第10話前編「シティゲート攻略戦、祭&叢雲組」
若干投稿が遅れて申し訳ないです。
友人とシノビガミとかワンダーランドウォーズやってました。
時間は少し遡って祭&叢雲側。
紫電&レイア組と別れもう一つのゲートに向かっている祭と叢雲。
道中のほとんどのモンスターを祭が相手にしている現状でその後ろを叢雲が少しだけ怯えながら追っているというなんとも言えない状態が先程から続いている。
「うむ、この調子でいけば割とすぐにゲートにたどりつくことができそうだ」
「祭...強いね..さすが」
「叢雲も見てないで戦うといい、というか流石に少し疲れてきたから手伝って欲しい」
「分かった...頑張って..手伝う」
流石に任せっきりは叢雲も悪いと思っていたのか祭が手伝いを頼むと素直に木槌を構え、モンスターを叩く。
その二人の様子を見ている女神のクレアとフェノ
「なんなんだろうなこのなんとも言えない感じは」
「祭さんがほとんどの敵を倒してますから仕方がないのでは?」
「でもまぁ、流石に疲れて叢雲に手伝いを頼んだみたいだ」
「祭さんが言った、守ってやる発言を忠実に守っている結果とも言えますけど、仲間なんですからどんどん頼らないと、ダメですわ。祭」
「急にこっちに話をふってくるんだな。そう言われても、守ると言った手前頼りづらくてな」
「頼って...くれれば...頑張る...よ?」
「そうか。なら、これからも頼っていくことにしようか。紫電達もな」
「それが良いですわ」
祭が仲間達を自分一人で守るべきものではなく頼り、共に戦う事を今一度確認した祭。
叢雲達に礼を述べる。
「それじゃー気合い入れて行きますか。槍の名前も考えてたけど結局その名を呼んでなかったから名前を言ってあげないとな」
「そういえば...そうだね...呼んであげよう」
「ゆくぞ、焔火扇!!」
「行こう...木乃嵐」
二人に名を呼ばれた武器達はそれに答えるように焔火扇はその紅い姿に付いている宝玉から光を反射し、木乃嵐はその身に付けられている鈴の音が鳴る。
「よし、では行くとしようか。あと少しの距離だからな」
「うん...行こう祭」
「二人共、やる気十分って感じだな」
「はい、これならば大丈夫ですわ」
やる気十分な祭と叢雲、その二人の様子を微笑ましく見ている女神の二人。
なんだかほんわかした雰囲気になっているが敵地にいるって事を忘れてないだろうか。
「ん?あれは?」
「どう..したの?」
「いや、ゲートが見えてきたが何か様子がおかしい気がして」
祭の視点の先にはゲートがあり、ゲートを守るようにして、くまなく周りを警戒しているガーゴイルの姿がある。
ガーゴイルがいたのだろうと思われる台座がゲートの前に並んでいるがそこに並んでいる数と飛んで警戒しているガーゴイルの数に祭は違和感を感じた。
「ゲートの前にある台座の数と台座にのっていたと思う周りを飛んでいる石みたいなモンスターの数が合わないんだ」
「あれはガーゴイルと呼ばれる石のモンスターだ。近づいてきたものに反応して動き出し攻撃を仕掛けてくるモンスターのはずなんだが」
「もうすでにガーゴイルが起動していることが気になりますわ」
「確かに...おかしい..ね」
「もうすでに動いていて、しかも数が合わないと言う事は、既に何者かが攻撃を仕掛け、すでに何体か倒していることになる。この時点で一般人ではない」
「ああ、祭のいう通りだ。最低でも、あの数のガーゴイルを相手にして、しかもその内の何体かを倒したやつが何処かにいる」
「周りの警戒だけは怠ってはいけませんわ。敵か味方か分かりませんもの」
「分かった、とりあえず残っているガーゴイルを倒してゲートを閉じようか」
「やろう..考えるのは..後」
ガーゴイル達がこちらに気づく。
祭と叢雲はこちらに気づいたガーゴイル達が戦闘態勢に入ったのを確認すると二人も構える。
そうして始まった戦闘を少し離れた位置に隠れている謎の黒い影が見続けているのだった。
祭の槍の色は友人に決めてもらい、そこから名前を考えた結果、漢字で統一したかった為、焔火扇に決定。
槍の色どうしようって聞いたら、素で…しかも速攻で赤って言われて困った。
赤い槍...スピードタイプ...ランサー...ウッ、、頭が。




