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神と死神が唐突すぎるんだが

今回は唐突過ぎる神と死神です

今回はどんな世界の話になるのか

では、どうぞ

「ねぇ、洋平」

「何だ?」

「ごっこ遊びってした事ある?」

「は?」


 俺、白石洋平は現在、彼女である神子と特に何かするわけでもなく、テーブルを囲み、煎餅を食べていた。それは置いといて、どうして俺は『ごっこ遊びをした事があるか?』だなんて質問をされているのだろうか?俺だって男だ。ごっこ遊びくらいした事はある


「だーかーら!ごっこ遊びした事あるか?って聞いてるの!」

「質問の意味が理解できないんじゃなくて、いきなりごっこ遊びをした事があるかどうかの質問の意図が理解できないだけだから」


 小さい頃はこうだった、こういう遊びが流行った等の前振りがあるのならともかく、いきなり『ごっこ遊びした事ある?』と聞かれれば誰だっていきなり何だと思う


「あ、ごめん……私はこの部屋からいろんな世界を見てるんだけど、時々子供達がごっこ遊びしてるのを見て洋平はした事あるのかなぁと思って」

「あー、なるほど」


 幼い頃に俺は神子と会っていた。だけど、その時の俺は遊んでいるんじゃなく、ただ本を読んでいただけだった。そんな俺を心配しての質問か……


「理解してくれた?私が会った時の洋平は一人で本を読んでいて外で友達と遊ぶイメージじゃなかったから心配したって事を」

「ああ。バッチリ理解した。それで、俺がごっこ遊びをした事があるかについてだが、俺だってごっこ遊びの一つや二つした事あるぞ」


 ごっこ遊びって言っても女子と男子じゃ大なり小なり違いはあるけどな


「そう。具体的にどんなごっこ遊びをしてたか聞いてもいいかな?」

「それは別にいいけど、そんな事を聞いてどうするんだ?」


 別に疚しい事をしているわけでも、悪い事をしていたわけでもないから答える分には困らない。しかし、どうして神子は俺がしたごっこ遊びについて詳しく聞きたがるんだろう?


「あ、いや、特に深い意味はないんだけど、どんなごっこ遊びしてたのかなぁ~って思って」

「他の子と同じようにお医者さんごっことか、あとはまぁ、変身特撮ごっこはしてたな」

「─────!?」


 お医者さんごっこには反応を示さなかった神子が変身特撮ごっこには目を見開いて俺を見つめてきたところを見るに俺が次に行く異世界は変身特撮もの関係の世界になる予感がする


「変身特撮もの関係の世界で何かあったのか?」

「えっ!?どうして?私、そんな事言ったっけ?」

「お医者さんごっこには反応を示さなかったのに変身特撮ごっこには目を見開いて見つめらてたら誰だって変身特撮関係の世界で何かあったのかって思うだろ」

「…………」


 俺の答えに無言になってしまった神子。昔はともかく、今の変身特撮ドラマは初期の段階でもそれなりにアイテムはある。しかし、パワーアップに新たなアイテムを必要とするパターンが多い。まぁ、昔も変身アイテムや武器くらいはオモチャとして売っていただろうけど


「無言は肯定とみなすぞ?」

「…………言っても怒らない?」


 上目遣いで俺を見る神子。言っても怒りはしない。どうせアレだろ?パワーアップアイテムがないとかだろ


「ああ。パワーアップアイテムがないとかだろうから怒らない」

「えっ!?何でわかったの!?」

「いや、変身特撮関係で神子が言いづらく、その世界で足りないものって言ったらパワーアップアイテムくらいしかないだろ?」


 なんて神子に言ってみたけど、実際、俺は変身特撮ドラマは詳しい方じゃない。昔は観てたけど、高校生となった今じゃ観てる暇がないって言うのもある。しかし、朝早く起きるのが面倒だってのが本音だ


