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説明と自己紹介の前に襲撃されたんだが

今回は自己紹介と説明と思いきやまさかの襲撃です

今回の話は自己紹介と説明をするかと思いきやまさかの襲撃ですが、篠崎は義母と義姉二人を殺していくのか?

では、どうぞ

「自己紹介からやり直しましょうか?」

「はぁ?そんなのやる意味あるの?」


 篠崎の義母は時間の無駄だと言わんばかりの態度だ。コイツ、死んだら異世界転生どころか天国にすら逝けないない気がする。なんて言うか、超小物の悪役っぽいし


「ありますね。だって、俺はまだあなたの名前を知らないんですから」


 リビングに通された時に俺は名乗ったけど義母の方は名乗ってない。別に興味なんて微塵もないけど名乗ってもらわないと呼び方に困る。


「そうね。このままだと呼び方に困るだろうから名乗っておこうかしら」


 名乗ってくれるのはいい。だが、この場にいない人物達にも登場してもらわないとな


「名乗ってくれるのはいいんですけど、その前に娘二人もここへ呼んでください」

「あら?どうして娘達の事を知っているの?康祐から聞いたの?それとも、里奈ちゃんから聞いたの?」


 確かに義姉二人の事は里奈からも聞いたと思う。しかし、神子から持たされた資料に義姉が二人いるって書いてあったから聞いても聞かなくても一緒だ


「さて、どうでしょう?少なくとも時間がないのは確かなんですよ」


 俺の命が長くないとかそんな事を言っているんじゃない。今はいないが篠崎はすぐにこの家に襲撃に来る。そう言った意味で時間がない


「時間がない?それはどういう意味?」

「好きなように捉えてもらって構いません。が───────」


 俺の言葉は大きな爆発音によって遮られた。どうやら篠崎が帰ってきた─────いや、襲撃に来たと言った方が正しいだろう


「何!?今の音!?」

「康祐が来たの!?」


 義母は爆発音に驚いているようだが、里奈は爆発音が篠崎の仕業だと勘付いたみたいだ。


「里奈ちゃん!どういう事!?」

「そ、それは……し、白石さん……」


 義母に説明を求められた里奈は俺に助けを求める視線を送ってきた。俺に助けを求められても今の段階では篠崎が人知を超えた力を得た事くらいしかわかってないんだけど


「どうなっているかは俺から説明しますよ」


 俺は仕方なく助け舟を出す。が、今は説明するよりも篠崎を退ける事を優先させたい


「それなら早く説明しなさい!!」


 説明はするけど、その前に篠崎を退けないとな


「説明しますが、それは後です。まずは篠崎を退けないといけませんし。ほら、聞こえるでしょ?誰かがリビングに向かってきている足音が」


 誰かがゆっくりとリビングに向かってきている足音が聞こえる。ま、篠崎と見て間違いなさそうだけどな


「そ、そういえば……そんな事より!部屋にいる娘達は無事なのかしら……」


 そう言えば里奈が今日は義姉二人も家にいるって言ってたな


「さぁ?部屋から出て来てはいるみたいですよ」


 二階からは『ちょっと!何!?今の大きな音は!』という声と『うるさい!!』という声が聞こえた事から義姉二人が家にいる事とまだ篠崎に捕まってない事はわかる


「そうね。二階から二人の怒鳴り声が聞こえるし」


 娘達の無事に喜んでいるみたいだが、こっちもこっちで大変な事になるんだけどなぁ……


「それはいいとして、ほら、来たようですよ?」


 リビングのドアがゆっくりと開く。


「ここにいたのか?後藤」


 ドアを開けた先にいたのは言うまでもなく篠崎康祐その人だった


「こ、康祐……」

「探したぞ……後藤」


 里奈は学校の事があってか震えている。


「はぁ……自己紹介をする前に襲撃されたか」


 襲撃するなら自己紹介と諸々の説明が終わってからにしてくれよ……いや、特撮とかアニメみたいに現実ではご都合主義じゃないのは知ってるけどさ……


「し、白石さん!そんな事を言ってないで助けてください!!」


 里奈から救助要請が出たが、俺は別に里奈がどうなろうと興味ないんだけど……


「篠崎、殺すならお前を苦しめた奴が全員揃ってからでもいいんじゃないのか?」


 里奈を助ける気なんてサラサラない。だが、ここで力を使われたら関係のない人間を巻き沿いにする可能性がある。


「お前は教室にいた……」

「俺の事を覚えていてくれて光栄だ」

「また邪魔する気か?」

「いやいや、俺はお前の邪魔をする気はない。だが、ご近所の事もあるだろうし、ここは引いてはくれないか?」


 里奈を殺すなとは言わない。そもそも、篠崎をこんな風にしたのは里奈達だ。庇う必要はない。が、関係のない人間を巻き込むわけにはいかない


「近所の事なら心配ない。ここら一帯の人間は魂を抜き取ってある。この家を除いてな!」


 道理で爆発音がしたってのに近所の人間が誰一人として騒がないわけだ


「そうか。それって学校にいた人間にもしたか?」


 野次馬と警察、校舎内の人間が倒れていた理由は説明がつく。魂を抜かれたから全員が倒れていたし、里奈と話し込んでいてもお咎めなしだったのか


「ああ、学校の周囲にいる人間の魂は全て抜き取った!後藤を除いてな!!」


 篠崎は人間の魂を抜き取れるのか……魂を抜き取る人間は無差別じゃなく選べるみたいだが、そうなると俺はどうなるんだ?死人である俺の魂は抜き取れるのか?多分、無理だと思うけど


