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転生者にもいろいろいるんだな

今回は死安の仕事について行く洋平です

転生者にもいんな人がいるみたいです

では、どうぞ

「死安さん、ここはどんな世界なんですか?」


 俺は今、死安さんに連れられてどこかの世界に来ていた。一つ言えるのがここは俺のいた世界じゃないって事だけだ。どうしてそんな事が言えるかって言うと、町はずれであるこの場所から見える建物が洋風の木造建築で空を見ればワイバーン?が飛んでるからだ。だから、ここは俺が元いた世界じゃないって事だけは言える


「ここは魔法メインの世界だよ。洋平君は大剣を勇者に届けに一回行った事あると思うけど」


 確かに俺は勇者に大剣を届けに一回行った事がある。ここはその勇者が魔王を倒した後の世界って事か?


「確かに、魔法メインの世界には一回行った事がありますけど、ここはその勇者が魔王を倒した後の世界って事ですか?」

「いやいや、全然違うよ。まぁ、転生者がいる事はいるんだけどね」


 全然違うと言われても俺には違いがサッパリわからない。転生者がいるって事はこの世界も何らかの脅威に脅かされているはずだ。


「転生者がいるって事はこの世界も何らかの脅威に脅かされていて俺達はその転生者に何かを届ける為か背中を押すために来たんじゃないんですか?」


 何かを届けるとは言ったものの、俺は神子から何も持たされていない。届けものじゃないとすると背中を押すとか?


「今回の目的は転生者に届け物をするでもその転生者の背中を押す事でもないよ」


 届け物をする事でも背中を押す為じゃないとすると一体何の目的で来たんだろう?


「届け物でも背中を押す事でもなければ何の目的で来たんですか?」

「今回の目的はその転生者の抹殺だよ」

「───────!?」


 俺は声が出なかった。転生者の抹殺!?転生して異世界に来たのにどうして抹殺する必要があるんだ!?


「驚いているようだね」

「当たり前です!転生して異世界に来たのにどうして抹殺する必要があるんですか!?」

「うーん、強いて言うなら転生者がこの世界を壊そうとしているからだよ」


 この世界を壊そうとしている?どういう事だ?異世界転生するんだからどの道世界は壊れると思うんだけど?


「異世界の人間が異世界に転生したらその世界は壊れると思うんですけど?」


 俺の世界から別の世界に転生したらソイツは転生した世界にとっては異物と同じ。何もしなくても世界は壊れる


「その通りだけど、その転生者はこの世界を滅ぼそうとしているんだよ」

「え……?そ、それってどういう事ですか?」


 意味が理解できない。どうして転生者が転生先の世界を滅ぼすんだよ?


「元々この世界は勇者が伝説のドラゴンを倒し、平穏が訪れた。これでハッピーエンドだったらよかったんだけどね」


 伝説のドラゴンを倒し、平穏が訪れたなら抹殺しようとしている転生者の出番はなく、平和に暮らしていればいいと思うんだけど、それじゃダメだったのかな?


「平穏が訪れたのならそれでいいじゃないですか。その転生者だってこの世界で平和に暮らせばいいわけですし。それがどうしてこの世界を滅ぼす話になるんですか?」


 平穏が訪れたのならそれでいいのに今更この世界を滅ぼす意味は?


「あー、その転生者がこの世界を滅ぼす理由なんだけど……」


 世界を滅ぼす理由になった瞬間、死安さんが言いよどんだ。余程重要な理由なのか?


「はい」

「この世界を滅ぼす理由なんだけど……」

「はい」

「そ、それが……」

「はい」


 転生者がこの世界を滅ぼそうとしている理由を言わない死安さん。


「言っても引かない?」


 言われてないものを引きようがない。


「ええ、引きません。それより早く言ってください」

「じゃ、じゃあ、言うけど、その転生者は勇者パーティーの女の子に告白してフラれたらしいんだよ。この世界を滅ぼすのはその腹いせ」


 ………………………は?え?何?フラれた腹いせに世界一つ滅ぼそうとしたの?


「あ、アホらしすぎて声も出ない……」

「うん……僕もそう思う。と、とにかく、その転生者の元へ行こうか?ここにいてもしょうがないし」

「はい……」


 転生者の抹殺……つまり、人一人を殺そうとしている死安さんを最初は止めようと思ったけど、今はそんな気は失せてしまった。


「そういえば、死安さん」


 ただ歩いているだけでも味気ないので俺は死安さんに聞いてみたい事を聞いてみる事にした


「ん?何?」

「死神の仕事ってどんな事をするんですか?」

「今回は転生者の抹殺だけど、それ以外は世界の破壊とかかな?」

「せ、世界の破壊?」

「うん。それはいずれ説明するけど、今のところは転生先の世界の脅威になりうる転生者の抹殺だから」

「わ、解りました」


 俺は転生先の世界の脅威になりうる転生者の抹殺よりも世界の破壊の方が気になる。特撮やアニメじゃあるまいし。そんな事が本当にできるのか?


