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女神様と現代モンスター討伐戦線  作者: 式・シロノス
第4章「召喚獣と創成武具鍛冶師編」
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第52話「祖父 琥珀との話し合い その2」

今回は最後の一文以外、全部誰かが喋っています。


毎週恒例第三回ワンダーランドウォーズの戦績発表~。

51戦20勝、31敗…………大敗ですね、はい。

交流会でメインで使っているアリスの立ち回り方とか教わりましたし、まだまだここから!

今日からりりィフェスタだし、舞闘会も7月8日から始まる…舞闘会でルークまで行ければ何とか…成長できたとは言えるかな。毎回ポーンフロアで終わっちゃうし。

「えっ? おじいちゃん? どうしたの?」

「どうしたもこうしたも、紫電よ、お主の内側に女神様がおるのは分かっている」


「!?」

「女神ネル様、ここには私しかおりませぬ。喋っていただいて結構ですよ」

「…あなたは私を知っている。琥珀、コハク、剣豪…!! あなたまさか、コハクラ・クラレイン? 数十年前にパーティー全員が行方不明になったって先代が言っていた」

「ええ、その通りでございます。いまはもう、生きているのは私だけになりましたがね」

「おじいちゃん…」

「気にする出ない紫電。皆、残りの生涯をまっとうした、私も含めて全員結婚し、子を残しているのだ、悔いはないだろう」

「…そうなのね。なら、いいのかしら。こちらに来て皆が、幸せに生きたのなら…」


「…? でもおじいちゃん。俺の武器…創成武具を整備できる人って? 言い方が悪くなっちゃうけど、おじいちゃんの仲間の人はもう亡くなっちゃってるんでしょ?」

「それは問題ない。あ奴には今技術を継いだ、というか継がせた孫がおる。明日、あ奴の孫を紹介しよう」

「…それって大丈夫? 強制的に継がせたってことはまずいんじゃ?」

「多分だが、問題ないだろう。あまり嫌がってはいなかったし、今はいろいろな道具を作ったり直したりしているからな」

「嫌々やらされているわけじゃないなら…もしかしたら性格がねじ曲がっている人だと思っちゃったんだよね」

「紫電と一緒にいるとかなりサクサク準備が進むわね。これがご都合展開というやつかしら」

「こうしないと作者の馬鹿な頭がパンクしちゃうからね」

「メタい話はやめて、続きを始めるぞ」

「は~い、おじいちゃん!」


「コホン、でだ、紫電よ」

「何?」

「一度私とここで一太刀交えないか」

「…本気で言ってるの? 勝てる気が全然しないんだけど」

「よい、互いに居合でやる。本当に一太刀で終わるぞ?」

「良いじゃない受ければ。紫電にとっても勉強になるわよ?」

「……まぁ、おじいちゃんに剣を教わろうとは思ってたけど! 今じゃないよ!! ……そういえばおじいちゃんの刀、抜いたところ見たことが無いや、どんな刀なの?」

「私のか? 私のはこっちで手に入れた刀だな。確か、水神すいじん切兼光ぎりかねみつと呼ばれた刀だったかな」

「マジモンの名刀だった!」

「? どうゆう刀そのかしら紫電」


「詳しくは知らないけど、銘は備州長船住兼光と呼ばれていて、戦国時代の武将、直江兼続の愛刀とされているよ。何で水神切とよばれているかだけど、昔、水難があると水神のせいになってたんだ。それを刀一本で収めたことから水神を切ったとしてそんな銘になったらしい。…と、言うかおじいちゃんそれ本物なの?」(携帯を片手に調べながら)


「そうなのね。勉強になったわ」

「興味ない人にとっては、どうでもいい知識だけどね」

「そう…」

「…おじいちゃんは知っていて? 自分の刀なんだから」

「いや、このあとお主に譲ろうと思っていたのだが? それと、この刀が本物かどうかなどは知らん」

「はい!?」

「女神ネル様の戦い方は二刀流。刀が二本あった方がよいだろう?」

「まぁ、そうだけど…そうだけど!」

「だからこそ(プルルルル)む、電話か。麗美から? ばれたか…」

「?」

「帰るぞ、紫電。麗美に出ているのがばれた。これ以上怒こる前に戻るぞ」

「…! 分かった」


こうして夜道を走って家に戻っていく紫電と琥珀だった。

次回、ついに創成武具鍛冶師が登場します。

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