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親父達の住む場所をどうするかを考えたんだが

今回は洋平の父達の住む場所の話です

洋平と同じ選択をし、異世界に行ったまではよかったんですけどね・・・・

では、どうぞ

 狂人と化した転生者の始末が終わり、神子の部屋に帰ってきた俺、白石洋平に待っていたのは安息ではなかった。


「で、親父達はどこに住むんだよ?」


 家族と幼馴染が俺と同じ選択をした事によって発生した問題。それは住む場所の問題だ。異世界に転生してくれたのであれば住む場所は行った先の世界で確保すればいい。しかーし、親父達は俺と同じ選択をしたわけだから異世界に転生していないわけで、俺が現在いる神子の部屋に居座っている状態だった


「え?どこってここだろ?」

「そうね、ここでしょうね」

「「死安さんの部屋!!」」


 煎餅を齧りながら平然と親父が答え、お袋が親父の答えに当たり前のように同意する。そして、茉央と美緒は死安さんの部屋を希望。茉央と美緒はいいとして、親父とお袋、息子の彼女の部屋に入り浸るつもりか?神子の部屋は所謂ちょっとした高級マンションみたいな感じで広いし部屋数はあると思う。それを考慮しても息子の彼女の部屋に入り浸るのはどうかと思うぞ。彼女の部屋でヒモみたいな生活をしている俺が言えた立場じゃないけど


「茉央と美緒は勝手に死安さんの部屋に行ってくれ……で、親父とお袋は他の神の部屋に行くって選択肢はないのか?いや、そもそも、他の神様なんているのか?」


 俺が死んでからどのくらいの時間が経ったのかなんてのは知らないけど、俺は死神である死安さん以外の神と会った事なんて一回もない。つまり、他の神様がいるかどうかすら怪しい


「洋平って他の神に会った事なかったっけ?」


 人数分のコップを載せたお盆を持った神子がキッチンから戻ってきた。時間という概念が存在しないこの部屋では朝も昼も関係ない。だから神子の感覚に任せるしかないけど、どうやら今はお茶の時間のようだ


「ここに来てから会った事のある神は死神の死安さんだけだ。そもそもが他に神様がいるって話すら聞いた事がない。死安さん以外はな」


 ここに来てからと言うのはどこか変なので死んでからに言い直すが、俺は死んでから最初に会ったのが神子でその後は死安さん。神と死神しか俺は会った事がない。それもそのはずだ。何かある度に異世界に行ってたんだ。他の神に会う暇なんてあろうはずもない


「あれ?そうだったっけ?」


 何ですか……何なんですか?神子さん、見た目は二十代なのに中身は百歳を優に超えるババアなんですか?まぁ、部屋掃除してた時に五百年前の変色した物体が出てくる時点で物忘れについてはかなり怪しいものを感じたが


「そうですよ?お祖母ちゃん忘れちゃったんですか?」


 俺はいつもの腹いせの意味も込めて神子にいろんな意味で優しくすることにした。扱いが彼女じゃなく、老人ホームの老人扱いなのはマジで嫌がらせなのは言わずとも理解できるだろ


「ねぇ……洋平……今、何て言ったの?」


 神子が纏うオーラがいつものフワッとした感じじゃなく、どす黒いものになっているけど、そんな事は気にしない。何せ、休む暇なく異世界に送り込んだ恨みを晴らすんだからな!


「何だ?物忘れが激しくなっただけじゃなくて耳まで遠くなったのか?何らなもう一度言ってやろうか?」


 いつもの俺なら発言を訂正するのだが、今回ばかりはそんな事しない。それくらい俺はストレスを溜めていた


「洋平は私がお婆ちゃんって言いたいのかな?ん?」

「神子と死安さん以外の神様に会った事のない俺に他の神に会った事あるかって聞く時点でボケが始まっているとしか言いようがないだろ?で?それを聞いた神子は自分が婆さんじゃないって言いきれるのか?」


 人間である俺からしてみれば百歳を優に超えてる時点で立派な年寄りなんだが、神様の世界じゃ年齢は大した事じゃない。神子には年齢を感じさせないような可愛さがあるからな!それと俺を休みなしに働かせるのは別の話だ


「…………た、確かに、洋平はいつも異世界に行ってもらってるから他の神に会わせた事はない。それを忘れていたのは私だからお婆ちゃんだって言われても仕方ないかもしれない」


 よしっ!俺が他の神に会った事がない事とそういう言われても仕方ない事を認めたぞ!さて、次は休みの獲得だ!この部屋に来てからというもの休みなしだったからもうそろそろ休みが欲しいぞ!


「だろ?俺はここに来てから異世界に行きっぱなしだったし、そろそろ休みをくれてもいいんじゃないか?」


 俺の中ではごく自然な形で休みを要求できたと思う。しかし、あくまでも俺の中ではの話だ。神子にとっては不自然だと感じたのなら休みをくれない可能性がある。さて、どう感じる?神子


「確かに、洋平はこの部屋に来てからずっと異世界とこの部屋を往復してたからそろそろお休みをあげてもいいと思うけど……」

「だろ?神子もそう思うだろ?」


 念のために言っておくが、決して俺がそろそろ異世界に行くのが面倒になってきたとかそういうんじゃないぞ?ただ、休みなしで異世界に行くのがしんどくなったってだけだからな?本当だぞ?


