第35話「都市伝説 プールサイドの人魚 祭側視点」
先に言っときます。
今回は戦闘はありません!!
毎回毎回語彙力と表現力のない戦闘見せられてもつまらないでしょう?
ルナ達と別れた祭達が次の都市伝説の場所に仲良く歩きながら向かっている。
「さて、次の都市伝説の話ってなんだっけ?」
「ある学校の七不思議の一つが広がって都市伝説になった物のようですね」
「公共プールの…施設に…出る…人魚の…噂」
「人魚、ねぇ...」
「最初は学校の七不思議だったわけですし、都市伝説になった話の中では一番信憑性が薄いのではないですか?」
「実際にルナ達が存在していた時点で今回も人魚がいそうな気がするなぁ」
「人魚…見てみたい」
「とりあえず調べないといけないのは確かなんだ。実際ルナ達と戦っていたせいでもう暗いし、急ごう」
「はい!」
「うん…」
そうして急いで次の場所に向かう祭達。
次第に見えてきた目的地の公共プールの施設。
暗くなった時間帯なのでもう扉は閉じている。
「今になって思えばこっちが担当するやつどっちも時間帯が夜の気がする」
「そうですね。残りのものどっちも普段人が多いところの場所ですし」
「ルナ達で…時間が…つぶれたのは…ある意味…良かった…ぽい?」
「そうだなっともうそろそろ侵入するぞ」
「…あれ?――これって不法侵入になるんじゃ……?」
「気に…しない…ね?…」
「あっはい」
「それはともかく…どうなって入ろうか?」
「ピッキング…?」
「本気で侵入する気で逆に笑いが…」
「叢雲、できるか?」
「うん…任せて」
「なんで叢雲ちゃん出来るの?」
「気に…しない(二回目)」
「あっはい(二回目)」
茶番を行いながらも真剣にカギ穴と向き合ってピッキングをしている叢雲。
数分間カチャカチャしているとかちっという音が鳴って鍵が開く。
「開いた…よ」
「よし、入っていこう」
「…はい」
祭達は公共プール施設に侵入していく。
そしてすぐに人魚が現れるというプールの場所に向かう。
誰もいない廊下を何も気にせず走り、プールのある部屋の扉を開けて中に入った。
そして部屋を見渡してみる。
部屋の天井…プールの上はガラス張りで月明かりがプールを照らしているようだ。
その照らしているプールをよく見てみるとプールの底、そこに何かがいるのが祭の目は捉えた。
見えた何かに警戒するように二人に伝え、進むことにする。
「とりあえずプールの底に見えたものを確認したいから警戒しながら近づくぞ」
「分かりました」
「人魚…かな?(ワクワク)」
なんかワクワクしている叢雲を見なかったことにしてプールサイドに立った三人。
プールの底にいたものがこちらに気づき、近づいてきた。
「近づいて…来る(ワクワク)」
(叢雲がすっごいワクワクしてるなぁ)
「ぷはぁ!…なんでこの時間に人がいるの?」
と出てきたのは幼い印象を感じる女性だった。
その女性の足をチラッとだけ見た叢雲が後ろで悶えているのを祭と雪菜は軽く無視して質問する。
「あんたこそ、この時間にどうしてここに?」
「この時間にしかこの姿で泳げないから」
「随分とあっさり正体を明かすんだな」
「こんなはっきり見られた時点で誤魔化すことはできないでしょ」
「まぁ、確かに」
「あ、自己紹介がまだだったね。私は入江切華ここで働いているよ」
「私は祭、紅咲 祭。で、こっちの二人が…」
「鳴神 雪菜です」
「蒼月…叢雲…です」
「祭さんに雪菜さんに叢雲さんか。よろしくね」
「ここで働いているって言ってたけど…」
「先に言っとくけどおとぎ話みたいに声を失うわけじゃないからね。普通に人の足に変えて人として社会に紛れているんだよ」
「貴女意外にも?」
「うん、いるよ。私は定期的に泳がないと満足できないからここで働くことにしたし、他の仲間がどんなことをしているのかは知らないけどね」
「そう…なんだ(キラキラ)」
「人魚に興味あるの? 私の知っていることだけで良いなら教えてあげるけど?」
「! お願い…します!」
「これは…長くなりそうだ」
「早く終わるか、ここで働いているからまた続きは今度と言うしかないですね」
「あんなに楽しそうにしているのをって考えるとちょっと珍しいからずっと見ていたい感じが―」
「それは分かりますけど…紫電さん達を待たせるわけにはいきませんから早めに次に行きたいものです」
「それにしても今回は平和に終わりそうだ」
「ルナさん達があれでしたからね~。戦わなくていいのならそれに越したことはありません」
フラグっぽいことを言った祭に突っ込む事なく第二のフラグを続けて立てた雪菜だが結局何も起こらず撤収することになった。
「また…話…聞かせて」
「うん、いいよ。私は基本ここでお昼から働いているから何か用事があったら言ってね」
「分かった…よ」
「叢雲に付き合ってくれて助かったよ。切華さん」
「気にしないで、わたしも楽しかったから」
「そういってくれるとありがたいよ」
「それじゃあ切華さん、また」
「またねぇ、気を付けて帰ってね」
手を振る切華と別れ、次の場所に向かう祭達なのだった。
次回紫電達の方を書きます。
実際に言っちゃうと戦闘描写描くのがつらいのとめんどk…ゲフンゲフン!
…長くなったので早く次の章に行きたいです。




