宝くじで鬱病が治ったったとかwwwwwwww
初投稿です。
タイトルはまとめサイト系RSSで見つけて、内容を読まずに気になっていたものを参考にしました。
結局どういう内容だったのか、今になっては調べようもありません。
先に述べますとこの話…『私小説風のなにか』なのでオチが無いです。
『起承転結』付けられる小説が書けるようになりたいなぁと常々思っております。
少し前まで何もする気が起きない日々。
気持ちの問題か、脳内の分泌物の物理的な問題か、はたまたどちらでも無いのか
睡眠導入剤を使って無理にでも体と脳を休ませ、何とか死なずにいるだけの日々。
ずいぶん昔に亡くなった爺ちゃんや婆ちゃんの仏壇で祈る以外は
神様や仏様など欠片も信じていなかった自分に、誰かが授けてくれた幸運…。
それがきっかけで今も何とか生きている。
先に書いておくと宝くじが当たったことで波瀾万丈のドラマが待っているとか
そんなこと全くないんだぜ?
鬱病持ちが手慰みに備忘録という日記を書いたのをまとめただけなんだからさ。
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誰かに見せるために書き始めたわけじゃ無いんで、
読んで貰うために自己紹介を書き足しておくよ。
30代後半、男性、童貞、猫が好き、美味しいものを食べるのが好き、鬱病。
名前?覚える必要ないよ、僕自身他人の顔と名前が覚えるのが苦手なんだ。
物覚えが悪く、応用力や観察力が無い。
だから人並みに何かをやろうとするなら、何度も何度も繰り返して習慣にして
日常の一部にすることでやっと実行できるようになる。
そうしてしまえば筋トレやリハビリなんかもサボらず真面目に出来る。
だが脳が処理できる情報量が少ないのか、予定外、予想外のコトが起きると
パニックを起こし頭が真っ白になって自分が何をしているのか分からなくなる。
だから一対一で会話できても、複数人と会話したり、その輪に入ろうとすると
頭が真っ白になってついて行けない。
面倒なんだよね、コレ。
学生時代は勉強していれば許されるので多少の瑕疵は何とかなったが
社会人になるとそうはいかない。
コミュニケーション能力に欠陥があるとまともに仕事も出来ないしさ?
予想通りの鬱化>退職>通院でドロップアウト
でも若いときだったので生命力はあふれてたから、時間かければ気力も湧くしさ?
カウンセリングと、投薬と、作業療法で何とか日常生活に復帰は出来たんだ。
それから時間をかけて、簡単なバイトをしながら少しずつ社会生活に溶け込んで
フルタイムでバイトできるようになり、失職しても自分でハローワークに行ったりさ。
少し自信を付けて『人並みより少し下』ぐらいで頑張れている実感はあった。
少しでも心が折れそうなら仕事を辞める、って方法でなんとかしてきたけれど
変に自信が付いたのと、30代後半って事から失職を恐れて無理したのかな?
結果…ポッキリ折れてこの様だよ。
また人と接するのが怖くなり、薬を飲み忘れれば眠れないし一日中膝を抱えて
何か分からない恐怖感にブルブル震えるだけ。
実家住まいだったし、趣味がゲームとアニメを見るくらいだったので金も減らず
貯金もそこそこあったからそれを削りながら、親に申し訳ないと詫びながら通院びより。
首つりや、飛び降りは怖いの嫌いだから出来なさそうだったけれど
睡眠薬と練炭と自分の車はあったから、いざとなったら薬一気飲みで
何とかなるだろうと思ってた。
なんだか話が暗くなってきたので、閑話休題
暇つぶしのブラウジングで、まとめサイトや猫動画サイト巡りのRSSの記事一覧。
たまに目に飛び込んでくるよね?宝くじネタ。
ちょうど某BIGで5つ買ったくじの乱数番と、その後追加で買った10個の5つまでの
乱数番が一致するというビッグバン並みの奇跡。
「いやー凄い偶然だよねー(棒)」と思いながらふと思い出したんだ。
『宝くじ買ったら鬱病が治る』って記事。
タイトルだけしか見たこと無いウチに、自然にRSSから消えていたんだけれど
そんなんで鬱病治るなんて似非鬱なんじゃ無いかな、と思いながらも
藁をも掴む気持ちで買ったのさ10枚、わざわざその疑惑を持たれていた販売場所でね。
いかに当てようという気が無かったか…分かるだろ?
