第36話「都市伝説 石の上にも千年石像」
ちょっといろいろ小説情報を変えました。
今更ですけどね!
エイプリルフールだけど私には関係はありません。
人間は嘘つかないと生きてはいけない種族だと私は思ってます。
石の上にも千年石像伝説。
現在から千年以上前、とある旅のお坊さんが休息をするために近くにあった石の上に座ったのだという。
しばらく石の上に座り休息をゆっくりと取っていたお坊さん、そろそろ旅を再開しようと思い立ち上がったお坊さんに何故か神からの啓示があったという。
その内容はお坊さんが今休んでいた石の上に石像を作り、その石像に祈りを捧げよと言うものだった。
お坊さんは思った「何故、」としかし信奉者として神の御言葉を無視しては罰が下ると考え、近くにあった手ごろな大きさの石を使って石像を作り、祈りを捧げた。
その後、お坊さんは旅を続けるためその場を立ち去り石像だけが残った。
その石像が千年たった今でも残っていてそのお話が逸話として何故か都市伝説になっている。
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「と、言うのが今回調べる都市伝説です」
「これは都市伝説って言うのか?」
「どっちかと言うと絵本とか童話系のお話だな」
「私もそう思ってたんですけど…実際に河野が調べて来た話に間違えは無いと信じてますから、そして、この話が都市伝説になっている以上は調べないわけにはいきません」
「分かってる。地図によると街中にあるみたいだし、そろそろ暗くなってくる時間だし早めに終わるといいな」
「…そうですね」
その後は何の変哲のない日常話をしながら目的地に向かう。
レイアは先ほど立ったフラグを回収しないといいなと考えていた。
そうして歩き続けて目的地に到着した紫電達。
「あれが千年石像…か」
「案外普通っぽい感じですね」
「…? 何か違和感が」
「違和感ですか? 紫電。私は何も感じませんが」
自分の感を信じ石像をよく見てみる紫電。
そして違和感の正体に気づく。
「千年たっている割に少し綺麗すぎないか? あと形も」
「? ずっと掃除していればそれぐらい…」
「千年だぞ? そんなに長い時間毎日掃除していたとしても汚れるもの、形は修復していればおかしくはないが修復した後がないのもおかしい。どんな凄腕の修復士でも修復した後は残るものだ」
「そう言われると…」
「まぁ、神様のことは神様に聞けばいい。と言うわけで、ネル? どう思う」
「えっ? ああうん。あれは神が壊れないように加護を入れているだけみたいね。気にしなくていいわ」
「そうか。なんかしてたのか? 反応が悪かったが」
「気にしないで、急にこっちに振ってくるからびっくりしただけ」
「ならいいが…ともかく調査だ」
「そうですね。どうも何もなさそうですが」
「何もないなら良し。でも、しっかりと調べておかないとな」
その後はじっくりと時間をかけ調べた結果。
何も問題ないことが分かったのでいったん帰ることにした紫電達。
「もう暗くなったな。いったん戻って祭達を待とうか」
「そうですね最後の都市伝説は明日、皆で行きましょう」
そんな会話をしながら、すっかり暗くなった歩道を歩き、レイアの家に戻っていった。
なんか久々に女神様を喋らせた気がする。
次回は祭達の三つ目の都市伝説になります。