「洋平って特撮マニア?」

「違うわ!!」


 昔の思い出とかじった程度の知識を披露したら特撮マニアにされてしまった。


「違うの?」

「違うよ?ただ、思い出と少しかじった程度の知識を披露したまでで俺は特撮マニアじゃない」

「そうなの?」

「ああ。それで、話を戻すけど、俺は今回、変身特撮ものの世界に行けばいいのか?」

「うん!」


 神子は元気よく返事をしてみせる。しかし、俺には気になっている事が一つある


「行くのはいいけど、確認してないのにどうして変身特撮ものの世界を選んだんだ?」


 神子はテレビを点けていない。という事は俺の知らないうちにテレビで異世界の様子を確認した事になる。それはいい。神子は神様だ。神様である神子が異世界の様子を確認するのは当たり前の事だから俺は咎める事はしない。


「洋平が詩央君のところに行ってる間、何となく異世界の様子を確認したんだけど……」

「したんだけど?何だ?」

「転生した子に変身アイテムと一応、それに関するアイテムは一通りあげたんだ。だけど……ね?」


 転生させた時の事を話す神子の言いたい事は理解できる。変身アイテムとそれに関するアイテムは渡したけど、最後のパワーアップアイテムだけ渡しそびれた。いや、渡せなかった。そういう事になる


「最後のパワーアップアイテムだけ渡しそびれたか渡せなかった。そういう事か?」

「うん……」


 最初から変身アイテムを始めとする全てのアイテムを持っている。なんてヒーローはいない。まぁ、その特撮ヒーローが放送終了後だったら何らかの形で使えないようにしておけばいいだけの話になるけど、放送中だったら公式が発表してないからパワーアップアイテムを入手しようがない


「事情は理解した。問題はその転生者が転生した時にその特撮ヒーローが放送中だったのか、それとも、放送終了後だったのかだ」


 放送中だったなら仕方ない。出ていないものを渡しようがないし。しかし、放送終了後だったら神子のウッカリになる。


「よくわからないけど、その転生者の子は現在放送中って言ってた」

「それなら仕方ないか……」


 その転生者が男か女か、いくつくらいのヤツかは知らないけど、転生者は行き当たりばったりの無計画な人間だってのはよくわかった。さて、どうするかな……


「洋平……どうしよう……」


 神子は泣きそうな顔で俺を見つめてくる。俺としては結論は出ている。俺の中ではな


「詩央君の時みたいに神子の力が宿ったカードを届けるわけじゃない。だからと言って新たに作るのも面倒だ。となると、中古のものを買ってくるしかないだろ」


 今回はカードを届けに行くわけじゃない。ルールを調べなくてもいいし、カードを新たに作る必要もない。


「でも、洋平は元の世界に戻せないし……」

「そうなんだよなぁ……」


 神の掟によって俺は元の世界に戻れない。どうしたらいいんだ……


「じゃあ、僕が洋平君と一緒に洋平君のいた世界に行くよ」

「死安!?」

「死安さん!?」


 いつの間にか入ってきたであろう死安さんが新たな案を提案してきた。


「僕が一緒に洋平君のいた世界に行けば問題ないでしょ?それに、洋平君とは個人的な話もあるし」

「それは嬉しいけど、死安にも仕事が……」


 神子は死安さんの仕事を理由に死安さん提案を蹴ろうとしている。俺は死神の仕事をまだ全部は把握してないので口を挟めない


「大丈夫だよ。今はそんなに忙しくないから」

「で、でもッ……!」

「いいからいいから。じゃあ、行ってくるよ」


 神子と死安さんの言い合いに全くついて行けない俺は死安さんによって強引に連れ出される形で部屋から出た


「いいんですか?」

「ん?何が?」

「神様である神子の意見を無視して俺を連れ出して」


 連れ出された俺は死安さんに神子の意見を無視してよかったのかを聞いてみる事にした。神の掟がどんなものかは知らないけど、死安さんのしようとしている事って掟に反する事になるんじゃ……


「よくはないんだけど……洋平君の力を使えば洋平君が元の世界に行く事くらいは問題ないよ。ただ、長期滞在はできないけどね」


 行く事くらいは問題ないけど、長期滞在はできない。俺はこの言葉の意味が理解できない。国語力の問題じゃなく、神子から最初に聞いていた話とは違う


「どういう意味ですか?神子から最初に聞いた話とは違うんですけど?」


 俺は神子から死んだと聞かされた時に元の世界に戻すように言った。しかし、神子の答えは掟によってそれはできない。それが神子の答えだった。だけど、死安さんは行くだけなら問題ないと言っている。それも、俺の力を使えば。これはどういう意味なんだ?