某BIGのネット販売は『くじが当たったら自動的に登録口座に振り込みます』って
形式だったから、ある日口座のチェックをしたら見たこと無い桁まで増えてた。
「当たったよ…しかもキャリーオーバーだったんだ…」
当選金は10億2015円だった。
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当選を確認した日は人並みに興奮した…と思う。
かといって奇声を上げるとか、早速何か買おうとか考えた訳でも無く
「興奮しすぎて気持ち悪い…早く薬飲んで風呂に入って寝よう」
と、人と会話しなくなることで声帯が弱ってしまうことを心配して
『自分に課した独り言』をつぶやきながらさっさと寝たよ。
睡眠導入剤は普通に効いてくれたのが幸いだった、ありがとうデパス君。
翌日目が覚めたら日課のラジオ体操と、ゲームをプレイする対価として自分に課した
日課の筋トレの腕立てを10回。
10回しかしないけれど負荷を強めるやり方、なんとかメトリック運動っていうヤツ。
ゲームをする気力の無いときは必然筋トレもやらなくて済む…
ハズだったんだがゲームする気力のない日も筋トレだけは続けるオチが待っていた。
体と脳みそから薬の余韻が切れて目が覚めたところで日課のブラウジング
ニュースサイトを見てバージョンの更新された使わないフリーソフトを保存。
習慣通りの行動を終わらせた後で、改めてくじの当選金を確認。
気になっては居ても、いつも通りの行動をとらないと気持ち悪くなるので仕方が無い。
結果夢でも何でも無く10億2015円増えた銀行口座がそこにあった。
ネットバンクは家から出ずに口座確認や振り込みが出来るからこういうとき便利だね。
で口から出た言葉は「…当たった」
脳内でつぶやいた言葉は『面倒なことになった…』
二つ隣の町に居たんだよ、宝くじの高額当選金が原因で引っ越した人
田舎だから噂の回りが異常に早く、来訪者があって…いろいろあったんだろう。
店を畳んで隠居したって聞いた、まぁその方が幸せだろう。
だから自分のとこにも妙な来訪者が増えると心配したんだ。
が、結果から言うとそれらしい人達は来なかった。
店頭販売の宝くじとかだと高額当選の場合取りに行かなきゃならなくてバレやすいけれど、
口座振り込み式のスポーツの振興くじは情報の漏れやすさが違うのかね?
そのネットバンクからは少し『定期預金にしませんか?メール』(スパム)が増えたけれど
メールなんてフィルター機能で、不必要なものはゴミ箱に自動的に捨てられるから
煩わしささえ感じなかった。
人と接するのにものすごく消耗するから、とにかくそれが怖かったんだ。
当選から1年ぐらい、ビクビクしながら生活してた。
一応その間も備忘録は付けていたから、少しまとめて書いてみるよ。
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当選してからしばらくは来るかもしれない知らない人におびえながら
心を平穏に保つように、極めていつも通りの生活をしていた。
調子の良い日はラジオ体操して、筋トレして、ゲームして、アニメ見て
その合間合間に家事手伝いをして薬飲んで寝る。
調子の悪い日はラジオ体操して、筋トレして、本読んで…可愛い猫動画を見て
それでも不安が収まらなければ、過食嘔吐してスッキリするか
近所のドラッグストアでコーラグミ買ってそれをモグモグしてストレスを解消
夜になったら薬飲んで寝る。
自分の場合何かをはき出したり、噛みちぎったりって結構ストレスを消化できるらしく
困ったときは迷わず行使、ストレスため込んでも何も出来ないし。
嘔吐は最終手段、喉痛いしやりたくてやってるわけじゃないし食べたご飯もったいないし
だから必然グミを買って食べることの方が多くなってた。
お気に入りはドイツの固くて有名なコーラ味のやつと
日本で最初に発売されたコーラ味のヤツ。
コーラ自体は滅多に飲まないんだけれど、コーラ味の菓子はハズレが少ないので好き。
コーラ味のドーナツ状菓子パン好きだったなぁ。
節約したいときはパスタの名前の100円で買えるコーラグミ。
強めのストレスを解消するときはお気に入りの堅めコーラグミ2種のどちらか。
くじに当たってからは100~200円の差を気にする必要がなくなったから
迷わずお気に入りの方ばかり買っていたね、パスタの名前の方もたまに買ってた。
お気に入りのグミを噛んでいるときはドーパミンが出てるんじゃないかってくらい
幸福感を感じ、ストレスも幾分か解消できていた…様な気がする。
複数個買うと1日で複数個開けてしまいそうになるぐらい、健康には悪そうだよね。
そんな日々を2~3ヶ月したら、当選金を使うことに対するおびえも薄まり
少しは具合が良くなって……いったのかな?
