第40話「VS虚ろなる宝玉の守護騎士 祭視点」
祭、戦闘開始。
今回の戦闘はFateの戦いを意識してみました。
が、持ち前の表現力と語彙力ゼロにより頑張ったけど意味はなかったよ(泣)
祭に襲い掛かってきたのは現れた4体の内、槍を持った男性だった。
同じ武器を持つ相手が対面とあって祭のテンションは爆上がりしている。
紫電達もそれぞれ対面と向き合い武器を構えている。
そんな中紫電の言葉が聞こえる。
「皆! それぞれの位置が悪いから流れ弾に当たらないように気を付けて戦え!」
「了解だ! 紫電! 負けんなよ!」
「そっちこそ気張れよ! レイア達もね!」
「分かってますよ!」
「頑張る…よ」
互いに互いを会話で鼓舞?し合う。
祭は改めて対面の槍使いを詳しく見てみる。
槍使いの目は虚ろではあるが感情、敵意は感じる。
けど殺意ではないことから祭はどうしようかと考えている。
本気で打ち込み合うか、ただ単純に試合とみて楽しんで戦うか――どちらにしても戦いに手を抜くことは絶対にしないが。
そうして考えていた祭だが、その前に相手の槍使いが仕掛けてくる。
「……!!」
「うわっと!」
互いの槍がぶつかり合う。
考え事をしていたため、油断していた祭は防ぎきれなかったために槍を弾かれた後、腹に蹴りを入れられてしまい吹っ飛んでしまう。
「うぐぅ…敵の前で流石に油断しすぎたな。だけど、次はこっちの番だ!」
「……!」
祭はすぐに体勢を立て直し、相手に反撃する。
相手も祭の反撃を受け止め、その後の連撃も綺麗に受け流し続け、所々攻撃を入れてくる。
互いにかなりの接近戦であり、槍の間合いを維持することなく拳や蹴りそして槍がかすって切り傷ができたりと戦いは続いていく。
が、次に祭が蹴りを受け止められた体制のままで相手の手を足場として祭は高く飛び上がり、距離をとると「フォレストスピアー!」と技を打ちこむ。
相手は足場にされた為に体勢を一時的に崩され、祭のフォレストスピアーを完全に避けきれず木の槍の一つが脇腹に刺さる。
「……!?」
「そこだっ!」
祭はフォレストスピアーでできた隙を狙い、槍の一突きを打ち込む。
が、当たると思った瞬間相手が姿が掻き消える。
「何っ――ッ!?」
その後、祭は即座に体を捻る。
直後祭の体があった場所に槍が突き進む。
間一髪回避した祭だったが相手がそのまま槍を振り払ったため祭は横に吹っ飛ぶ。
何回か床を回転し、祭は立ち上がる。
立ち上がった祭が感じたものは先ほどよりも強く危険になった気配だ。
それに対し今まで戦いを見守っていたクレアが警告を発する。
(祭さん! 敵の強力な技が来ますわ!)
(分かってる! こっちも打ち込むぞ!)
相手槍使いは自身の槍に雷と炎が纏わせ、先ほどの速度ではないがかなりの速度で突っ込んでくる。槍による突き攻撃だ。
祭も即座に槍に力をためると祭の槍には風と水の力が宿り、相手と同じように突っ込んだ。
互いの槍、その先端がぶつかり合う。
「うぉぉぉ!!」
「…!!――!!」
互いに腹から声を出し、叫ぶ。
相手の槍使いは声こそ出てないがかなりの気迫ある顔になっている。
暫くの間力と力がぶつかり合っていると双方どちらの武器にもヒビが入った。
(祭さんの焔華扇が!)
「くっ! 負けるかぁぁ!」
武器にヒビが入ったことに驚いていたクレアと絶対に負けないという意思をさらに固める祭。
その意思が相手の気持ちに勝ったのか相手の槍が砕ける。
「……!?」
「いっけぇぇ!!」
そしてそのまま相手に刺さる祭の槍、消えていく相手。
その後ゆっくりと残心した後、膝をついた。
その疲れ切った祭にクレアが声をかける。
「大丈夫ですか? 祭さん」
「クレア…今回はきついな…他は大丈夫そうか?」
「見ている感じ問題はなさそうですが、苦戦はしているようですわ。けど、すぐに決着がつくはずです」
「そうか。…それにしても焔華扇にヒビが入るなんてな…」
「創成武装は本来使用者の心の強さによって耐久力は変わりますわ。今回の原因は相手の必殺技か何かの威力が高かったからでしょうね」
「そうなんだ…もっと精進しないといけないな」
「ええ。そうしてくださいませ」
「……誰か武器をメンテしてくれるような人がいればいいんだけど…」
「創成武装を整備できる人がこの世界にいるとは思えませんわ。それと武器の点検をサボろうとしているのがバレバレですわよ?」
「これが見つかるフラグでありますように……」
そうして少しでも体を休めるようにその場に槍を立て座り込んだ。
次回は叢雲戦!
頑張れ、叢雲。敵を吹っ飛ばせ!!




