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女神様と現代モンスター討伐戦線  作者: 式・シロノス
第4章「召喚獣と創成武具鍛冶師編」
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第48話「召喚! 召装獣!」

紫電達の召装獣…一体どんなものが召喚されるのか。

 翌日、紫電達はレイアの家に集まった。

 召装獣を召喚するために召喚陣を描く必要がある為、なるべく広いところがいいという事なのでレイア邸の中、しかも地下室がかなり広いという事なので現在、地下室で四人集まって女神の指示に従い召喚陣を描いている。


「しかし、随分と複雑に描くんだなこの召喚陣…こんな時間がかかるのにネル達のところの人達、冒険者だっけ?…は、ほとんどの人が契約しているんだな」

「そうよ。このタイプの召喚陣は一度描けば何回でも使えるようになっている物で、ギルドとかが奥のスペースに召喚陣を敷き、一定の基準を満たした冒険者に召装獣の契約するかどうかを尋ねた後に契約すると答えたらそこに行って召喚する。と、そんな感じになっているわ」

「ふ~ん?…ってことはさ。一応俺たちはその基準を満たしてるってことでいいの?」

「ええ、満たしているわ。一応紫電達は今、冒険者いうところのCランクってところね。召装獣を召喚できる基準のランク」

「うえ~、今の実力でもCランクなの? 上のランクの人たちってどれだけ化け物ぞろいなんだ…」

「冒険者のランクは素の実力に加え、いろんな条件があるからそれを入れたらってことね。紫電達の素の実力だとBか、もしくはAの下らへんだと思うわ」

「そんなんだ…っと完成したよ」


 ネルと会話しながら召喚陣を描き終えた紫電達はその後の召喚の手順を踏んでいき一人ずつ召喚していく事にした。


「最初は私だな…どんなのが出てくるか楽しみだ」

「祭さん、まずは魔力を召喚陣に注いでくださいまし、そうすれば召装獣が出てきてくれますわ」

「分かった」


 祭が召喚陣に魔力を込めていく、込められていく魔力に反応して召喚陣が光り輝いていく。

 そして、一際大きく光を放つ。

 その光の眩しさに一瞬目をそらした紫電達。

 光が収まった後に召喚陣の方を見てみるとそこにいたのは大きな亀だった。


「亀?」

「亀だな」

「亀ですね」

「大きいけど…かわいい…ね」

「オーシャンタートルね。水がある場所だと屈指の実力を持っているわ」


 亀がゆっくりと祭の方に向かって歩いている。


「召喚した召装獣に名前を付けて契約完了ですわ」

「そうなのか…よし」


 祭が自分の方に向かってくる亀の方に近付き少しかがみこんで頭を撫でた後

「お前の名前は安直な名前だけどコウ…コウだ。よろしくな」

 名を貰った亀…コウは祭の手に顔を擦り付けた。


「サクサクといこう。次はレイア!」

「はい!」


 レイアが魔力を召喚陣に込める。

 そして現れたのは……花だった。


「花?」

「あれは…アルラウネね。植物型の召装獣で人型にもなれる。…召装獣の中でも珍しいタイプよ。……人型と言っても幼い女の子の姿にしかなれないけどね」


「今は、花の中にいるのでしょうか? それとも人型になっていないのでしょうか…いえ、今は名前ですね」


 レイアはアルラウネに近付き、花に触れて名を告げる。


「貴女の名前は…そうですね。すごく綺麗な青色ですし、サファイア…サファイアです。よろしくお願いしますね!」

 アルラウネ、サファイアは蔦を動かし、レイアの頬にふれている。


「次、叢雲!」

「うん…分かった」


 叢雲は魔力を召喚陣に込めた。

 そして現れたのは…紺色の毛並みの狐だった。


「なぁ、ネル。俺、あの狐に見覚えがあるんだけど…」

「紺雷ギツネみたい。…前に紫電がゲートキーパーとして戦ったことがあるから見覚えがあるのは当たり前ね。召装獣としても優秀な子よ」


「可愛い…名前は…らんにする」

 そのまま叢雲は蘭を撫で続け、蘭もされるがまま気持ちよさそうに撫でられ続けている。


「よし、最後は俺だ! 行くぞ!」


 元気よく召喚陣に魔力を込めた紫電。

 そして召喚陣から現れたのは紅い翼をもった隼だ。


「ヴォルケイノファルコンね。火山に住んでいてスピードを生かした戦い方を好むわ」

「へ~、よし決めた! お前の名前は斑鳩いかるが…斑鳩だ!」


「うん、これで、紫電達の召装獣が決まったわね。後は何を…?」

「私から一ついいか?」

「ええ、どうぞ、祭」

「ジュエルの騎士と戦った時、私の焔華扇にヒビが入ったんだ。それで創成武装の方も強化やメンテナンスができるようになりたいんだが、どうすればいい?」

「そうね…創成武装を強化やメンテナンスをするには専用の鍛冶師がいないと難しいわ。私達の世界にしかその職業は無いはずだし、都合よくこちらの世界にいるはずがないわ」

(今何かのセンサーが反応した気がする。フラグは立ったな)

「一応私達女神がやれるところはやっていくわ。だからこそ召装獣を呼び出したんだから」

「それもそうか…すまないな」


 そうして召装獣を召喚して戦力を強化した紫電達は少しの間、レイアの家で一緒にゲームをして家に帰った。

次回は白石一家恒例の実家帰りで他県に行った話になります。

学校が事件で休みになって土日休みが返上になっているはずなのに休んでまで行くほど実家は紫電にとっていい所なんでしょうね。

…まぁ、主人公が動いている時点で何か起きることは確定していますが。

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