神子とイチャついた後で見た世界がカードゲームメインの世界だったんだが
今回は神子とのイチャイチャとカードゲームメインの世界です
神子とイチャついていても仕事はしていくスタイルです!
では、どうぞ
「なぁ、神子」
「ん?なぁに?洋平?」
現在、俺と神子はベッドで二人並んで寄り添って座っている。神子と本当の意味で付き合ってから神子があからさまに甘えてくるようになった。告白された直後は『どうしてこうなった?』と戸惑っていたけど、今はそんな事は全くない。幼い頃に結婚の約束をしていたって事も死安さんの部屋で観たテレビで知った。それも、十七歳でになったら結婚するという約束で俺は現在、十七歳。神子と結婚すると言った年齢だ。好かれてるのは嬉しいけど、疑問に思う事がある
「日本では男子が結婚できる年齢は十八歳だ。でも、幼い頃の俺は十七歳になったら結婚するって約束したよな?」
「うん」
「そこで疑問に思うんだが、俺が十七歳で死ぬのは確定してたのか?」
俺が死んだ原因は神子が投げた酒瓶が当った事だ。それは神子本人も認めているから間違いない。けど、本当は俺が十七歳になったら神子は俺をどんな形でも殺してこの部屋に来るようにする予定だったんじゃないかと思う
「…………うん」
神子は目を伏せて答えた。死因は神子の投げた酒瓶が当った事だけど、俺は本来、どんな死に方をする事になってたんだ?
「最初、俺は神子の投げた酒瓶が当って死んだと聞いていた。だけど本当はどんな死に方だったんだ?」
神子を疑っているってわけじゃない。ただ、気になる。自分が本当はどんな死に方をする予定だったのか
「それって答えなきゃダメ?」
上目遣いで俺を見る神子。泣くのを必死に堪えているようだけど、別に俺は本当の死に方を聞いても怒りはしない
「できれば答えてほしい。俺はただ本当の死に方を知りたいだけなんだ」
「で、でも……」
どこか言いづらそうにしている神子。どうしたんだ?そんなにむごい死に方だったのか?
「でも何だ?俺の本当の死に方はそんなにむごいものなのか?」
「むごい死に方じゃないけど……でも、洋平は怒ると思うよ?」
俺が怒る?どうして?
「どうして俺が怒るんだ?」
「だって、洋平の本当の死に方は事故死だもん……飲酒運転の車に撥ねられてね」
飲酒運転の車に撥ねられた事による事故死か……乗るなら飲むな。飲むなら乗るなって教習所で習わなかったのか?
「そうか、事故死か……」
「怒らないの?」
本来の死に方は神子のせいじゃない。飲酒して車を運転した奴が悪い
「怒らないよ。本来の死に方は神子のせいじゃない。飲酒して車を運転した奴が悪いんだからな」
「ならいいんだけど……」
神子は俺に抱き着いてきた。俺は酒瓶が当らなくても死ぬ運命にあったらしい。それならどうして酒瓶なんて当てて俺の死を早めたんだ?
「俺の死に方についてはいいんだけど、俺が死ぬことが決まっていたならどうして神子は俺に酒瓶を投げたり、俺がここに来た時に異世界やラノベの世界に転生する事を勧めたんだ?」
神子が最初から全て覚えているのなら異世界やラノベの世界に転生させるんじゃなく、神官にでもすればいい
「それは決まりだからだよ」
「決まり?」
「うん。死んだ人間がここに来た時は最初に天国に行くか転生するかを聞く。そして、転生する事を選んだ人には異世界に行くかラノベの世界に行くかを選んでもらう。そういう決まりになっているんだよ。まぁ、洋平の場合は結婚の約束をしたって事を他の神にも言ってあったから転生を拒否されても問題はなかったんだ」
神子の話をまとめると社交辞令として天国に行くか転生するかを選ぶように選択肢を与える。そして、転生を選んだら異世界かラノベの世界かをまた選ぶ。そういう事らしい
「それなら最初から全てを話した方がよかったと思うんだけど?」
「一応、聞かなきゃいけない事だから」
社会の決まりもそうだけど、神様の決まりってのも案外めんどくさいんだな
「そうか。ところで、世界の様子を確認しなくてもいいのか?」
世界の様子を確認する事が神様の仕事なのかどうかは知らない。俺は異世界で何かあった時に行って解決するなり届け物をするだけだから
「するよ。それが私の仕事だからね」
「じゃあ、移動するか」
「うん」
俺は立ち上がってベッドから立ち上がり、テーブルに移動した。しかし─────
「神子はどうしてベッドから移動しようとしないんだ?」
俺がテーブルまで移動したというのに神子はベッドから動かない
「洋平」
「何だ?」
「抱っこして」
神子は俺を見つめ、両手を開いた。いやいや、抱っこってアンタ……
「自分で動けるだろ?ケガしてるわけでもあるまいし」
神子は基本的にこの部屋にいる。絶対にないとは言えないけど、ケガをする可能性は極めて少ない。料理している最中に指を切ったとかなら解る。しかし、足を骨折するだなんて事はそんなにない
「ケガはしてないけど、洋平に抱っこしてほしい……ダメかな?」
涙目で見ないで!彼女がいた事のない俺にはキツイから!
