第51話「祖父 琥珀との話し合い」
もう恒例行事にするつもりの先週のワンダーランドウォーズ戦績発表~
67戦:34勝、33敗……うん、何とかなってるかな。
と、言うかコッペリア、強いんだが特に後半。
何だあれ…なんなんだあの威力…
今週土曜日にワンダーランドウォーズの交流会にしごかれに行ってきます。
「話し合いと言われてもな…義親父。さっきの意味深な言い方がとても気になるんだが…紫電、何かしたのか?」
「…何も? 何かしたのなら、父さんがそのことに気付かないわけがないでしょ」
「何をそんなに期待しているのか……父さんでも分からないから聞いているんだがな」
「そっか。なら、いつか分かると思う」
「…お前も気になる言い方をする」
「お兄ちゃん…何か隠し事してるの?」
「……大丈夫だ、紫音。心配するようなことじゃない」
「…………」
「…ほんとだから、だからそんな悲しそうな目で見ないでくれ」
「クク、そろそろいいかな? せっかくのお茶が冷めてしまうぞ」
「元はと言えば義親父が原因なんだが…」
「良いではないですか、あなた。せっかく入れたお茶を飲んでください。私が手ずから入れたんですよ」
「そうか、なら早く飲まないと勿体ないな」
いちゃつき始めた奏斗と志奈、そして紫音から悲しそうな目でいまだに見られている紫電、それらを楽しそうに見ている琥珀、なんて言ったらいいのか分からず姿勢正しくお茶を飲む麗美、何とも言えないカオス空間がそこにできていた。
そんなカオス空間から数時間後、何とか紫音からブラコンと言われても仕方がない方法で信用を勝ち取った紫電がテレビを見始める。
そのブラコンを面白そうに眺めていた琥珀から紫電に声がかかる。
「紫電」
「何? おじいちゃん」
琥珀は紫電に近くに来るように手招きするとすぐそばまで寄ってきた紫電に向かってこう耳打ちした。
「自分の武器の手入れをしてくれる人を探しているのだろう?」
「!?」
「その者に心当たりがある他の者に聞かれるわけにはいかない。夜遅くて眠いかもしれんが深夜この場所に来てくれるか。なぜ分かったのか教えてやろう」
「それって…」
「皆さん、夕飯が出来ましたよ」
先程の意味深な発言より確信ともいえる話を琥珀から聞き、思わず真意を確かめそうになった紫電だったが麗美が夕飯を運んできたことにより言葉が続く事は無かった。
紫電は夕飯を運ぶのを手伝うためにその場を離れ、麗美の方に向かって移動する。
夕飯を食べ終わり、その後はお風呂に入ったりして現在時刻は深夜、琥珀から指定された場所に移動している紫電。
指定された場所にたどり着く、そして田舎の名物ともいえる大きな木の下、月明かりに照らされて、目を閉じ、座っている琥珀の姿を確認する。
紫電が来たことに気づいた琥珀は目を開け、その瞳を紫電へ向ける。
その琥珀に紫電は声をかける。
「来たよ、おじいちゃん」と
しかし、琥珀から帰ってきた答えは想像していなかったものだった。
「お待ちしておりました。我らが紫の大地の守護女神 ネル様」
やっとこさ自分のスイッチを手に入れたよ…ライトだけど。
前からやりたかったFE無双とペルソナ5Sをやりこむぞい。