「う、うん……」


 よしっ!あと少し!休みを確保するついでに両親もまだ会った事のない神様に押し付けてしまおう!別に彼女との関係を両親に弄られるのが嫌とかそんなんじゃないんだからね!


「で、俺はその休みを使って他の神に会いに行こうと思うのだが……休み、くれるか?」

「どうしよっかなぁ……お休みをあげるのはいいんだけど、他の神に会いに行くのかぁ~……」


 俺が休む事には賛成だけど、他の神に会いに行く事に関しては気が乗らないような感じを出している神子。何か不都合な事でもあるのかな?


「休みはともかく、他の神に会いに行く事に何か不都合でもあるのか?」


 神様だから常に異世界での出来事を監視してなきゃいけないから行っても迷惑にとかになるのか?


「あ、いや、他の神に会いに行くのはいいんだけど……」


 いいんだけど?何だ?その先を言ってくれ


「いいんだけど?」

「私以上に個性的な人ばかりで洋平が疲れちゃうんじゃないかなと思って……」


 神子は自分が個性的だと自覚していたのか……洋平!初耳!


「神子もそうだけど、俺の家族と幼馴染も結構個性的だ」

「むっ!洋平!私が自分で個性的だって言うのはいいとして!彼女に個性的はないんじゃないかな!」


 自分で個性的と言うのはいいのに俺に個性的と言われるのが嫌がるのか、神子。しかしだ。初対面でいきなり部屋着エプロンで現れた奴が今になって個性的って言われて怒るとか……ねーよ


「これは人間が勝手に想像したイメージに過ぎないが、いきなり部屋着エプロンで現れた奴に個性的はないんじゃないかとか言われましても……」


 神様が和服を着ているというのはあくまでも人間が勝手に付けたイメージだ。もちろん、神様が爺さんだってのもな。何故異世界転生アニメに出てくる神様が和服を着た爺さんなのか?その理由は俺にはわからない。まぁ、神様が女って設定のラノベもあるから一概には言えないけど


「返す言葉もございません……」


 俺の指摘に小さくなる神子は普通の女の子に見えるが、神様だ。死安さんも爽やかな雰囲気だが死神だ。それを踏まえて他の神様が個性的と聞くとどんな感じなのか俺には想像もつかない


「俺と神子の初対面の話はいいとして、他の神様ってどんな感じなんだ?いや、それ以前に何の神様がいるんだ?」


 この部屋に来てからというもの、ずっと異世界とこの部屋を往復していただけだから神子と死安さん以外に神様がいるだなんて事を考えたこともなかった。しかし、家族と幼馴染が俺と同じ選択をし、住む場所を考えるようになった今、俺は他にどんな神様がいてどんなキャラなのかを考えなければいけない


「私と死安さんの他だと恋愛の神様とか、豊作の神様くらいしかいないよ」


 神、死神、恋愛神、豊作神しかいない……だと?ラノベなんかだと水の神様とか、女神とか出てくるんだけど?


「意外だな。ラノベとかだと水の神とか火の神とか出てくるのに」

「水とか火とかは神じゃなくて女神だから」

「は、初めて知った……」


 神子の部屋に来ていろいろ知った気でいたけど、まだまだ神様について知らない事が多い。そう実感させられた。これも親父達の住む場所を探し始めたおかげだろうな


「洋平よ、神子ちゃんとイチャイチャするのはいいが、父達を忘れてはいないか?」


 神様の事についてちょっと賢くなったと思った矢先、神子との話で存在を忘れかけていた親父に声を掛けられ、親父達がいる事を思い出した


「忘れてないぞ。それより、茉央と美緒は死安さんの部屋確定だとして、親父とお袋はどうするんだよ?」

「どうするって何を?」

「住む場所だよ。どうするんだよ?」


 俺は親父達の住む場所の話をしてるのに何をはないだろ……


「あー、父はこの部屋で全然OKなんだが?」

「親父がよくても俺が嫌だ。毎度毎度冷かされたんじゃ身が持たない」


 冷かされたりしなかったら俺だって首を縦に振る。しかし、毎度毎度冷かされたんじゃ素直に頷けない


「あら、いいじゃない。洋平に初の彼女なんだから少しくらい私達を楽しませなさいよ」


 何でお袋の楽しみのために俺の精神を犠牲にせにゃならんのだ


「嫌だよ!むしろ初彼女なんだから自重しろよ!」

「嫌よ!!」


 こ、このババア……


「よ、洋平!落ち着いて!い、今から恋愛神呼ぶから!」


 俺を慌ててなだめてくれるのはいいとしてだ。どうして恋愛神を呼ぶんだよ?


「はぁ、ここは神子に免じて許す」


 神子に止められなきゃ雷vs水のしょうもない戦いがあっただろう。親子喧嘩で力を使うのはどうかと思うが……っていうか、親子喧嘩で力使っちゃうのかよ……


「じゃ、じゃあ、今から恋愛神呼ぶね!」


 そう言って神子はどこかに電話を掛け始めた。神様が電話……神様の世界も徐々に便利になってきているのかと思うと安心する。まぁ、神子の格好も普通の女子がするような恰好だから細かい事は言わないでおこう





今回は洋平の父達の住む場所の話でした

茉央と美緒はすんなり決まりましたが、父と母の住む場所が決まりませんでした。このまま神子の部屋に住むのか、別の神のところにご厄介になるのか・・・・

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました

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