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これは恋なの

作者: スゥー

見てくれればいいです。

私は今日いつもより早く学校にいきます。

いつものごとくリムジンから降り、校舎へ向かいます。

すると、いつものごとく「おはようございます!相澤様!」

「おはようございます相澤さん」と様々な生徒からお声をかけてもらいます、

「おはようございます、みなさん」

私は軽く会釈をし、下駄箱へ向かいます。

するとそこに上靴へと履き替えている男子生徒を見つけ、私は声をかけます。

「おはようございます、土方さん。」

すると振り返った男子生徒は、

「ああ、おはよう“三号”」と、私を番号で呼びます。私のことを番号で呼んだ男子生徒はいつも不機嫌そうな顔をしています。

「前にも言いましたが、私を番号で呼ぶのはやめてください、私には“相澤楓”という名前があります。」

私はなんとも言えない顔でそう言います。ですが、土方さんは

「相澤三号に三号と言って何が悪いんだ?」

相澤三号彼は私のことをそう言います、何故そう言うか、私は“三女”だからです。私には姉妹が4人います、一人一人顔が恐ろしいほど似ていて両親さえも間違えるほど、彼“土方学”さんは唯一、私達姉妹を見分けられる人です。土方さんは私達の名前をいちいち言うのが面倒だとそういていました。

「じゃあな三号」

そう言うと土方さんは自分の教室に行きました、私は彼の背中が消えるまで見届けます。彼を見ていると胸が高鳴り今日1日が嬉しくなります、これは“恋”なのでしょうか、それとも自分のことを見分けられる人がいてそれが嬉しいだけなのでしょうか、私は今日もいい気分で過ごせます。

「ハァ、この高鳴りはなんなんでしょうか、やはり“恋”そうなると少し面倒です。」

なぜ面倒か、それは簡単です、私が恋をすると言うことは他の姉妹も同じだということです。私達姉妹は似ていますから、そうなるとこれから起きるのは、それはそれは“醜い修羅場”でしょう、出来れば全員で仲良く出来ればいいのですが。多分無理でしょう、皆頑固者で欲張りですから、これが私の気のせいだったらいいのですがこの胸の高鳴りは多分そうなのでしょう。

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