第41話「VS虚ろなる宝玉の守護騎士 叢雲視点」
コロナの影響で学校休みが延長してしまった作者です。
時間があったからもう一個投稿することにしました。
今後もしばらくバイト三昧が続きそうです。
学校から届いた宿題がありますけどね(泣)
叢雲は自身の体重をかけた一撃を目の前にいる少女に叩き込もうと思いっきりジャンプし、地面にいる相手に向けて木乃嵐を振り下ろす。
「潰…れろぉ!」
「……!」
だがしかし相手の動きは素早く、瞬時にその場から離脱する。
今まで相手の立っていた場所に叢雲の木乃嵐が叩き込まれ軽いクレーターを作り出された。
そしてそのできた隙を見逃さずに相手が持っている武器、斧槍を振りかぶり叢雲に攻撃を仕掛けてくる。
叢雲はその場で足を軸にして回転、薙ぎ払ってくる相手のハルバードに対してこっちも薙ぎ払って対処する。
お互いの武器がぶつかり合うが回転して勢いをつけていた叢雲の方が優勢だった。
弾かれたハルバードの先端が地面にあたって軽く刺さるが相手は弾かれた勢いを利用し跳躍、空中で一回転してハルバードを抜き、距離をとった。
先ほどからずっと一進一退攻防が続いている状態だった。
「むぅ…一向に…チャンスが…生まれない…ね」
「相手は自分の武器の性質を焼く理解しているんだろうな。そしてこっちの武器の事も」
「どう…しよう?…フェノ?」
「どうする…か。ハンマー…叢雲の場合は木槌か、は一撃に重点を置いて戦う武器。敵にうまいこと当てられればいいが、相手もそれが分かっているからヒット&アウェイを繰り返している。魔力弾を当てるしかない…か」
「魔力弾…当てられるか…な」
「当てるしかないと思うぜ。タイミングは計る。その時は相手にも聞こえないようにする。後は叢雲次第だ」
「分かっ…た」
叢雲が木乃嵐を構え、突っ込み、そしてそのままの勢いで振りかぶり叩きつけた。
相手はその攻撃を後ろにジャンプすることで躱す。
叢雲は着地の隙を逃さずに連撃を叩き込んでいく、何度も何度も繰り返していく、同じように攻撃して。
相手も避け続けるジャンプし、時にはその場で横に回転して飛び、攻撃する暇がなかった。
そして相手は気づく、真後ろに壁があった。
自分が壁に追いやられたことを、そして自分が追い詰められていたことを
「…!?」
(今だ! 閉じ込めろ!)
「氷の箱(アイスボックス)!!」
その叢雲の声とともに壁と地面両方から氷の壁が出現して斧槍使いの少女を閉じ込めた。
だが、完全に閉じたわけではなく一か所だけ穴が開いていた。
穴の大きさは人が通れる大きさではないことは確かであり、まるでそこに何かを打ち込むような大きさであることが分かる。
その証拠に叢雲は穴の前に立つと手にいくつもの魔力弾を出現させる。
「今回の魔力弾は壁に当たると跳ね返る仕組みだからな。思いっきりぶち込め」
「うん、分かった…よ、フェノ。行くよ…フェアリングシュテルン!」
叢雲は出現させた魔力弾を一個ずつ穴の中に打ち込んでいくパコンパコンといい音が鳴っていき一個一個――どんどんと中に入っていく。
最後の魔力弾を撃ち込んで中の音を聞いてみるとパコパコと魔力弾が跳ね返る音に加えて、バシンと何かにあたる音とガキンと弾く音も聞こえてくる。
そのすぐあと弾かれた音が聞こえたと思ったら一個、魔力弾が開いた穴から飛び出てくる。
「ひゃん!」
「大丈夫か? 叢雲」
「うん、大…丈夫」
「えっ?――ちょっ!」
急に出てきたために驚いてしりもちを釣りてしまった叢雲にフェノが声をかける。
そしてすぐさま声をした方を見ると祭が明らかに避けたと思われる体制で床に寝そべっていた。
その後すぐに顔をこちらに向けた祭からは少し叢雲に対し怒っているような感じの目を向けている。
戦いが終わって休憩している所に攻撃が飛んできたのだこれで怒るなと言うのは無理がある。
なので叢雲は素直に頭を下げ、謝った。
祭は少しため息をつき、いいよと言う代わりなのかまた槍を立て、座る。
その祭の様子にホッとして閉じ込めた相手の方を見るとちょうど氷の箱が消えボロボロになった相手が出てきた。
ボロボロになりながらもまだ戦う意思は消えていないのか斧槍を杖代わりに立っている。
叢雲はその様子を見て次の一手で決まると考え、相手に近づいていく
そして近くに立ち、木乃嵐を構えると容赦なく攻撃を当てる。
ガンッ!と音が鳴り、少女は少し先に倒れ、粒子となって消えていった。
「終わった…ね」
「ああ、叢雲の勝ちだ」
次回レイア戦
あれだったら明日投稿できるかも?
宿題はまぁ、何とかなるなる!!(やけくそ)




