第0話「とある世界、とある場所で」
初投稿です。大変読みにくいと思いますが、これからも頑張って投稿していきますのでどうぞよろしくお願いします。
友達にぼろぼろに言われながらアドバイスを貰い頑張って修正していけるところは修正していきます。
8月7日やれるところまで全ページを少しだけ修正します。
剣戟の音が空に響く。
ある大陸の空で四つの光が一つの黒い光に向かって行き、激しい火花を散らしながら、そのまま距離を取る。
黒い光がその距離を取った四つの光に向かって炎を放つ。それを回避しながら、一つの光が他の光に向かって言う。
「このまま戦い続けてもジリ貧だ。近いうちに押し負けちまう」
もう一つの光が言う「同意見ね。どうするの?」と、残りの二つの光に問いかける。
その問いに一つの光は考えていることが一緒なのか最後の光の方を見る。
四つの光のリーダーなのか、一際輝く最後の光がこう答える。
「確かにこのままじゃ負けてしまうわ。けどその時のための策を皆で考えてきているじゃない、そうゆう状態にならなければと良かったけど、こうなってしまった以上最終手段を取るわ。皆、準備を」その言葉に他の光達は頷く。
黒い光が相談して固まっている四つの光に好機と見たのか。
炎を放ちながら真っ直ぐ突っ込んでくる。
それをそれぞれ別の方向へ回避しながらそれぞれの光は自分達の力を一つに束ねていく。
黒い光は、何をする気なのか分からないが、みすみす力をためさせてはならないと思ったらしく攻撃の頻度を上げた。
それを紙一重に避けながらタイミングを伺い続ける光達。
初めて黒い光に焦りの表情が浮かぶ。
たまっていくその力を自身がまともに受けてしまえばどうなるかを考えたためだ。
その危険性を回避するため、黒い光はターゲットを力の奔流に切り替える。
たまりきる前に攻撃し、暴走させ、周囲の物ともに巻き添えにしてしまおうとする考えなのだろう。
そうするのを読んでいたらしく、四つの光は力の奔流に対して結界を張り、守りの体勢に入る。
黒い光の顔はさらに焦りの感情が滲み出る。
それに対して四つの光は集中しながら力を束ねていく。
あと少しでたまりきるというところで黒い光が最後の足掻きなのか、今まで以上の力を放出させ、武器を構えながら突っ込んでくる。
その力に対し、必死に耐えながら光の一人が言う。
「まだ、たまりきらないのか!」
リーダーの光が答える。「まだよ、あと少しでたまる、それまでは頑張って耐えるわよ」
そう答えるリーダーの光の顔はかなりの疲労の色が伺える。
それを見た他の光達はそれっきり集中して力を束ね始めながら、結界を強化する。
その様子を見たリーダーは少しだけ頬を緩ませ。
「ありがとうね、皆」と感謝の言葉を述べる。
その言葉に対しての返答は無かったが含みのある笑みだけがかえってくる。
本当、いい仲間を持ったものねとリーダーの光は思う。
そこからは、何処まで耐えきれるかの勝負だった。
猛攻擊する黒い光、ひたすら耐えまくる四つの光。
軍配が上がったのは四つの光の方だった。
たまりきった力の渦を見て、リーダーの光が言った。
「たまりきったわ、皆、所定の位置に付いて、始めるわよ」
その言葉に頷いた他の光はそれぞれの所定の位置に付く。
四つの光の内の一人が言う。
「結局この作戦を使うことになるなんて、私達の力不足を痛感しますわね」
もう一人がこう答える。「しょうがねーよ、先代達があれを相手にまともにやりあえてたのがおかしいんじゃないか?」
「ですが、悔しいですわ。もっと力をつけていれば守るものも守れているんですもの」
「そうね、だからこの状況になってしまったのだから。悔しいのは分かるわ」
「悔しい気持ちは誰だって同じ。だから、託しましょう自分達の妹や弟に。そして、これから頼ってしまう異界の地とそこに住む異界の人々に」
頷く光達。たまっている力を解放しながら、リーダーの光は心の中で自分の妹に謝った。
(ごめんなさい、ネネカ。しばらく、この世界のこと、頼むわ。情けない姉でごめんね…)
解放された力がすっかり暗くなった空を照らす。
その光は周囲にいた、光達を呑み込み、光が消えたあとには再び暗くなった空と空に光輝く星以外は何も残ってはいなかった。
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