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女神様と現代モンスター討伐戦線  作者: 式・シロノス
第2章「二つの神社とゲート攻略戦編」
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第18話「博雷神社ゲート攻略戦」

紫電の単独ゲート攻略戦です。

サクッと終わります。

 秋乃が止める前に飛び出し、モンスターに向かって走る紫電。

 モンスター達も紫電に気づき、戦闘態勢に入り、紫電に襲い掛かる。

 紫電は襲い掛かってくるモンスター達の攻撃を焦らず、冷静に防ぎ、弾き、斬り捨てる。

 何体か斬り捨てたあと紫電は声を漏らす。


「やっぱり数が少ない、出現したばっかりだから楽な方だな」

「う〜ん…何かがおかしい」

「何がだ? ネル」

「ゲートの事よ…本当に出現したばっかりならまだモンスターがいないはずだし、いたとしてもさっき斬り倒した数くらいのはず」

「すなわち、モンスターは最初からここにいたって事か」

「どこかにもう一つ、誰にも気付かれずにモンスターを産み出しているゲートがあるのかもしれない」

「そのうちの何体かがここに来ていて、そこにゲートが開いた…と」

「そうなるわ。ここのゲートを攻略してもう一つのゲートも探さないとね」

「そうだな、出たばっかりならすぐに終わらせれる筈だから」


 そうして紫電は残っているモンスターとモンスターを産み出しているゲートの方に向き直る。

 ゲートは早くもゲートキーパーを出していて、ゲートキーパーと戦っているうちにモンスターを増やそうという魂胆だろう。

 紫電はゲートキーパーを見据える。

 ゲートキーパーの姿は狐の様な形で尻尾が二つあり自転車くらいの大きさがあった。


「今回のゲートキーパーはなんか…可愛いな」

「あれは、紺雷ギツネね。紺色の雷を纏い、その雷を使いながら相手を翻弄する。見た目は可愛いけど、割と厄介な狐よ」

「可愛い見た目に反して時間稼ぎにはぴったりのモンスターって訳か。あの狐、家で飼えないかな」

「ゲートキーパーになっているから無理ね。倒さないといけないわ」

「う〜ん、残念。母さんと紫音が喜びそうだと思ったのに」

「その内、使い魔の召喚の仕方を教えるから、その時にあーゆう子が来るといいわね」

「使い魔の召喚か…楽しみがまた増えたな! 今から楽しみだ」

「期待してくれてるとこ悪いけど、そろそろ再開するわよ」

「了解! すぐに終わらせよう」


 紫電はゲートキーパーの方に向かう。

 紺雷ギツネは雷を纏い、自分に向かってくる紫電を迎え撃つ。

 紫電はそれに合わせ、白雪に雷属性をエンチャントして感電しないようにして斬りかかる。

 紺雷ギツネはひらりと躱し、爪をたてて反撃する。

 爪を白雪で受け膠着状態になる。

 このままではモンスターがたくさん湧いてしまうと考えた紫電は爪の方角を逸らして攻撃を再開する。


 左下、左下からの切り上げ、正面と連続で斬りかかる紫電だが紺雷ギツネはそれらをひらりと躱し続ける。

 時間が着々と稼がれている。

 モンスターの数が先ほどより増えている。

 焦り始めてしまったのかヤケになり始めた紫電。

 無駄に白雪を振るってしまい余計な体力を使ってしまう。

 焦り始めた紫電にネルは落ち着く様に声をかける。


「紫電、焦る気持ちはわかるけど無駄に体力を消費するのはマズイわ。落ち着いて相手の動きをよく見て」

「よく見ろって言われてもッ、こいつ割と速いだけど!」

「紺雷ギツネの能力の一つ直感回避を使っているんだと思う。もうすぐ一時的に効果が切れるからそのタイミングで攻撃して!」

「モンスターの能力がここまで厄介なものがあるとは…今までのやつは使ってこなかった気がするが」

「今までのモンスターも使ってなかったわけではないわ。ガーゴイル達は軍隊指揮とか使ってたから…っとそろそろ切れるわ準備して」

「了解。一撃で決める!」


 すると、紺雷ギツネの動きが少し鈍る。

 そのタイミングを逃さず、紫電は技を放つ。


「沈め! 狐ヤローっ! ホワイトッ ファング!」


 紫電は自身が編み出した技、ホワイトファングを放つ。

 狼の爪に見立てた左右三連撃、合計六連撃が直感回避の切れた紺雷ギツネにクリーンヒットする。

 攻撃に耐えられず紺雷ギツネは倒れ、消滅する。

 残るはゲートと召喚された数十体のモンスター達。

 ゲートキーパーが倒れた今、紫電を止める事は出来ない。

 紫電は数に苦戦しながらもゲートを閉じることに成功したのだった。


「ふぅ、なんとか閉じることができたな。後は何処かにあるもう一つのゲートを探すぞ」

「その事なんだけど、紫電。もう一つのゲートが見つかったみたいよ」

「! そうなのか。でも、どこにどうやって見つけれたんだ?」

「場所は鳴神神社、祭がそこに用事ができて神社にいたらしいわ。そこで隠されていたゲートを発見、交戦を開始したとクレアがさっきみんなに報告してきたわ」

「祭が戦っているのか! 一人で!」

「そう見たいね。今、交戦を始めたみたいよ」

「すぐに援護に向かわなきゃ!急ごう!」


 そうして紫電は祭の援護に行くために大急ぎで鳴神神社に向かうのだった。

 そして、今までその様子を眺めていた秋乃も黙ってそれについて行くのだった。

次回、戦闘を開始した祭と雪菜に視点を戻し、ゲート攻略戦です。

途中で紫電と秋乃も合流し、ゲートを攻略します。

雪菜と秋乃は一体どうするのか。

次回を…待て!!

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