第1話「日常崩壊は突然に」
第1話更新。相変わらず読みにくいとは思いますがちょくちょく不定期に更新していきますのでどうか...どうか...
友達に読みやすくするために改行とかルビを入れたら?とアドバイスを貰ったので順次修正していきます。
とある住宅街に位置する場所で他の家より敷地が広い家があった。
離れに道場と思わしき建物がある。その広い家の一室。
二階にある誰かの自室と思われる部屋で一人の青年が出かけるための準備をしながら帰ってきてすぐにゲームが出来るようにゲームの準備も一緒にしていた。
「よしっと、これで準備は万端。すぐに新作のあのゲームを出来るようになった」
あのゲームとは「男女神オンライン戦記」と呼ばれるオンラインRPGのことで世界観はよくあるファンタジーRPGで四つの大陸を守護している神々とど真ん中に位置する大陸に住まう魔族と魔族を守護する魔神が争いあっていると言うど定番過ぎる設定。
いろんな種族と魔族が争いそして時々モンスターと言うこれまたよくある三つ巴の戦争ゲームである。
そのゲームのトッププレイヤーの一人が今準備を整えた人物。
白石紫電である。
準備を終えた紫電が満足そうにしていると下の階から紫電を呼ぶ声が聞こえてきた。
「お兄ーちゃーん。朝ご飯、できたよー早く来ないと冷めちゃうよー?」
その言葉に対して「分かったよー紫音、すぐに行くから待ってて」と紫電は答える。
それに続いて「あと、遠回りになるけど、道場にいるお父さんを連れてきて欲しいんだけどー。」と紫音と呼ばれた声はそう続ける。
「分かったー。…しかし、また道場にいるのか父さんは、好きだねー? あの人も。ま、そのお陰か俺も弟の紫音も剣道の大会、個人の常連になってるんだけどね」
と、自室を出て、階段を降り、道場に向かう廊下を歩きながらぼやく紫電。
道場に着くと道場の扉を開けながら紫電は用件を告げる。
「父さーん。朝ご飯できたから呼びに...「ヌゥゥゥン」ってうぉぉ!」
と頭から急激に迫ってきた木刀を真剣白羽取りの要領で受け止める紫電。
そして実の息子に対し、普通に頭に向かって木刀を打ち込んできた人物に対して文句を言った。
「危ないでしょうが!もし受け止められなかったらどうするつもりだったのかな!父さん!」
その言葉に襲撃者、紫電の父親である白石奏斗はこう答える。
「ワハハハ、この程度のこと、受け止めることができぬ方が悪いのだ。だが、さすが俺の息子、これからも精進していくのだぞ」と
何様のつもりなのだろうこの父親は、と紫電は思ったがすぐに父親かと思い直し、本来の目的である朝ご飯ができたことを告げる。
「そうか、もうそんな時間か、ならばすぐに行こう。志奈と紫音の二人を怒らせると怖いからな」
と言い、木刀を仕舞い、見た目にとは裏腹になめらかな動きでリビングに向かう奏斗。
そしてその背を、追って紫電もリビングに向かう。
リビングに着いた二人を待っていたのは弟の紫音と母親の志奈の二人。
二人に椅子に座りながら朝の挨拶をする。
「おはよう母さん、紫音」
「おはようだ、志奈、紫音」
「おはようございます。あなた、紫電。朝ご飯出来てますから頂きましょう」
「あはよー、お父さん、お兄ちゃん」
それぞれ席に着いたあと「いただきます」と朝ご飯を食べ始める。
そこからは世間話をしながらご飯を食べ、食べ終わったあとは皆で片付けをし、父親である奏斗は会社に向かい、志奈と紫音は掃除を始める為に掃除道具を持ってきて掃除を始める。
紫電は準備していた軽い荷物を持ち、「行ってきます」と自転車に乗って近くにあるショッピングモールに向かう。
ショッピングモールに向かう道中、空が急に輝きだし、そこから出てきた謎の光が紫電に向かってきて、紫電の中に入っていった。
紫電は何かの違和感を覚え、その場で一度止まり、周りを見渡したが、特に気にした様子はなく、再度ショッピングモールに向かうために自転車をこぎだした。