「ところで洋平君」


 転生者の元へ歩いてる最中、今度は死安さんの方から話を振ってきた


「何ですか?」

「洋平君は転生者についてどう思う?」


 転生者についてどう思う?だなんてえらく抽象的だな。転生者についてどう思うか?ねぇ……


「そうですね。自分の世界とは全く別の世界に行くっていう選択ができるスゴイ人だと思いますけど。それがどうかしましたか?」


 転生者についてどう思う?っていう抽象的な質問じゃ俺はスゴイ人っていうような感じにしか答えられない


「今の質問は抽象的だったから今度は具体的に聞くけど、洋平君は転生者が全員、女性からモテると思う?」


 転生者が全員モテるとは限らない。どんなにイケメンでも性格が悪ければ嫌われる。逆にどんなにブサイクでも性格が良ければモテる。


「いや、転生者が全員モテるとは思ってません。どんなにイケメンでも性格が悪ければ嫌われます。逆にどんなにブサイクでも性格が良ければモテます。結局はその転生者次第じゃないんでしょうか?ハッキリしなくて申し訳ないんですけど」

「そう、転生者が全員モテるわけじゃない。どんなに顔が良くてもね。でも、神子ちゃんは異世界に転生する以上は何らかの特典を転生者に与える。それがチート能力だったり、ハーレムだったりといろいろあるけどね」


 初めて知った。ラノベの異世界転生モノって死んだ原因が神様の間違いだったり、不慮の事故に巻き込まれたりと同情するべきところはある。主人公をやるキャラだから性格は大体いいのに設定してあるけど


「そ、そうだったんですか……それで、死安さんは俺に何を言いたいんですか?」


 さっきから転生者についてどう思うって質問ばかりで要領を得ない。死安さんは何が言いたいんだ?


「転生者は全員が全員いい人じゃないって事。洋平君の世界じゃ転生者=チート、ハーレムは当たり前でみんな正義感が強かったり、その世界の人々に優しかったりするけど、実際はそうじゃない」


 そりゃ、転生者にもいろんな人がいると思う。ラノベの通り正義感が強かったり、その世界の人々に優しかったりする人もいるだろうけど、中にはクズみたいな性格の人もいる。それこそ、世界を滅ぼす事を考える程度に


「でしょうね。全員が全員いい人じゃないとは思いますよ」

「あれ?驚いてない?」

「ええ、今回の転生者はフラれた腹いせに世界を滅ぼそうとするバカな奴もいるくらいですし」


 フラれた腹いせに世界を滅ぼそうだなんて奴の話を聞かなきゃ俺は転生者=いい人ってイメージを持ってたかもしれない


「そうだね。今回の転生者は比較的緩い方だけど、これから先もっと質が悪いのが現れないとも限らない」


 死安さん、俺に転生者についてどう思うとか聞いてきて変だ変だとは思っていたけど、これからも俺に仕事をやらせるつもりだったか、手伝わせるつもりか……


「死安さん」

「ん?何?」

「転生者についてどう思うっていう何の意味もない質問したのって俺に死安さんの仕事をこれからも手伝わせるつもりなんですか?」

「うん。そうだよ。まぁ、さっきの質問は特に意味はないから深く考えなくてもいいよ」


 ケロっとした顔で意味のない質問をした事を認めた死安さん。必ずしも転生者=いい人だっていうイメージはなくなったけどな


「あ、はい。それより、まだ着かないんですか?」


 この辺は店がほとんどない為、異世界がどうとか、転生者がどうとか話していても怪しむ人はほとんどいない。まぁ、町の端っこの方だからこれから商店街にたどり着くと思うけど


「あと少し歩けば商店街だからそこで少し休憩しよっか?」

「はい……」


 体力がないわけじゃないし、遠目からしか確認できなかったけど、そんなに大きな町じゃないとは思っていた。しかし、実際に歩いてみると小さな町と言っても油断できない。


「洋平君って体力ない人なの?」

「い、いえ、体力的には大丈夫なんですけど、腹が減って……」

「あ、そっちね」

「はい」


 俺が死んだときは高校生だったから体力的には問題ないと思う。しかし、人間、空腹には勝てない


「神子ちゃんから水の力をもらったって聞いてたけど、そんな人でも空腹って存在するんだね」

「ですね」


 俺と死安さんは商店街を目指して歩く。そして……


「ようやく着いたね」

「そ、そうですね……と、とりあえず俺は飯を食いたいです」


 商店街に着いた俺の腹は限界だった


「じゃあ、あそこの喫茶店に入ろうか」


 死安さんが指差した先の看板は読めないけど、コックの絵がある事から飲食店である事は解った


「そ、そうですね……」

「じゃあ、行こうか」

「はい」


 俺と死安さんは目の前の飲食店に入った。死安さんは看板の字が読めたから喫茶店って言ったんだろうけど、看板の字が読めない俺は飲食店という認識しかできないけど、飯屋だって認識できればそれでいいか


「はい、メニュー」


 店に入った俺と死安さんは店員に案内され、席に着いた。だけど、その店員がなんて言ってるか解らないから俺はどうしようもない


「あ、ありがとうございます……」


 死安さんにメニューを渡されたけど、俺はこの世界の字が読めないからメニューを渡されても困る


「洋平君、もう決まった?」


 字が読めないメニューを渡されても俺にはこの世界の字が読めないから決めようがない。はぁ、死安さんと同じ物を頼めばいいけど、死安さんがコーヒーだけとかだったらどうしよう……

今回は死安の仕事について行く洋平でした

フラれた腹いせに世界を滅ぼす転生者・・・・リアクションに困る


感想等があれば気軽に感想欄へ書いていただけると嬉しいです!

感想を書くついでに評価して頂けると作者のモチベーション向上になるので宜しくお願いします


今回は最後まで読んで頂きありがとうございました!

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