見知らぬ来訪者という根拠のない恐怖に悩まされることがなくなってからは
周りにバレないように還元。
さすがに調子に乗って金遣いが荒くなってバレるようなことはしなかったよ。
こう見えて『石橋を叩いて渡る』性格だからね。
まぁ必要のない場所も叩いてみたり、
過剰な心配して結局渡らないことも多かったりするけれどさ。
家族の食べるおやつ用のお菓子を買ってくる回数を多めにしたり。
家の猫たちの爪研ぎを買ってきて、おまけに付いているマタタビ粉をあげたりとか。
3匹中の1匹がものすごくマタタビ好きで。
元々食いしん坊で餌は何でも食べる子なんだけれど
他の猫が食べている間はじっと待つし、皿が空の時は鳴かずに視線でアピール
一線引いてケンカせず、近所の子供や見慣れない工事警備のおじさんにも
お腹を見せてかわいげアピールする、温和なおよそ猫らしくない猫なんだが
マタタビ見せると激変して、爪立てたり粉一粒も残さないように舐めきったり。
これがおまえの本性か!と思うと普段の態度猫かぶりすぎだろ…と思わずにいられない。
まぁ可愛いから爪研ぎ買ってくるけれどさ。
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そんな日常を過ごしながら、お金を使ってやりたいことをリストにまとめていく。
頭の中で考えても良いんだけれど、良いアイディアを思いついても忘れることも多いのね。
特に薬を飲んで就寝少し前ぐらいに思いついたこと。
昔飲酒して記憶がなくなる人のことをいぶかしんだことがあったけれど
今薬を飲んだ自分が全く同じ事になっていることで、やっと得心がいったのね
『覚えていない=覚えたことを忘れた』ではなくて、お酒を飲んで脳が働かなくなり
そもそも『記憶していない』って事
うん、雑学が一つ増えた。
あと自分の場合は飲酒の場合はいくら飲んでも理性働くし記憶も残るけれど
薬を服用した場合、理性だだ下がり(自分の行動にブレーキを掛けにくい)で
深夜に間食しやすくなったりする。
うん、ヘタすると飲酒するよりたちが悪いかも…
話を戻して、メモにまとめたことをあげていく
・豪勢な食事
・コーラグミ三昧
・パスポートとって海外移住
・豪華クルージング旅行
・料理、お菓子作り
・興味があったけれど予算の問題で買わなかったゲーム買う
・アニメグッズ少し買う
・死にたい、苦しまずこの世から消える(なるべく両親に迷惑掛けないように)
・人の目が気にならない場所へ引っ越し(一人でひっそりと暮らしたい)
・ちょくちょく来る甥っ子達がうるさいので防音部屋
・カウンセリングか、セカンドオピニオン受ける
エトセトラ、エトセトラ
宝くじのお金じゃ無くてもかなえられそうなことや、精神力の問題で無理そうな物まで。
薬を飲んだ後のぼーっとしている時間の方が、より本心で思っていることをメモしている傾向もあった。
…何かやるにしても気兼ねしたり人からの視線が気になってしまうと言うのが
今の自分の枷になっているのであれば
お金の力で一番何とかなりそうなのが『引っ越し』なんだよなぁ。
持っていた本やCD類も断捨離と称して、鬱の一番酷いときに処分しまくったから
もう少し処分すれば、引っ越し自体は楽に出来そうだな。
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その後、本を1度読み通し、もう読まないなと判断した物は処分
もう一度読み返したいと思えた物だけを残していった。
CDは1年間聴かない物に関しては全部捨ててしまった。
全部デジタル化しても良かったのだが、聴かない音楽はデジタル化してもやはり聴かない物だ。
本もCDも各段ボール1箱ずつにまとめることが出来たのでこれで良しとしよう。
断捨離と平行して車で一ヶ月毎の頻度で出かけ、引っ越し候補先を探す。
現在地から遠すぎず雪が降らず駐車場があるのが必須条件
遠すぎると探すの大変だし、冬の雪かきは出来れば避けたい、車はあった方が便利だしね。