この辺りから紫電のいつもの日常は崩れ始め、世界を巻き込む大事件の中心に巻き込まれていくのを今の紫電は気づくことができるわけがなかった。
謎の光が入ってきたことに全く気づいていない紫電はいつものショッピングモールに着き、中にあるゲームを売っている売店コーナーに向かい、目当てのゲームを手にし、約束は夜からだったなと考えながら会計場に向かう紫電。
男女神オンライン戦記でトッププレイヤーの一員である紫電には三人のパーティーメンバーがいた。
そのパーティーメンバーに新しく出るんだったら四人で一緒に進めて行こうと誘われ今日の夜にゲーム内の集会所に集合する予定だった。
時間はまだあるしゲームコーナーでアーケードでもやろうかなと思っていると、少し遠くから悲鳴が聞こえてきた。
何事かと思った紫電は野次馬根性を発揮させると悲鳴が聞こえてきた方向へ向かっていく。
そこで見たものは何か変な穴が空中に開いていてそこからは狼の形をしたスライムのような生き物が出てきている所だった。
周りの野次馬達はケータイを構え撮影している人や周りの人と何かのイベントかとか話している。
紫電もそう思っていたがスライムのような生き物がこちらを見たと思った瞬間こちらに襲いかかってきた。
周りの野次馬達は悲鳴をあげ、逃げていく。
紫電は襲いかかってきた謎の生物の攻撃を回避し、近くのソファーに身を隠しながら逃げる。
謎の生物は形は狼だが嗅覚は無いのか途中でこっちを見失っている。
どうにかしないと考えていると頭の中に声が聞こえてきた。
「うぅん、よく寝れたわ。ってなにこの状況。ん、あれはスライムウルフ!何でこっちの世界に!」
急に聞こえてきた声に苛立ちながら紫電は頭の中に響いてきた声に問いたてる。
「うるさいんだけど? まぁいいや、で? あれがなにか知ってるの? 姿が見えない誰かさん?」
「失礼な!これでもいっぱしの女神様なのよ。私は紫の大地の守護女神ネル。ネルと読んで」
「分かったよネル。で、さっきの質問に答えて欲しいんだけど?」
「あら、ごめんなさい。あれはスライムウルフ。私達の世界のモンスターよ」
「それで? 何でネルの世界のモンスターがこっちに来てるの? あとネル自身はどこにいるの?」
「それは私達女神が魔神を倒すために戦ってたのだけど力及ばなかったの、だから最後の手段で自分達ごと異界に飛ばしてしまえと皆で考えたわけで、あと今、私は貴方の身体の中にいるわ」
「考えが雑い! あと人の身体の中に勝手にはいるな!」と叫んでしまったためスライムウルフがこちらを向き、紫電の姿を捉えるとこちらに向かって突っ込んできた。
「アァァ!? こっち来たー!どうすればいいお前女神でしょ何とかしてくれ!」
「急に口が悪くなったわね。いや、戦うのは貴方の方よ」
「はい?」
「今から貴方に戦う方法を教えてあげるから指示にしたかってくれる?」
「えー。まぁ、それしか方法がないのなら。どうすればいい?」
「うん、素直で宜しい。まずは自分の武器を思い浮かべてそれを取り出すようなイメージをして」
「えっと、自分の武器をイメージしてそれを取り出すようにうーん、よし、できた。出てきたよ、これが俺の武器!」
紫電の手に握られていたのは白い刀身を持ち綺麗な曲線を描いている刀だった。
「早すぎない?ま、まあいいわ。とりあえず私は貴方に加護を与えるから、練習相手としてあのモンスターをやっつけてやるわよ」
「分かった! よっしゃー相手になってやるよ狼の見た目したスライムー!」と刀を構えながらスライムウルフに突っ込んでいった。
今回はここまで。次回は戦闘回になったらいいな。そして、一人目の仲間が登場!ショッピングモールでの仲間達との出会い。そこから始まる非日常の始まり。どうか楽しみにしててくださいませ。