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女神様と現代モンスター討伐戦線  作者: 式・シロノス
第3章「突撃!!町の都市伝説!!編」
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第37話「都市伝説 大正桜と千本鳥居」

大正桜にロマンの嵐!! 千本桜!!

サクラ大戦、ボーカロイドもどっちも好きです!!

今回のネタは私、すごくやりたかった。

本格的に書くのは番外編だけどね。

現実にある千本鳥居とは別物ですのでご了承ください

 切華と別れた祭達三人はすっかり暗くなった夜道を歩いていた。


「さて、もう恒例となったいつもの都市伝説の話だ」

「でも、確かそこってお花見の名スポットでしたよね? どうして都市伝説なんかに?」

「神隠し」

「え?」

「そこで…神隠しが…起こってるらしい…よ?」

「神隠し…ですか」

「神社の巫女として何か思うことがあるのか?」

「いえ、そう言うわけではなくて。そのことを管理している人はどう思っているのです?」

「そのことなんだけど…さ。どうもその管理人、気にしてないみたいなんだよね」

「気にしていない?」

「そ、他の人がすでに気になったらしくて聞いたらしいだけどな? まったく興味が無さそうにしていたらしい」

「それは…どうなんでしょうか? 管理している人として」

「気になる…反応…しているよ…ね」

「それはそれとして、ここからでも見えるほどその桜はデカいんだな」

「関係ない話にすり替えないでください」

「今気にしてもしょうがないことだし、着いてから話そう」

「そうですね」


 そうして夜道を歩き続ける。

 するとほどなくして桜に続く坂道の前に立つ。


「これは…すごいな」

「凄い…数…ある」

「これがここの名物。千本鳥居ですか。なんというか綺麗です」


 千本鳥居を前に語彙力をなくしている三人。


「まぁ、このまま進んでいこう。ここを通れば桜まですぐだ」

「はい、行きましょう!」


 三人はそのまま千本鳥居の道を端によって歩いていく。

 そのままずっと歩き続けて十数分。

 鳥居を抜けた先、その先に見えたものそれに祭達は言葉を失った。

 それは視界を覆うほどの巨大な桜の樹、その堂々たる幹には大きな注連縄しめなわが巻かれていた。

 その巨大な桜が夜にとても綺麗に美しくライトアップされている


「これが大正桜。通称千本桜…か」

「なんて…立派な…桜」

「綺麗と言うより美しい…ですね」


 ほわぁ~と三人で桜を眺めている。

 そしてハッと気が付くとまだ桜を眺めている二人に声をかける。


「二人とも、先に調べるものを調べよう」

「ん、うん…分かった」

「調べるといってもどうやってですか?」

「今回はクレアに頼むことにする。神様には神様だ」

「なら…フェノも…お願い」

「分かりましたわ。私達にお任せください」

「おう、任されたぜ」


 そして数分後。


「う~ん? これは…?」

「どうなってんだろうな?」

「どうしたんだ? クレア」

「…フェノ?」


 はっきりしない態度で言葉を出すクレアとフェノ。

 その言葉に祭と叢雲は幹に手をついて目を閉じ、クレアとフェノに桜の調査を行って貰っていた状態で言葉を紡ぐ。


「この桜に神隠しをするほどの力があるとは思えないのですが…」

「と、言うと?」

「つまりな、この巨大な桜だけじゃ神隠しを行えるほどではないし、神もこの桜に関わってはいない」

「関わって…ない?」

「そ、よく聞いてなかったが神隠しにあうときはどんな状態なんだ?」

「聞いた話だと、千年鳥居を通っているときに歌が聞こえるそうだ。で、その歌を聞いた後に桜を見る。するとどうゆうわけか周りが別の風景になっているそうだ。それを他の人が見ていたら急に消えたみたい。だから神隠しの伝説が付いた」

「歌、それに千年鳥居…なるほど」

「この桜自身が神隠しを行うわけではなくその前に歌と千年鳥居が神隠しの条件を整え、桜を一種のゲートとしてどこかに運ぶということですわね」

「すなわち神隠しの原因は桜にあるわけじゃない。あるのは千年鳥居の方で条件の一致するものを拉致…神隠しに合わせるみたいだ」

「どんな条件だろうな?」

「それは分かりませんわ。けど、戻ってこられているみたいですし、基本的には大丈夫だと思いますわ」

「そっか。ならいいかな」

「いい…の?」

「いいのいいの。早く帰りたいから」

「そっか。なら…早く…帰ろ」

「よし、帰ろ。紫電達も待ってるだろうし」

「もう少しだけ桜を見ていたかったんですが」


 名残惜しいそうな雪菜を連れて祭達は去っていく。

 祭達は気づいていなかった今の時期に桜が

 この桜は一年中咲いており、それを認識阻害で違和感がないように桜自身が行った。

 それは大昔からずっと力を蓄えてきた桜の力で自身の体ではないにしろ女神すら誤魔化すほどだった。

 この先、この桜が引き起こす出来事に巻き込まれる人物(紫電ともう一人)がいるのだがそれは少し先の未来のお話。

次回、日常回を挟んでラスト都市伝説開始!

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