某掲示板で下調べして『借りない方が良い物件』を抜粋してそれも参考にした。
いきなり最初から良い物件を探そうとは思っていないので
1年程度滞在出来るのを目安にする、そして滞在中により良い物件を探すつもりだった。
短期滞在に向いていて、契約しやすくて、家具有りただし壁薄い。
…まぁ自分は隣の音は気にならないタイプだし、パソコンでゲームするときはヘッドホン派だ。
不動屋さんに案内して貰った後、夜間も休日も訪れて極端な騒音源が少ないことを確認し
そのままなんとかパレスで契約。
通院中の病院に頼んでお薬手帳を作って貰い
引っ越し先圏内で処方してくれる病院も探しておく。
おそらくコレが一番大事、ある意味生死に関わるので。
親は「住み込みで働ける場所が見つかったんで、しばらくしたら引っ越しするよ」と伝えたら
自分の鬱状態を心配してくれていたから、働けるまで状態が回復したと心から喜んでくれたようだ。
嘘ついてゴメン…とこのとき覚えた罪悪感は半端じゃなく
後に両親への度々のお土産や還元(古い家電の買い換え)でごまかすことになった。
家の細かな本とかを徐々に運び、引っ越し業者に頼んだのは
最後まで残す必要のあった、ゲーム機、パソコン関係、就寝用マットレス、その他生活必需品。
あと自分がいなくても親がネット関係で困らないように
ルーターの使い方や設定方法を紙でプリントアウトとかする方が手間がかかったな。
時間だけはかかったけれど、特に面倒なトラブルとかは無く引っ越しは終わった。
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引っ越し先は少し広いビジネスホテルぐらいの感じ。
一応料理が出来る小さめのキッチンがある、不燃ゴミや車用品タイヤをしまっておける場所もある。
(スタッドレスタイヤは冬に実家に帰るようにとっておいた)
生活音だけは確かに気になるが、それを除けば必要に十分だった。
夜は薬飲んでイヤホンでホワイトノイズや、川のせせらぎ音を再生しながら寝るので
正直音はほとんど気にならない、車の音も線路に近くて電車の音が響く実家に比べれば
ほとんど無いような物だったので問題なかった、事前の下調べのおかげだ。
一月もすると落ち着いてやりたいことを消化してみようと思い始めた。
もちろん先に挙げた中で『パスポートとって海外移住』とか現実味の無いヤツは却下。
調べたらパスポートを取っても『海外に移住出来ない』ことに気づいたから。
リストを見て改めてゆっくり考えてみる、『山ほどのコーラグミを食べながら』
聞きかじりの話だが『大層に思える悩みでもソープで童貞を捨ててくれば解決する』と
読者相談かなんかで答えた人がいるそうな。
と言うわけで童貞を捨ててくるため、風俗に行こうと下調べを開始した。
パネマジ(見本詐欺のこと)とか、風俗の専門用語を勉強するのが思いの外疲れた。
薬飲んでて性欲減退していたんで、それほど熱意が傾けられなかったのも原因だったと思う。
それでも快楽に対する欲求が無くなったわけでは無いので、調べるのは何とかなったんだが
予約の電話するとき受付の男性と会話するのが大変だった。
電車で首都圏に行き待ち合わせ場所で指定時間に待機。
しばらくすると自分の前に高そうな車が止まる、予約時に服装を訪ねられたのはこのためだった。
ゲームと同じだね、実際にゲームプレイしはじめるより
買って家に帰るまで、あるいは通販した物が家に届くまでが一番楽しみで興奮出来るんだ。
童貞は捨てられた…と言って良いけれど結果は微妙だった。
抱きしめ合って人肌を感じるのとかは、落ち込んでいるときは有効かもしれないけれど
キスや実際の性行為が楽しくないというか、僕には楽しめなかったんだ。
人と接するのが苦手になっていた、というのも原因の一つなんだろうけれど
セックスは好きな相手とするもの、あるいはコミュニケーションの手段という
固定観念が自分の中にあった所為か、風俗で行うセックスがそのどちらとも違うので