「わーったよ。ったく、しゃーねぇな」
俺はベッドにいる神子の前まで行く。そして─────────
「ほら、よっと」
神子が言った通り抱っこする。しかし、俺は大人しく望まれた通りに抱っこするなんてしない。俺は神子をお姫様抱っこした
「ふえっ!?」
「どうした?抱っこしろって言ったのは神子なんだけど?」
「わ、私は普通に抱っこしてほしかったのに……どうしてお姫様抱っこなの!?」
顔を真っ赤にして俺の耳元で騒ぐ神子。頼むから耳元で騒がないでくれ。耳がキーンってなるから
「神子、耳元で騒ぐな」
「ご、ごめん……」
大人しくなった神子と共にテーブルの前まで移動する。
「神子、降ろしていいか?」
「……………」
テーブルの前に着いたので神子に降ろす事を確認した。しかし、神子は応答しない。どうしたんだ?
「神子、聞いてるのか?」
「……………」
「神子さーん?降ろしますよー?」
「……………」
問いかけても神子からの返事はなかった。ふむ、仕方ない。勝手に降ろすか
「後で文句言うなよ」
俺は神子の許可を得ないまま降ろし、俺はその隣に座る。ちょっと驚かしてやろうと思ってやった事だけど、やり過ぎたか?
「ふにゅ~」
テーブルの前に降ろした神子は心ここに在らずといった状態だった。お姫様抱っこした俺も俺だけど、これくらいで顔を真っ赤にするとは……
「神子?神子さーん?」
目の前で手を振ってみたけど、全く反応がない。
「ぽけ~」
神子さん、完全に自分の世界に入ってますね
「戻ってくるまで待つか……」
神子が自分の世界に入ってしまったので俺は待つ事にした。
「はっ!?私は何を!?」
しばらくして神子はようやく自分の世界から戻って来た。呆けていただけだったのが幸いだったが、俺の名前が出てきたらどうしようかと思った
「おかえり、神子。妄想の世界は楽しかったかな?」
皮肉も込め俺は妄想の感想を聞いてみた
「あ、うん、楽しかったよ?」
「さいですか」
神子に皮肉が効かない…………だと?
「ところで洋平!」
「何だよ。大声出して」
「私は抱っこを要求したけどお姫様抱っこを要求した覚えはないよ!」
今更かよ……
「それは俺からの彼女サービスだ。気にするな」
本当は自分で歩こうとしない神子に対しての嫌がらせのつもりでしたんだけど、それを言うと神子が怒り出しそうだから言わない
「そ、そう……で、でも!今度からいきなりは止めてね!」
お姫様抱っこをする事を止めるのではなく、いきなりお姫様抱っこを止めろって事は前もってするって言えばしてもいいんだ……
「了解。ところで、世界の様子を見ようぜ」
これ以上お姫様抱っこについて話していても仕方ないので俺は話を切り替える。
「そうだね。さて、世界の様子はっと」
リモコンを操作、神子はテレビを点けた。世界が平和だって事は俺がその世界に行く事がないって事でありがたい。
「今のところ異変らしい異変はないな」
「そうだね」
俺と神子は二人でお茶を飲み、せんべいを食べながらテレビで異世界に異変がないかを確かめるけど、今のところ目立った異変はない
「世界が平和だって事は俺達にとっていい事なんだけど、こう何もないと暇だな」
「まぁまぁ、私達が暇だって事はいいことなんだからボヤかないの」
神子の言う通り、俺達が暇しているって事は世界が平和だって証拠だ。世界にとってそれはいい事だけど、こうも暇だと身体を持て余す
「ってもなぁ……こうも暇だと身体を持て余すぞ」
暇なのはいい事なんだけど、あんまり暇過ぎても身体を持て余すだけだ
「気持ちは解るけど、神である私の立場からすると世界に異変がない事が一番だよ」
「確かに」
神の立場からすると異変がないのが一番いい事なのは確かだ
「あっ……」
「…………」
神子が異変を見つけ、俺は無言になってしまう。正直、目の前のこれはどうしようもない
「異変、見つけちゃったね」
「だな……だけど、これは神様だってどうしようもないだろ」
テレビに映っているのは異変っちゃ異変だけど、神様である神子でもどうしようもない。だって─────
「カードゲームがメインの世界でとはいえ異変は異変だよ!」
「いや、でもなぁ……」
カードゲームがメインの世界で見つけた異変。しかも、少年がピンチに陥ってる場面。こればかりはどうしようもない
「でもじゃないよ!神としては異変は見逃せないよ!!」
神の立場からしてみると異変は見逃しちゃいけない。それは解る。だけど、こればかりはどうしようもない。
「神の立場からしてみるとそうかもしれないけどよ、そもそもがコイツは転生者なのか?」
「うん、そうだよ」
転生者って事は転生するにあたって貰ったものはカードか?
