第15話「人気の神社 鳴神神社 祭視点」
神社の名前を鳴神神社に決定。
けっして名前を考えているときにペル◯ナ4の動画を見て決めたわけでは無いです。
そしてその動画を見ながらスト◯イク・ザ・ブラッドのアニメを見直していたわけでも無いです。
「鳴神神社…ですか」
祭は目の前に座り、朝っぱらから自分を呼び、呼んだ要件を伝えている人物。
父、紅咲 賢吾に聞き返す。
「そうだ祭、お前には今回、鳴神神社に行ってもらいたい」
「分かりましたけど、親父? どうしてまた急に?」
「今回、鳴神神社の神主からの依頼で、自分の子に槍、というか薙刀を教えてほしいそうでな。なら親睦も兼ねてと思ったからお前に言って来て欲しい」
「なんでまた、薙刀なんて」
「自衛目的だろう。最近なにかと物騒だからな」
「なるほど、分かりました。すぐに準備を整え、向かいます」
「あそこの神主とは何かと縁がある。学校の方には連絡を入れてある。失礼のないように頼んだぞ、祭」
はい、と返事をして祭は部屋から退出する。
向かう準備をする為に廊下を歩いていると今まで黙っていた女神、クレアが話しかける。
「祭さん、鳴神神社とはどんな所ですの?」
「んー、なんというか最近人気の神社でな、どんな場所かと言われてもいい感じの場所としかいえない」
「う~ん、実際に見たほうが理解できそうですわ」
「悪かったな説明が下手で、あとは何かともう一つの神社をライバル視しているって事かな」
「もう一つの神社、ですの?」
「たしか、博雷神社…だったかな。向こうにその気がないし、意識もしてないのにライバル視しているって話って言っても今の神主だけの様だけど」
「ふーん、お相手にとって随分と迷惑な話ですわね」
「まぁ、言っていても仕方がない早く準備を済ませ、向かうとしよう」
「そうですわね」
そんなこんなで準備を整え、鳴神神社に車に乗せてもらい向かう祭。
距離的にはそこまで遠いわけではないのでそんなに時間がかからずに神社に到着する。
そこで待っていた神主と思われる人物がこちらにやって来て車から降りた祭に話しかける。
「よく来てくれたね。私が今回お願いしたこの神社の神主、鳴神 祐也という。君が賢吾君が言っていた息子の祭君だね」
「はい、そうです。紅咲 祭と申します。初めまして、今回はよろしくお願いします」
「こちらこそ宜しくお願いするよ。早速で悪いんだけど、私の子に薙刀、教えてくれるかな」
「分かりました。どこでおこなうんですか?」
「境内に場所を用意してあるからそこでお願い。案内するよ」
「お願いします」
祐也に案内され、境内の道を進んでいく。
すると少し先に開けたら部分があるのが分かり、そこに姿勢良く立っている一人の女性が見えた。
「祐也さん、あの子ですか?薙刀を教えたいという子は」
「そう、私の可愛い一人娘。鳴神 雪菜だよ」
「なるほど、真面目そうな子ですね」
「うん、真面目で可愛い、私には勿体無いくらいの自慢の子だよ」
そんな軽い親バカをさらっと聞き流した祭は女性、雪菜が立っている場所へと向かう。
そして、雪菜は自分の父親と一緒にこちらに向かっている祭に気づくとこちらに走ってくる。
こちらにたどり着くと雪菜は挨拶と自己紹介を始めた。
「初めまして、私は鳴神 雪菜と言います。今回はよろしくお願いします」
「紅咲 祭です。こちらこそよろしくお願いします」
互いに挨拶と自己紹介を済ませると祐也が声をかける。
「よし、互いに挨拶が済んだところでどうする雪菜? 早速始める?」
「あっうん、始められるのなら。大丈夫ですか祭さん?」
「大丈夫です。あと年上なんですから私に敬語でなくとも大丈夫ですよ」
「それはダメです。私は教えてもらう立場、相手には敬意を表さないと。むしろ私の方にこそ敬語はいりません。雪菜で大丈夫です」
「ん~、そうか、なら遠慮なく」
「それじゃ、お願いね、祭君。お昼くらいになったら呼びに来るから」
「あ、はい。分かりました」
「それでは、改めましてよろしくお願いします。祭さん」
「ああ、それじゃ始めるよ」
そうして祭は雪菜に薙刀の使い方や技を教えていくのだった。
忘れていたことを書く。
博雷神社の秋乃は21歳、春香は19歳、そして雪菜が20歳になります。
次回は視点を紫電に戻して博雷神社での行動を書いていきます。
ゲート攻略の時にどうやってヒロインのレイアと叢雲の二人を参加させよう?