性欲を発散させるだけのオナニーと、明確な違いを見いだせなかったからかもしれない。
まぁ掛けたお金に対するリターンが感じられなかったから、がっかりしているだけかも。
後はソープが自分に合わなかっただけかもしれない。
相手の女の人は可愛かったし、モノが勃たなかった…って事は無かったわけだし
今度気分が乗ったら自分に合った風俗を試してみるのも良いかもしれないな。
と、このときは日記にそう書いたんだけれど、あれから風俗は行ってないんだよね。
唯一行って楽しめたのは膝枕耳かき店だけだったんだけれど、アレ風俗かなぁ?
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一人暮らしを初めて1年以上が過ぎ、不動産屋にまめに通って
より引きこもり暮らしに便利な賃貸を探して引っ越しをした。
前の賃貸はテレビが備え付けで、見ないテレビ料金(N○K)を払うのが嫌だったのもある。
今度は駐車場も個別!屋根付き!部屋に置きづらいものも置ける。
防音もしっかりしていて、なんなら自宅でカラオケができそうなぐらい。
洗濯物を少しの雨ぐらいなら干せるベランダもある。
コンビニも、生鮮食品を買えるスーパーも近くにあって申し分の無い立地。
家賃はそれに応じて跳ね上がったけれど、お金には困ってないしね。
むしろ普通の人が交際費等に裂くお金を居住環境に当てられるから
もともとそれほど負担にならないんだ。
ゲームも本体の購入時以外はあまりお金を消費しない趣味だしね。
前回は家具付きの部屋だったけれど、さすがに今回は家具を揃えないと
冷凍庫の大きい冷蔵庫と、毛布をネット無しで洗える洗濯機と、オーブンレンジを買った
実物を電気店に見に行って、スペックと機能性を重要視して買ったら
偶然、全部同じメーカーになった。
家電の設計思想が「実際に使って便利」ってのを感じるね。
それ以外の家電は通販でセールを狙うことにした。
それ以外の収納なんかはホームセンターで組み立て式の物を購入。
パソコンデスクやゲーム機用収納棚も、実物を見ないとサイズとかが
思っていたのとは違う!ってことになりやすいからね。
気持ちが高揚しすぎて余計な物を買ってしまいそうになるのを自重したよ。
それで失敗するとまた後で気分が落ち込んでしまう要因になるからね。
でも久々の大きな買い物は楽しかったよ。
自炊は気分の良いときまとめて作って小分けして冷凍(ご飯とかハッシュドポテトとかハンバーグな)
面倒くさいときは市販の物で。
野菜とかもまとめて作れそうなときだけ買う感じ。
冷凍で使えるブロッコリーとかベジタブルミックスとかは別ね。
初めて料理本買ったけれど、冷凍に向く野菜とそうで無い野菜のリストは非常に役だった。
てな感じで新しい住居に移ってからは
今までやりづらかったことを主にやって過ごしてたかな。
別に狭い部屋でもそれほど不便を感じていたわけじゃ無かったけれど
部屋の狭さや、家具、収納の限界で制限が多かったのは実感出来た。
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部屋が快適すぎる。
冷凍食品をいっぱいしまえるようになったため、おやつや食品をまとめ買いし
必然コンビニやスーパーに出かける頻度が減り、数少ない会話である
「あたためをお願いします」「袋は要りません」(ファミチキ下さい)
すらなくなって、口から言葉が出しづらくなる現象。
引きこもりの人には理解して貰えると思う。
普段は独り言で自分と会話しているんだが、それでも限界がある。
家の中に話しかける存在が欲しくなって、猫を飼おうと思い立った。
一応ペット可の住居ではあるが、管理人さんに聞いてみる。
管理人さんが大家さんに確認してくれたところ
フローリングは滅多なことが無い限り、傷がついても問題ないこと
壁紙も元々部分張り替えが可能だと言うこと。
ただ猫の爪研ぎで…まぁまず無いだろうが全面張り替えが必要だとしても
