番外話「未来願い、今願い、永久を願う」
紫電達が帰路についたのと同時、未来へ帰還した紫杏達。
仰々しい機械に囲まれた部屋、その中心に出現した紫杏達にすぐ近くでパソコンを弄っていた女の子が気付き声をかけた。
「あ、紫杏姉。おかえりなさ~い!」
「ええ、ただいま恋翔。それにしても、ねぇ、師匠~。過去のお父さんに手を貸す必要あった~? 全然問題なかったんだけど…ってあれ? 師匠は?」
「母さんなら過去にクロノストリガーの連中を送り込んだ奴らが割れたから潰しに向かったよ~? 後、師匠って呼ばないでって言われてなかった? 一応紫杏姉の義母親でもあるんだし? そうだ、昔の母さんどんな感じだった?」
「どんなって言われても、行った時代がまだお父さんと争ってた頃みたいで会えなかったのよ」
「そうなの? 零鶴母さんと紫電父さんが一緒に戦っている姿がどんなのだったか見たかったなぁ~」
「でも、花凛お母さんとは共闘したよ?」
「そうなんだ! じゃぁ、決戦自体はもうすぐかもね」
「そうでしょうね。…アルターエゴ・ミストル。そして、お父さん達の三つ巴の決戦。正直、直に見てみたいよ」
「私だってそうだけど…ごめんねぇ。その装置壊れちゃった。直すのも時間がかかっちゃうし、ぶっちゃけ直すのもメンドクサイし…」
「本音こぼれてるよ」
本当にめんどくさそうにしている恋翔を見て苦笑いをしている紫杏だったがすぐに顔を戻し、近くで座って待機していた紫燕達に声をかける。
「聞いてたでしょう? 過去のお父さん達を害そうとした連中は母さん達が殺ってくれるみたいだし、私達は休んでいましょう」
「畏まりました」
「お疲れ様~。ゆっくり休んで英気を養ってね~。私は後処理が残ってるから後から行くね」
手を振る恋翔に見送られ、紫杏達は部屋を出る。
自分達の家の廊下を歩いていた紫杏はふと足を止め、窓から外を見る。
紫杏達の家は街を見渡せるような場所に立っており、外の様子がよく見える。
「今ある光景をお父さんたちが守って見せた…今度は私達の番よ」
紫杏は胸に手を当て、誓いを立てた。
「私は私でいられるまで、今を、未来を必ず、この光景を、幸せの未来を護って見せる」




