――問題はミストルとアルターエゴの本拠地が分からないことだ。それが分かればちょっとした偽装を行なって本格的な戦いに発展させたんだけど…」
「そんなことできるんですか?祭」
「やり方さえ考えれば偽装工作なんて簡単なことだぞ?」
「そんなもんなんですね」
「お嬢、ちょいといいですかい?」
「どうしたの? 河野」
「御当主様がお呼びです」
「お父様が?……分かったすぐに向かうわ」
「レイア? どうかしたか?」
「ちょっとお父様が呼んでいるみたいなので行ってきますね」
「そうか、気が付いたらもうこんな時間か。今回はここで解散としよう」
「分かりました」「うん」「分かったよ」
「・・・・・・・(足がしびれ過ぎて反応すらできない)」
「――そこの馬鹿は放置しておいて、また次の日に」
そうして足がしびれて動けていない紫電を除いて皆それぞれ帰路についたのだった。
「大丈夫ですかい? 紫電さん」
「大…丈夫…少しの間…だけ休ませて」
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「――本当ですかお父様? 先程の例の物の開発が成功したという話は」
「ああ、本当だとも。レイア、君が何をしているのかは知っている。親としてはとても心配だが、君は何を言っても聞かないのは分かっているからな。是非とも例の物を使いたまえ」
「ありがとうございます。お父様」
(確かにアレがあれば多少の戦力差を覆せるはず。だけど…流石にぶっつけ本番で動かすわけにはいかないわ。あの人に頼みましょう)
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次の日、学校が終わり、またもやレイア邸に集まった紫電達。
早速レイアが芽衣に鍛冶道具のある部屋に案内する。
「どうですか? 芽衣さん」
「うん、いい所だよ。レイア君ありがとう」
「いえいえ、どういたしまして、です」
芽衣が道具を見ている中、昨日の続きとばかりに祭が昨日参加していない紫電に聞く。
「紫電は昨日の話を聞いていてどう思う?」
「えっ?――ああ、概ねみんなと同じ意見かな(途中から聞いてなかったけど)」
「…そうか」
「よし、ここならいいのが出来そう。ねえ、皆の創成武装をうちに貸してくれるかい?」
「どうしたんですか?」
「どうしたって、強化だよ? そのためにうちを誘ったんでしょ? 紫電の白雪も中途半端の強化しかできてないしね」
「そういう事でしたか…分かりました。お願いします」
そう言ってレイア達は芽衣に創成武装を渡す。
「よしよし、今日明日で終わらせておくから期待して待ってて」
そう言って芽衣は鍛冶場に座って準備を始めた。
「このままだと邪魔になるし、俺たちは別の部屋行こう。ゲームやろう、ゲーム」
「そうですね。行きましょう!」
その後は普通にゲームをして帰った紫電達だった。
次回は紫電達の創成武装がどんな風に強化されたのかを書きます。