入居時預かった敷金に追加で2~3万貰えれば、十分だとのこと
大家さんの経験上、酷い状態で全面張り替えが必要だったときもそれ以上かからなかった
との言葉に安心し、猫を飼うことが決定された。
ネットで敷金を猫ばばして追加で修繕費やクリーニング費を要求する
大家の話ばっかり見てきたから少し心配だったが、杞憂だったようだ。
ネットで譲渡会の事を調べて行ってみる。
案の定条件がなかなか厳しく、まあそれでも自分にしてみれば
『ほぼ常に家にいる』『猫を育てるのに十分な資金がある』『去勢他前提条件を満たせる』
はこなせていくつかの面接を受けたんだが……どうなったかは火を見るより明らかだよね
懸命に言葉で伝えようとして吃音になったり、挙動不審な喋り方になったり
どう見ても不審人物です。ありがとうございました。
さすがに5回連続面接落ちで心が萎えた。
ペットショップは最終手段と言うことで、保健所に行ってみる。
処分される前一時的に預かっていて、保健所によっては里子として引き取れる…
という話を聞いていたので、該当自治体の保健所を調べてみたら可能なようだった。
ただやはり面談が必要だそうでそれだけが心配。
電話で予約した日時に保健所に行き、軽く面談。
猫を飼った経験や世話の仕方など基本的なことを聞かれて
実家にいた頃を思い出しながら、また面談に落ちるかもしれないとテンション低めで回答した。
それが功を奏したのか、すんなりと猫との面会が許可された。
面接で最後に聞かれた質問「猫を最後まで看取れますか」には少し困った。
実家の猫たちの中には20年選手もいて、別に途中で世話が面倒になったことは一度も無いのだが
自分の方がこれから10年先、生きているのが想像出来なかったんで返答に迷ったんだ。
少し考えた後「自分が生きている限りは」と嘘では無い回答をした。
自分の言葉の意味を考えながら、猫たちを見ていく。
今の自分には子猫は難しいかなと、大きな病気をしなければ20年生きる可能性もある。
そう思うと視線は必然、残り寿命の少なめな大人や老いた猫の方へ向きがちになる。
ケージの中に二匹の白と黒の猫が寄り添っていた。
老いたと言うほどでは無いが十分に歳を重ねた猫に見える。
黒い方は興味深げな瞳で、白い方は感心なさげな瞳でこちらを見る。
威嚇はしない、ただじっとこちらを見つめている。
自分も見つめ返し1分程度だろうか、白い猫が目を閉じたところで心を決めた。
この子達にしよう。
そう決めて後日、誓約書を書いて二匹を正式にもらい受けた。
猫の話はこれで終わり。
別にすぐ死んだりとかはしていないよ。
自分にとって一番大変だったのが、もらい受けるまでの話で
実家で子猫から飼っていた三匹に比べたら、成猫だから世話自体は苦労せず
クロ(黒猫)の方が物覚えが良くて、ビアンコ(白猫)の方がそれを後追いでマネするんで
躾も楽すぎて拍子抜けだった。
一応「猫日記」という四十路近い男の、後から読んだらキモいテキストと
ネットの同士達に披露した、二匹の写真はあるけれど
それを綴るのはこの備忘録まとめの趣旨から超脱線しそうなので割愛した。
二匹いるのでいっぱい話しかけることが出来て、当初の目的は十分達成出来ている。
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猫を飼い始めてしばらくたち、心に変化があったので自分のことを考えてみる。
僕は自分が嫌いだ。
人付き合いの苦手な、応用力の無い、仕事も言われたことしか出来ない。
その仕事だって物覚えが悪く、マルチタスクが出来ない、すぐパニックを起こす。
自分の悪いところならいくつでも思い浮かぶ
『好き』という感情の対極が『嫌い』では無く『無関心』だと言う話がある。
おおむね納得がいく。
昔から特定の人を『嫌い』になることは無かった。
あたりまえだ、自分以外の人間に『関心が無かった』んだ。
コレも自己愛が強いと言うことになるのだろうか?
