第29話「VS 棺から出てきた謎の者達 中編」
ついに戦うことになった叢雲。
見事敵を討ち果たすことができるのか。
時間は少し遡る。
一人、敵と対峙している叢雲。
すると、相手が話しかけてきた。
「わたしの相手は貴女?……戦えるの?」
「む、人を…見た目で判断すると…痛い目…見るよ」
「そうね、ごめんなさい。なら、わたしも手加減なしで行くわ」
「うん…それがいい。私も覚悟を決める」
そう叢雲が言うと木乃嵐を取り出し構える。
「ふふ、やっと戦う覚悟ができたんだな叢雲」
「そう…フェノ。今までありがとう…ね」
「気にするな。その覚悟を忘れないようにな。俺もいつも以上に手を貸してやる」
「うん…頑張って…いこう」
「誰と話しているのかわからないしそのデカい木槌をどこから出したのか聞きたいけど、始めるわよ!」
「わたしの名はナヤ…あなたの名は?」
「私は叢雲…蒼月…叢雲」
「叢雲…良い名ね。さぁ、いざ、勝負!!」
そうしてナヤは自身の爪を構えると結構な速度で突っ込んでくる。
叢雲も木乃嵐を構えると迎え撃つ。
互いに武器の特徴を生かして戦うことにしたようだ。
ナヤは爪を生かしたスピード勝負、叢雲は大きな木槌を生かして一撃を入れるために動いている。
互いの武器がぶつかり合うときは叢雲が有利である。
小さいながらに大きな木槌を扱えるため、力がかなりある、つばぜり合いで負けない。
ナヤを吹き飛ばし、追撃を仕掛ける。
倒れているナヤに渾身の一撃を振り下ろす。
ナヤはそのまま横に転がることによって一撃を回避する。
そしてナヤがその後を見ると地面が陥没していた。
「危ない…本当に危なかった。食らったらひとたまりもなかったわ」
「避けないで…当たらない」
「これは避けないと、さすがに死んじゃうからね。避けるにきまってるわ」
「なら…意地でも…当てる」
そう言って叢雲は突っ込むとまた容赦なく木乃嵐を振るう。
ナヤは大きく後ろに下がり距離をとる。
「距離をとると…余計に…危ない…よ?」
「どういう意味?」
「こういう意味…だよ。フェアリングシュテルン!」
叢雲が手を目の前で振るすると光る玉が目の前に出現する。
叢雲はそのために向けて木乃嵐を振るうとかなりの速度でナヤに向かって飛んでいく。
「ちょ…!? なによそれ!!」
ナヤは避けようとするが驚いて不意を突かれたためか何発か食らってしまう。
「痛っ。この…って。どこに?」
視線が叢雲から離れた為に叢雲を見失ってしまった。
するとすぐ後ろから声が響く。
「ジャイアント…スリング!!」
「な…しまった!」
叢雲の攻撃がもろにナヤの横側に入り、吹っ飛んでいく。
叢雲はそのまま回転し追撃とばかりに木乃嵐をぶん投げる。
ナヤが壁に激突した後そのまま木乃嵐が追加で突っ込んで壁が壊れ、向こう側が見えるようになった。
ナヤは庭に倒れ伏し動く様子はない。
叢雲が確認すると完全に意識がないことが分かった。
「気…失っている…ね」
「ああ、叢雲の勝ちだ。やったな」
「うん…頑張った」
「あ、いたいた。叢雲ちゃ~ん!」
叢雲が勝利に喜んでいると向こうから雪菜が走ってくる。
「叢雲ちゃん。大丈夫だった?」
「うん…大丈夫。勝った…よ」
「すごい…すごいよ叢雲ちゃん! よし、このまま祭さんの援護に行こう!」
「分かった…行こう。雪菜さん」
そうして雪菜と合流した叢雲はいまだに戦っているであろう祭の援護に行くために移動するのだった
箱を開いてみたら圧勝。
流石メインヒロインの一人。強すぎる。
次回は3人を相手にしている祭視点です。
絶対に余裕勝ちすると思います。




