第33話「都市伝説 大きな大きな古時計 紫電組」
今回もすごく短いです。
と言うよりも今回の章、ここ一番話数が長くなることを考えてなかった。
この章の話の違和感に突っ込んだら負けです。
紫電達は二つ目の都市伝説のある場所に向かっている。
そしてレイアが二つ目の都市伝説の話を再確認するために口を開く。
「さて、今回の都市伝説の話の再確認です。私たちが今向かっている場所、そこにある時計が目的のものです」
「なんかその時計から煙が出て、気が付いたら別の場所にいて、目の前には大きくなった時計があり、それに襲われる。――意味が分からないんだけど?」
「それを私に言われても困りますよ紫電……私だって意味が分かりません」
「まぁ、行ってみれば何か分かるんだろ? 二人でいちゃついてないで早く行こうぜ?」
「何処をどう見てもいちゃついてませんよ! 適当なこと言わないでください。でも、もうそろそろ目的地に着くはずなんですけど」
「お、あれじゃないか?」
そう言って紫電が指をさす。
レイアと秋乃もその方向に顔を向ける。
視線の先、そこにあるのは中央にドカンと置いてある古い時計。
「確かあのような形の時計を振り子時計っていうんだよな?」
「はい、そうですよ。それにしても何でこんなところにこの時計だけ置かれているのでしょうか?」
「それも含めての都市伝説じゃないのか?たぶんだけど」
「関係ないけどさぁ、あの時計見てるとあの童謡の歌詞が頭の中に浮かんでくるんだけど」
「【大きな古時計】のことですか? 確かにそうですね」
「あの歌は小さいころよく歌うよな~懐かしい」
「って、話がすごい勢いで逸れた! 元に戻しましょう」
「えっと、あの時計が目的のものでいいんだな?」
「はい、そのはずです」
「とりあえず調べてみようか」
紫電のその言葉に二人はうなずくと三人で時計に近付いていき、すぐ目の前までやってくる。
「見た目は普通に古いだけの振り子時計だな」
「何かとりわけておかしいところもなさそうですね」
「動いてもいない、か。どうするかな」
とどうするか紫電が本気で考え始めると突然目の前の古時計が震えだす。
「「「!?」」」
突然震えだした古時計を警戒して一斉に距離をとる三人。
すると、どうしたことか古時計のどこから出ているのかわからないが古時計から煙が出てきているではないか。
古時計から出た煙はすぐさま紫電達を包みこむ。
「これは…」
「どうも始まったみたいだな」
「二人とも気を引き締めていくぞ!」
「こい! 白雪ッ!」
「おいで! 六花ッ!」
「おし! 行くぞッ!」
三人がそれぞれの武器を構える。
そして、周りの煙が晴れると先ほどまでの大きさとは何倍も違う大きさの古時計が三人の目の前にそびえたっていた。
次回は大きな古時計の謎に迫る!!
ここからサクサク進んでいきますよ~。
前の二つが長すぎたからな!!