動物は好きだった、犬も飼った、鳥も、金魚も。
でも猫が一番好きな事に気がついた。
世話をしても苦痛に感じない、自分が日常的に繰り返す習慣と変わらないように
自然にこなせる、話しかけられる、撫でたり、噛まれたり、病院に連れて行くのも
面倒だと感じないわけじゃ無いけれど、それは自分自身の日常生活でも良くある
程度にしか感じない。
自分と同じ程度に関心の持てる生き物と一緒に生活するのは…幸せを感じられることなんだと思う。
自分が嫌いなことは変わりないけれど、僕の世界に猫という存在があったことは僥倖なんだろう。
だから僕は猫と暮らすことで心が落ち着くのかもしれない。
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住み心地の良さもあって、引っ越しから数年経つのも早かった。
心の状態は多少上下はあるものの、クロとビアンコを飼ってからはおおむね安定していた。
落ち着いてからはたまに実家に顔を見せたり、お土産をもっていったり
多少自分以外の人間を見る余裕も出来た。
宝くじの当選から6年…
四十路を過ぎた今、これをまとめながら宝くじが自分にもたらした物を考えている。
宝くじに当たったら鬱病が治った…みたいなことは無かったけれど
恐らく自分一人では使い切れない大金を授かったことで
労働に割く時間を自由に使えて、大金があるので生活に困らず
時間とお金の両方があることで、ストレスの低減や通院が楽になり
治療手段の選択肢もいくらでも選べるようになった。
結果治療には最適な環境を手に入れられたことには間違いなかった。
まぁ別に鬱病じゃ無くても、普通の病気や難病だって
保険のきかない最新治療や、日本では不可能な治療のために海外へ行くことも
宝くじが当たりさえすれば出来るのだから、根本的には変わらないのかもしれない。
鬱病故の『死にたい』とか『消え去りたい』とかも、
さすがに当たった金額が金額だけに、「もったいない」と思うのでそれが抑止力になった。
だってまだ……9億5千万円も残ってるんだもの。
6年経った…といっても最初の一年は不安がってほとんど当選金を使わなかったから
実質5年、1年当たり1千万なんて普通に暮らしていたら使いきれないって!!
これでも頑張ってバレないように自分に使う以外にも、色々使ったんだよ?
実家に還元したり、猫のご飯のグレードを上げてみたり(不評だった)、バレないように寄付してみたり
試しに豪遊してみたことが何回かあるけれど、逆効果でストレス溜まっちゃうんだもの
元々エコノミーな生活の方が性に合ってるんだよ、僕には。
無理に使うと疲れるから、成り行きに任せることにした。
50~60歳過ぎれば、医療費や健康維持に必然お金がかかるようになるだろうから
今ここで無理に使う必要も無いだろう。
あれだけ『消えたい』と思っていた自分が
10年以上の先の話を考えられる余裕が出てきたのは良いことかな。
恐らく皆が『題名に期待していた劇的な治療効果』は無かったと断言するけれど
僕個人では十分治療に値する効果はあったなと思っている。
まだ治療途中だけれどね。
せっかく授かった幸運だから、遊んで、内職して、ペットと一緒に平穏に暮らしていく予定だよ。
出来ればこれからも騒動の無い平穏な人生を。
こんな駄文を読んで下さり、ありがとうございました。