表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

始まり。

 黒いコートを着た少女との再会から程なくすると医者らしき人物が、俺の目の状態を見にやってきた。

 俺は、もう誰とも目を合わせたくなかった。アレがもし本当に『過去と未来の罪』であるなら。

俺が、それを知ったところで、どうなるというのか。俺のコスモスを乱さないで欲しい。ただ、それだけなのに。

 当たり前と言えば当たり前だが、目を怪我したのだから目で目を見る他ないのだ。否が応でも視えてしまった。そうして驚愕した、その医者の『罪』に。

『19xx年 はつらつ病院赤丸前 脱税』

『20xx年11月16日 はつらつ病院赤丸前 医療ミスによる大量殺人』

『20xx年1月08日 自宅 無理心中』

ーーーーー今は19xx年。ということは医療ミスと無理心中は未来の『罪』だ。

 つまり、この医者は…たくさんの人をミスで殺してしまい、それを苦に家族を巻き込んで死ぬ、ということなのだろうか。19xx年のの脱税については、過去のことだ。

 俺は、鳥肌が止まらなかった。

 もしも。

ーーーーもしもだ。


 『俺が彼の医療ミスを止められたなら』

どうなるというのか。

医療ミスで一体何人の人が死ぬのか、分からない。医者の家族構成も知らない。


でも、もし。俺が、その運命を変えられるというのであれば。



罪ありき者に、救いの手を。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