第92話「謎の生物兵器登場!」
何回もやるやる詐欺して申し訳ありません!
結局本当の事を言ってしまうと紫電と花凛の戦いは何も内容が思いつきませんでした…。
ので、軽く戦闘描写を書いて次に行きます!
紫電とネオンの武器が互いにぶつかり合い、金属音が辺りに響き渡る。
その後も何度か互いに切り結ぶ。
「やるじゃねぇか花凛。伊達に祭とやり合ってたわけじゃないみたいだな」
「あの人との戦いはいつも突然だったけど、確かに強かった。でも、分かっていたつもりだったけど紫電もかなり強い。全然隙が無いのは…」
「これでもモンスターは倒してたし、色んなことがあったから一般人よりは強いからな」
「そりゃ当たり前で…しょ!」
「ん! そういえば身体を改造してるんだろ? 動きは凄いけど祭と互角に戦っていたという割にはそこまでのような?」
「……鈍感」
「?」
(鈍感ねぇ。彼女が貴方相手に本気で戦える訳ないでしょうに…)
「はぁ……辞めだ、花凛。」
「え?」
「戦う気が無いのに戦うのも気が引ける。さっきとは真逆の事を言うようで悪いけどそんなに戦いたくなら戦わなくていい」
「紫電…」
刀の峰を肩に当て、ネオンを見る紫電。
「まぁ、本音を言ってしまえば俺もあまり戦いたくは無かったしな」
「あら、終わったのかしら」
「あ、紫杏」
「うぅ、すみませんネオン」
「二人共!」
「戦う必要が無かったのなら、そこの二人には悪いことしたわね」
「あの人…強いです」
花凛はテルルとクロムに付き添いながらもこの後どうするかを考えていた。
「ネオン、どうしますか?」
「……撤収するよ」
「でも!」
「対象の勢力は別の勢力により撃破されたと報告する。間違ってはないからね」
「…確かにそうですね」
何とか立ち上がったテルルとクロムを引き連れてその場を去ろうとしている花凛に紫電は声をかける。
「行くのか? 花凛」
「ええ、私達の本来の目的はいきなりミストルに襲撃してきたそこの組織の人間を排除するためだったからね。標的がすでに倒されているのなら、私達がいる意味はないわ」
「そうか、次に会うときはちゃんと俺と戦う覚悟を決めておけよ」
「…うん、分かったわ。次会うときは手加減なしで戦うわ」
「それでいい」
そう言ってネオン達が去っていくのを見送ろうとしていた紫電だったがその直後、空中からの謎の光にがネオン達に放たれたのに気づき、咄嗟にネオン達に向かって走る。
「花凛!」
「えっ!?」
紫電が花凛を引っ張り、紫杏が残りの二人を引っ張ってその場から即座に離脱した瞬間に謎の光が着弾し、爆発する。
「な、何が…」
「ついに現れたわね」
「この攻撃に心当たりがあるのか紫杏?」
「少し前にも言ったけど、この攻撃は間違いなく例の生物兵器の攻撃に違いないわ。奴ら遂に本格的に仕留めに来た感じね」
「あれがそうなのか」
紫電の視線の先には黒く染まったドラゴンのような生物が空に飛んで紫電達を睨んでいる。
「上等じゃねぇか…花凛まで狙うなんて許せない。お前の獲物は俺のはずだろうが…俺の幼馴染まで狙ったその手当たり次第にぶっ壊そうとする精神、叩き潰してやるよ!」
「この状況で帰るわけにはいかないわ。紫電、私も手伝う!」
「花凛、分かった。けど無茶だけはするなよ」
「分かってるわ」
「ネオンが戦うなら…」
「私達も戦わなきゃね」
「あらら、予想外の展開になっちゃたわ。けど、うん。この展開が遅いか早いかの違いなだけね。どうせ…」
「共闘するのは確定だしね…」と声を漏らした紫杏は紫電と花凛の傍に立つ。
「さぁ! 覚悟しろドラゴンもどき!」
「GAAAAAAA――――!!」
ドラゴンもどきと呼ばれたクロノストリガーの生物兵器は大きく雄たけびを上げるとそのまま紫電達に向かってブレスを構えるのだった。
次回はクロノストリガーの生物兵器に紫電と紫杏、ミストルの三人が共闘する!
この戦いに関しては最初から予定していたのでちゃんと書きます…。