「洋平君は最初の世界に行く時に神子ちゃんから水を司る力を貰ったよね?」

「はい。それがどうかしましたか?」

「洋平君も知っていると思うけど、水は形を持たない。水を司る力を持っている洋平君も例外じゃない」


 水は形を持たない。丸い器に水を入れれば丸く、四角い器に水を入れれば四角くなる。それは理解できる。水を司る力を持つ俺は身体の一部を水に変化させる事なんて造作もない事なのは神子にテーブルを投げられた時に理解した。しかし、俺が元の世界に行くのと水を司る力を持つ事と何の関係がある?


「何が言いたいんですか?」

「今の洋平君は自分の姿を自由に変える事ができるって事だよ」

「はい?」


 俺が神子から貰ったのは変身能力じゃない。だから、自分の姿を自由に変えられると言われても違和感しかない


「だから、洋平君は自分の姿を自由に変えられるんだって」

「意味がわかりません。俺は変身能力なんて貰ってませんよ?」

「洋平君ってバカなの?」


 変身能力を貰ってないって言っただけなのにバカ呼ばわりされるとは……


「学力は高くないですね」

「はぁ……」


 今度は溜息を吐かれてしまった。そんな事をするくらいならバカな俺でも理解できるように話してほしいんだけど


「溜息吐くくらいならバカな俺でも理解できるように説明してくれませんかねぇ……」

「そうだね。いいかい?洋平君、水は形を持たない。丸い器に入れれば丸くなるし、四角い器に入れれば四角くなる。水を司る力を持っている洋平君はドラゴンの姿になりたいと思えばドラゴンの姿になるし、悪魔の姿になりたいと思えば悪魔の姿になる。じゃあ、女性の姿になりたいと思えばどうなると思う?」


 子供に問いかけるように聞いてくる死安さん。ここまで言われればバカな俺だって理解できる。ようするに俺が女性の姿になりたいと思えば女性の姿になるって事を言いたいんだと


「女性の姿になりますね」

「そういう事だよ。女性の姿になりたいと思えば女性の姿になる。しかも、単なる女装じゃないから元の世界に行って洋平君の知り合いに見られても姿だけだったら誰も洋平君だってわからないんだよ」


 単なる女装じゃなく、身体そのものが女性になっているから知り合いに姿を見られてもバレる心配はない。死安さんの言い方だと声までは変えられる保証はないけど


「そりゃそうですけど……」

「大丈夫だよ!元の姿に戻る時は元に戻りたいと思うだけでいいんだから」


 俺の心配していた事は死安さんによってアッサリと解決されてしまった。正直なところ俺は女の姿になったはいいけど、元の姿に戻れるかどうか不安だった。しかし、元に戻るには元に戻りたいと思うだけでいいという簡単な方法で戻れるらしい


「わかりましたよ。女になりますよ」

「うん!」


 俺に女装趣味なんてない。当然、女装をした事なんてない。これを女装と言っていいのかは知らないけど、まさか、女装するハメになるとは……厄日かな?



今回は唐突過ぎる神と死神でした

今回は変身特撮ヒーローをメインとした話にしてみました。カードを作るのとは違い、ものを手に入れるのが楽なのはいいんですが、入手が困難なのが難点です


感想等があれば気軽に感想欄へ書いていただけると嬉しいです!

感想を書くついでに評価して頂けると作者のモチベーション向上になるので宜しくお願いします


今回は最後まで読んで頂きありがとうございました!

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