第56話「不穏な気配…カントリーサイドゲート攻略戦 前編」
毎週恒例ワンダーランドウォーズの戦績発表でございます。
今回は舞闘会と同じ特殊な試合である協奏闘技場の結果もどうぞ。
全国は33戦17勝16敗で、協奏闘技場は13戦9勝4敗です。
協奏闘技場は相方と一緒に上を目指すもの、あいにくボッチの私には相方がいないので野良の方とマッチする0000コードを打ち込み、戦ってました。ランキングは3000位のようです。
紫電と芽衣がモンスターを倒しながら、逃げ遅れた人たちを避難させていく。
そうして倒していきながら、数十分ぐらいたったころ、ようやく目的地のゲートの近くにたどり着くことが出来たが、時間が経ちすぎているのかモンスターの量がかなり多くなってしまっているようだ。
「不味いよ、これは…避難させてたからしょうがないけど…時間かけすぎたな。まさか、ここまでいるとは」
「でもやらなきゃ…やらないとここに住んでいる人が…あの子たちが…大切な人たちが傷つくのは見たくない!」
「その意気だよ芽衣! さぁ、存分に暴れよう!」
紫電は白雪を、芽衣は自分の手に握られている鍛冶ハンマーをさらに力づよく握りしめ、目を一度閉じ、再び目を開けたとき、その目に宿っているのは静かな闘志だった。
「今、君の名を呼んであげる…お祖父ちゃんにしかるべき時までは呼ぶなって言われていたけど今がその時だってうちは思う! 行こう!! 覚悟の槌!!」
芽衣に真名を呼ばれた鍛冶ハンマー…覚悟の槌は嬉しそうな感じで光り輝く。
光が収まったとき、芽衣の手には持つ場所がわずかに伸び、ハンマーの部分が倍近く大きくなっていた。
「これは…これが真の姿…って、大きくなっただけ…かな。でも、力を感じる…流れてくる」
「大丈夫か?」
「うん、大丈夫…さっきよりもずっともっと強く戦える! 覚悟が…うちを強くする!」
「覚悟、か。某有名な黄金な風が吹いてきている気がする。せっかくだ、あの名台詞を言よう…覚悟はいいか?」
「…うちは出来ている!」
改めて覚悟の槌を構えなおし、モンスターがたむろっている場所に突っ込んでいく芽衣。
「ちょっ!! 無作為に突っ込んだらダメだって!」
「紫電が焚き付けたんでしょ…」
突っ込んでいく芽衣に慌てたように後を追う紫電、焚き付けたこと事態に呆れながら言うネル…何とも言えない空気に一瞬なったが即座に戦闘が始まったため霧散する。
「背中は任せるよッ! 紫電!」
「頼もしくなっているなぁ~…分かった! 任せろ!」
モンスター相手に覚悟の槌を振り回す芽衣、それを後ろから襲おうとするモンスターを紫電が片っ端から切り捨てる。
「マズイ…着々と囲まれてる。芽衣は多分気づいてない。どうゆう事だ? 誘われている…モンスターが連携している? 別々の種族なのに?」
襲い掛かってくるモンスターを切り伏せながら違和感を覚えた紫電が考え事をしている。
そして、その違和感に気づいた…音だ。もっと正確に言えば音楽だ。楽器…紫電の記憶にあるのはヴァイオリンだ。
今まで気にならなかったが一度気にしてしまったら止まらなくなる…何故ここでヴァイオリンの音楽が聞こえてくる?
しかも、ヴァイオリンの音が聞こえてくるのはモンスターたちが来る方モンスター達が邪魔で見えないが確実にゲートの前から聞こえてくる。
そして考え事をしていたために周囲の注意力が下がっていた紫電に隙をついてシャドウウルフが死角から襲い掛かった。
「ッ! しまった!」
シャドウウルフの爪が紫電の腹に入ると思ったその刹那、シャドウウルフが横腹に音速を超える何かにより真横に吹っ飛ぶ。
「えっ?」
「戦闘中に考え事とはだからそんなスキを突かれるのだぞ? 紫電」
「おじいちゃん!」
声がする方…紫電がその方角を見ると、そこに立っていたのは右手に愛刀、水神切り兼光を持ち、左手を真っ直ぐかざして雷を纏っている白石琥珀だ。
「おじいちゃん…どうして?」
「お前が紫音に伝えたのだろう? ふふ、なぁに久しぶりに体を動かすのも悪くないと思っただけだ。そして紫電、お前も気になっているのだろう先ほどから聞こえてくる音に」
「…うん」
「それを確かめるぞ。後に続け」
「分かった!」
今日は企業さんの一次面接に行ってきました。
マジで緊張した…まぁ、一次面接で緊張してたら二次、三次面接のときとかは絶対に帰ったらベットに沈むと思う。
社長とかと面接するから。
次回は音の正体とゲートキーパー戦になるかな。