「後藤を除いてって事はコイツの彼氏の魂も?」

「ああ、抜き取った!が、俺のクラスメートや担任の魂は戻しておいた。アイツ等はこれからたっぷり苦しめて殺すからなぁ~」


 狂気に満ちた表情の篠崎。わかってはいたが、コイツは殺す事を楽しんでいるな。ま、里奈達も篠崎をイジメる事を楽しんでいたからお互い様か。それが生命に関わるか否かの違いはあるがな


「じゃあ、今頃は……」

「ああ、クラスの連中と担任は元に戻った。まぁ、学校からは出られないけどな」


 学校から出られない?どういう事だ?


「学校から出られない?どういう意味だ?」

「結界だよ。学校に結界を張って連中を閉じ込めておいた。アイツ等からしてみれば見えない壁に遮られ学校から出られないという認識だろうけどな」


 学校から出られないのはいいんだが、コイツはここへ何をしに来たんだ?


「学校の連中が出られないのはいいが、篠崎、お前は何をしに来たんだ?幼馴染や義母、義姉二人に恐怖を植え付けに来たのか?」


 篠崎の目的は何だ?里奈を殺すのなら学校でもできたはずだ。その後で義母と義姉二人を殺せばいい。しかし、篠崎はそれをしなかった。どうしてだ?


「いや、ただ単純に暇つぶしだ。後藤もこの家に寄生する寄生虫三匹も殺すのは簡単だ。が、簡単に殺すのは面白くない。より一層恐怖を植え付けてから殺した方が面白そうだろ?」

「康祐……」


 今の篠崎には優しさなんてものは欠片もない。あるのは自分の憎んでいる相手を殺すという殺意だけ


「…………」


 俺は何も答えない。いや、答えられないって言った方が正しいのか?篠崎の優しさに付け込んで好き勝手やったのは他でもない里奈達だ


「そっちの奴は言い返す事ができないのか……まぁ、いい」


 篠崎は右手を前に突き出し、掌を開いた。この行動に何の意味があるんだ?


「─────!?」

「─────!?」

「─────!?」


 篠崎が右手を前に突き出し、掌を開いた瞬間、一人の女性が現れ、篠崎が首を絞める形になった


「ゆ、由維(ゆい)!!」


 首を絞められてる女性は由維っていうのか……


「あがっ……!うぐっ……!く、苦しい……こ、康祐、あ、あんた……」


 苦しそうにもがく由維。靴を履いてない事からこの家の住人らしいし、資料には義姉が二人いるって書いてあったから次女が長女だってのは解る


「何だ?いつも俺に暴力を振るっていたアンタが俺に首を絞められて文句を言うのか?」

「あがぁぁぁ!!」


 篠崎が手に力を込めた瞬間、結衣はもがき苦しみだした。口からはよだれを垂らしているし


「止めて!!康祐!!」


 里奈は必死に止めるが、篠崎に聞こえてるかどうかは定かではない


「俺に命令するなよ!!虫以下の分際で!!お前なんて簡単に殺せるんだぞ!!」


 里奈の言葉を聞いた篠崎は由維を投げ捨て、投げ捨てられた由維はそのまま意識を失った


「ひっ!」


 里奈は恐怖のあまり腰を抜かしてしまったが……篠崎を引かせる事が先決だ


「篠崎。ここは引いてはくれないか?見ての通りお前の幼馴染は腰抜かして尻もちをついてるし、義理の姉は気を失ってしまっている。そして、義母は恐怖のあまりガタガタ震えて動けない。あと一人はどうしてるか知らないが……恐怖のあまり隠れて出て来れないんだと思う。お前はそんな状況で痛めつけて楽しいのか?」


 今の篠崎は自分を苦しめてきた連中を痛めつける事を楽しんでいるところがある。つまり、ここで痛めつけても意味を成さない事を言えば簡単に引く


「フッ、君の言う通りだね。ここは一旦引くよ」


 説得とは程遠いものだったけど、引いてくれて助かった。助かったのだが……


「はぁ……これじゃ自己紹介どころの話じゃなくなったな」


 リビングには腰を抜かした里奈と篠崎の義母、篠崎に投げ捨てられて気を失っている義理の姉・由維、そして、ドアの陰に隠れているもう一人の義理の姉。これじゃとてもじゃないけど、話ができる状態じゃない


「とりあえず、隠れてないで出て来てくれたら嬉しいんだけど……」


 俺は隠れているであろう人物に声を掛ける。実はこの台詞は俺の中で言ってみたい台詞ランキング上位に入っていて一回は言ってみたかったのは内緒だ


「…………」


 隠れていた人物は無言でドアの陰から出てきた。その表情には怯えの色が窺える


「そんなに怯えなくても俺は何もしないんだが……これでより一層説明するのが面倒になった」


 元はと言えば篠崎に対してコイツ等が優しく接していれば篠崎が人知を超えた力を手に入れる事もなければコイツ等が怖い思いをする事もなかったんじゃないかと思う。今となっては時すでに遅しだけどな


今回は自己紹介と説明をすると思いきやまさかの襲撃でした。

次回は自己紹介と説明にいけるのか?今回の話では微妙な違和感を残して見ました



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今回は最後まで読んで頂きありがとうございました!


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