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プロローグ
初投稿です。表現、構成など幼稚な部分が多いですがそのあたりは勘弁してください。
2008年、2月23日深夜。
昨晩からの降雪により雪が積もり、回りの住宅街からは灯りも消え人々は寝静まった頃、一人の女性が病院に緊急搬送されてきた。
「先生、妻をどうか…どうか助けてください。お願いいます。」
一人の男がまだ幼い娘の手を引きながら今にも泣きそうな声で言う。
「奥様は非常に危険な状態にあります。我々も全力で手を尽くしますが…ご主人も覚悟はしてください。」
男はそれを聞いて力なく頭を垂れた。
娘はまだその状況が理解しきれていないのかキョトンとしながら父親のことをじっと見つめている。
それからしばらくして手術室から手術着を来た医師出てきた。
「残念ですが奥様は…。」
男はその言葉を聞くとその場で泣き崩れた。
それからしばらく病院の冷たい廊下で男の泣き声がやむことはなかった。