「転生者って事はコイツにやったのはカードか?」
「うん……全ての今あるカード全てを千枚ずつあげたよ」
このカードゲームの細かいルールは調べてみない事には何とも言えないけど、全てのカードを千枚ずつ渡したのなら問題ないはずなんだけど……
「このカードゲームのルールを詳しく知らない事には何とも言えないけど、全てのカード千枚あるなら何も問題はないはずなんだけどなぁ……」
「え?何で?」
俺の言葉に目を丸くする神子
「全てのカードが千枚ずつあるって事はデッキが複数作れるだろうし、同じカードを一つのデッキに複数投入できるはずだ。それこそ大会優勝レベルのデッキを組む事だって可能だから敵がどんな奴でどんなデッキを使っていても勝てるからだ」
カードゲームの知識がない神子にざっと説明してみたけど、これで理解してくれるだろうか?
「洋平」
俺を真剣な眼差しで見つめる神子
「何だ?」
真剣な眼差しで見つめられたので俺も真剣に返す
「デッキって何?」
「そこからか……」
真剣な眼差しで見つめるから何事かと思ったらデッキを知らなかったとは……まぁ、神子は女の子だし、カードゲームに興味なければ知らないのも当然か
「だって、カードゲームとかした事ないし……あったとしてもトランプだけだし」
まぁ、普通はそうだよな……
「まぁ、そうだよな。じゃあ、今からちゃんと説明する。一回で覚えろとは言わないけど、イメージだけでも掴んでほしい」
「うん」
「まずは『デッキ』の説明だけど、『デッキ』ってのは山札の事だ。カードゲームによって規定の枚数は異なるから枚数に関しての詳しい説明は省く」
「うん」
「で、次は何を聞きたい?」
デッキが何かだけ説明したけど、それ以外は説明のしようがない。先行ドローとかカードをプレイする時にコストを払うのか否かとかはゲームによって異なるからだ
「デッキについては理解したよ。でも、洋平がさっき複数枚投入がどうとか言ってたけど、それってどういう意味なの?」
「複数枚投入についてはゲームによって異なるから具体的な枚数について詳しくは説明できないけどいいか?」
「うん」
細かい枚数については説明できないけど、複数枚投入くらいは説明しよう
「複数枚投入ってのは一つのデッキに同じカードを複数投入する事だ」
「どうして同じカードを複数枚投入するの?一枚でいいじゃん」
「神子の言う事は正しい。だけど、複数枚投入する事でそのカードが手札に来る可能性を上げるんだよ。後は同じカードの効果を使ってデッキを圧縮したりとかな」
俺はカードゲームに詳しい方じゃないから上手く説明できない。今のだって友達から聞いた事をそのまま伝えているだけだ
「へぇ~そうなんだ~」
神子の反応は友達からカードゲームの事について初めて説明された時の俺みたいになっていた
「とにかく、この少年のプレイしているカードゲームを調べてから細かい説明をするわ」
ゲーム名を知らないと細かい説明ができないし、チラッとテレビを観るとピンチだった少年は敗北したけど、生きてるみたいだからゲーム名を調べてからその世界に行っても遅くはない
今回は神子とのイチャイチャとカードゲームメインの世界でした
カードゲームメインの世界を題材にしましたが、カードゲームと一言で言ってもトランプのような誰もが知っているものからトレーディングカードゲームのような知ってる人は知ってるけど、知らない人は知らないものまであります。特にトレーディングカードゲームの方は種類が多いのでルールが異なります。洋平が新たなカードを届けるにしてもしっかり勉強しないとなぁ・・・・
感想等があれば気軽に感想欄へ書いていただけると嬉しいです!
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今回は最後まで読んで頂きありがとうございました!




