表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/12

第8話 妹の襲来

「さぁさぁ早速始めよっか!氷結!目隠し!」

「は、はい…」


 真衣はカバンからアイマスクを取り出し、俺に渡してくる。

 あぁ!もうこうなったらヤケクソだ!!

 俺はアイマスク着けて二人の準備を待っていた。


「良いよ〜!じゃあ、始めるね〜ちなみに二回手叩くからそれが開始ね!」

「わ、わかった」


 何も見えない…

 俺がそうこうしているうちに二回手を叩かれた。

 開始のゴングだ。

 俺は手を前に出し、目の前にいるどちらかに触れた。


「んっ…」


 頼むから色っぽい声出さないでくれ…こっちの理性が死ぬんだよ…

 その後、後ろに下がる足音がした。つまりは一人目終了ということだ。

 そして、誰かが前に来る足音がして、二回手を叩かれた。


「んっ…」


 やばい、こっちは我慢してる感じ…


「っ……ん…」


 いや待て、こっちは完全に余裕ないだろ!?

 なんで、こっちの方が色っぽいの上なんだよ!?頼む頼む…俺の理性保ってくれ…

 そして、後ろに下がる足音した。終了…幸せのような地獄のようなゲームが終了した。

 はぁ…はぁ…良かった…俺の理性が持って。


「目隠し取って良いよ〜」


 俺は由紀の合図と共に目隠しを外した。

 外すと、二人は俯いていた。二人共耳まで真っ赤になっている。

 ま、まぁそりゃあ、というか絶対誰がやっても恥ずかしいを超えて気絶レベルだろう…


「度、どっちの方が良かった…?」

「い、いやそれはちょっと…」

「………」

「真衣?」

「氷結?」

「きゅ〜」

「ちょっ氷結!?」

「真衣!?」


 真衣は恥ずかしさを超えて気絶してしまい、地面に倒れてしまった。

 そして、俺達は急いで真衣を担ぎ、保健室に運ぶ。


「はぁ…やっと運べた〜」

「朝日さんはここに寝かしておくわね」

「ありがとうございます」

「由紀、流石にあのゲームはやり過ぎだと思う。ま、まぁ俺は幸せだったけど…」

「そ、そうだね…やり過ぎちゃったね…けど、どっちの方が良かった?」

「そ、それは…」


 どうしよう…正直、どっちも最高だった…だけどそんなこと言ったら、まだゲーム続きそうだしな…ここはいっそ話題を変えるか…


「答え出すのが難しいから一旦保留で良いかな?それと由紀と真衣って俺の家来たことなかったよな?来るか?」

「そ、壮馬の家!?行く!絶対行く!!」

「じゃ、じゃあ真衣が起きたら行くか…」


 その後、真衣が起きたのは一時間後だったのはここだけの秘密だ。


「す、すみませんでした…私が気絶してしまって…」

「い、いやまぁ仕方ないというか絶対気絶するレベルだから…」

「ウ、ウチは気絶しなかったよ。ギリね…」

「そ、そういえば壮馬くんの家に行くんですか?」

「あ、あぁ」


 俺は正直不安である。その理由を説明すると俺が少し理性が強い理由が分かる。

 その後、俺の家まで数十分掛かって家に着いた。


「何気に初めてだよね、壮馬の家」

「そうですね…小学生の頃も中学生の頃も行ったことありませんでした」

「ま、まぁそれには理由があってな…」

「「理由…?」」

「まぁすぐ分かる…」


 俺は家の鍵を開けて玄関に入ると家の奥から激しい足音が迫ってきた。


「ただい…」

「お兄!!おかえり!!寂しかったよ!!」


 勢いよく飛びついてきたかと思えば、そのまま頬に顔を擦りつけてくる。


「えっ…?」

「……は?」

「ん〜お兄〜!好き好き〜!!」


 俺が玄関を開けた瞬間、俺の妹ともとい"目野美咲"が俺に抱き着いて、ほっぺをすりすりしてきた。

 これが、二人を家に連れて来れなかった理由だ。俺の妹は、とんでもないブラコンなのである。

 もう中学三年生なのに──


「あれ?どうしたのお兄、お客さん?」

「あぁ俺のクラスメイトだ。ちょっと遊ぶために連れて来たんだよ」

「ふ〜ん…クラスメイト…ね…?」


 美咲は由紀と真衣を下から舐めるように見た後、二人を鼻で笑った。


(わ、笑われた…?)

(こ、これって舐められてますかね…?)

(ふっ…所詮はクラスメイト…私のお兄は渡さないからね!)


「母さん〜友達来たからお菓子持って行くね〜」

「良いわよ〜」

「お兄!私も良い?」

「駄目…って言っても無理矢理来るんだろうな…」

「もちろん!」

「悪い二人共、妹も一緒だ…」

「う、ううん!全然ウチは良いよ!」

「わ、私も別に気にしません」


(正直、怖い…)

(何考えてるのか読めません…)

 そして、俺の部屋兼美咲の寝室に入る。俺はお菓子を持って行く為、一度台所に戻る。


「お兄行っちゃった…さぁてとお二人さんの名前は〜?まだ聞いてなかったよね!」

「そ、そうだね。ウチは白上由紀、特技は運動!」

「私は朝日真衣と言います。勉強しかしていません…よろしくお願いします…」

「なるほど…苗字と性格真逆だね!」

「うぐっ…」

「ぐっ…」


(ウチらが気にしてることを…)

(こ、この子…壮馬くんとは全然違う…)


「まぁ…そんなことを置いといて…二人はお兄のどこが好きなの〜?」

「えっ…?」

「はっ…」

「隠してるつもりかもだけどさ〜お兄のこと好きなの、丸分かりだよ?」

「そ、それは…ちが…くて…」

「ち、違う!勝手に勘違いしないで!」


 由紀と真衣は顔を真っ赤にしながら否定するが、美咲は全てを知ってるかのように話し出す。


「諦めなって〜それより聞かせてよ。お兄のどこが好きなのか…それかどっちがお兄を愛してるか…」

「そ、そんなのウチに…」

「い、いえ!私こそ…」

「ふふふ…」

「「あっ…」」

「二人共罠に掛かりやすいね〜はい、これで二人がお兄のことが好きなのは完全にバレました。もう逃げることはできないよ?」

「お菓子持って来たぞ…ってどういう状況?また勝負でもしたのか?」


 俺が扉を開けると、顔を真っ赤にしている由紀と真衣…それを頬杖を立てながら見ている美咲…

 本当にどういう状況だ?


「お兄!ちょっと二人のお姉ちゃんとエッチなお話してただけだよ!」

「はぁ…そういう歳なのは分かるが、ほどほどにしろよ?二人結構そういうのに弱いんだから」

「は〜い!」


 美咲は壮馬の背中に周り、二人の方を向き、ニチャ〜と笑った。まるで高みの見物をしているかのように。


「も、も〜美咲ちゃんは変なこと言うから」

「そ、そうです…まだ、中学生なんですからそういうことはお控えに…」


((は、腹立つ…))

 二人はお腹の底から美咲を睨み、復讐を誓ったのである。


「壮馬!美咲ちゃんってなんでそんなにブラコンなの?」

「ん〜とそうだな…確か、子供の頃に一緒に遊んでたら知らない間に懐いてた…かな…?」

「いや犬ですか…?」


 真衣は壮馬の話を聞いて少し呆れながらも美咲の方を向き、静な笑顔を見せた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