第11話 勉強嫌いを克服
土曜日投稿できなさそうなので先に投稿しておきます。日曜日は定休日。
今日、俺は由紀に勉強を教える。正直言って由紀は手強い
「なぁ由紀勉強…って速!?」
−−−翌日。
「お〜い今日こそは勉強してもらうぞ〜!」
「嫌だ!!」
「おいコラ待て!」
−−−翌日。
「今日こそはって…由紀はどこ行った?」
「あ〜白上さん?白上さんならさっきすごいスピードで帰って行ったけど…」
「そ、そっか…ありがと…」
−−−翌日。
「由紀!!今日という今日は力ずくでも…」
「力勝負なら壮馬に勝てるから問題なし〜」
「ま、待て!ってつよっ!」
俺はあっさり腕を振り解かれ由紀に逃げられた。
そう、こんな風に俺の口から勉強という単語が出た瞬間、瞬間移動を疑うレベルのスピードで俺の前から消える。
これどうしようか…まず考えて普通に近付くのは得策ではない近付いたとこで俺は由紀に足の速さでも握力でも勝てない。勝ってるのは頭…
「なぁ真衣…」
「壮馬くんどうしました?」
「由紀に勉強を教えたいんだけど、由紀が逃げるんだ。どうしたら良いと思う?」
「そうですね…考えられるのは閉じ込める…しかないですね」
「それ捕まるだろ」
「陽光のことです。多少は許してくれます」
「雑だなおい…」
俺は真衣の助言を受け取り放課後に図書室に由紀を呼ぶ。
ここならすぐには逃げれないし場合によったら鍵も閉めれる。
「どうしたの壮馬…こんな所に呼び出して…」
「勉強をって…逃げんな!?」
「だってウチには無理だって!」
「大丈夫だ!スポーツできる人間の脳は勉強もできるようになってるんだ!」
「そ、それは一部の人…」
「俺が教えてやる。まぁそれでも無理なら真衣に頼めよ?」
「氷結に教えてもらうなんてウチの人生の恥だよ!それなら壮馬に教えてもらうのが一番…」
「言い過ぎかもしれないけど、まぁありがと勉強に向き合ってくれて」
「い、いや…別に壮馬の為なら向き向う……」
「何か言ったか?聞こえなかった」
「な、なんでもない!」
ひとまず第一ステージクリアだ。
はぁぁぁ疲れた…ここ最近ずっと走ったりしてから一気に疲労と精神疲労が同時に来てる…
「よし、由紀今日は何分勉強する?」
「ゼロ分!!あいたっ!」
ふざけたことを言う由紀の頭にチョップをかます。
「それは勉強ならないだろ。別に最初だからきついことは言わないよ。今日は−−−十分だ!」
「じゅ、十分?そんなんで何が勉強できるの?」
「最初からいきなり二時間三時間してもモチベは続かないし飽きちゃうだろ?だから日に日に勉強時間を多くしていって、どんどん慣れていくんだ」
「じゃ、じゃあ最終的には三時間とか…?」
「そうなるな!」
「やっぱウチ今日用事あるんだった…うげぇ〜」
逃げようとする由紀の首根っこを掴みながら、俺は続ける。
「早速逃げようとするんじゃない。最初は嫌かもしれないけど、その内好きにはならないかもしれないが慣れる程度にはなるだろ。分かったか?」
「は、はい…」
そこから俺と由紀の小さな勉強会が放課後に行われた。毎日毎日勉強を始め、どんどんと勉強時間を伸ばしていく。
それから一週間。
由紀は文句を言いながらも、ちゃんと机に向かうようになった。
「よし、今日の勉強はこれで終わりだ。お疲れ様」
「はぁ~疲れた…でも、勉強ってなんだが楽しい気がする…」
「その感覚があるだけでモチベは問題なさそうだな。俺はちょっと自販機でジュースでも買ってくるよ」
「私リンゴジュースね!」
ふふ、まったく…調子の良い奴だ。
「ちょっとは勉強できるようになったんですね。陽光」
「ひょ、氷結!?なんでアンタがここに!?」
「なんでって言われましたも…ここ一週間はずっと見てましたよ?」
「こ、この覗き魔!貧乳!ガリ勉!」
「覗きではありません!それに貴女もそこまで大きさ変わんないでしょうが!」
「はっ!ウチの方がデカいに決まってるでしょ!」
「いいえ!絶対私の方が大きいです!何度もでも言います!」
「カップはいくつよ!」
自信満々に言っていた真衣だが、由紀の発言で一気に顔が真っ赤になり、口をつぐませる。
「そ、それは…Dです…」
「なんて?」
「Dです…」
「聞こえない!もっと大きな声で!!」
「Dですよ!何度も言わせないでください!」
「絶対嘘でしょ!正直に言えっての!」
「本当のことしか言ってません!」
「お前ら何してんの?」
「「あっ…」」
俺が自動販売機から戻ると、二人はお互いの胸ぐらを掴み喧嘩をしていた。
「お恥ずかしい所をお見せしました…」
「元々氷結が悪かった。ウチは…ふぎゃっ!」
「いい加減にしろ」
「なんでウチだけ!?」
……なんか最近、チョップのキレだけ上がってる気がする。由紀にしてるからかな?
「そういえば明日テストですよ」
「嘘…でしょ…?」
「あ〜そういえばそうだったな…」
テストという単語聞いた由紀はその場に固まってしまった。
良い機会だ、勉強の成果を見せるチャンスだ。
「大丈夫だ。ここまで順調に勉強してきたんだからテストだっていけるよ」
「そうかな…」
「私からも言います。陽光はとても勉強しています。ですので、その努力が無駄になることはないでしょう」
「壮馬…氷結…よし!明日のテスト八十以上取ってやるわ〜!!」
「そのいきだ」
−−−翌日。
「おぉ、気合い入ってるな由紀」
「もちろん!ウチは今自信しかないからね!」
「良い点取れると良いですね」
「は〜い、座れよ〜テスト配るからな〜」
由紀が自信満面の顔をしながら席に着く。
(ふふふ…どんな問題でも今のウチに掛かればお茶の子さいさいよ!)
「じゃあ始め!」
(おぉ!分かる!分かるぞ〜!!)
その結果…
目野壮馬、七十五点。
朝日真衣、百点。
白上由紀、五十点。
「な、なんで…」
「昨日見返ししたか?」
「したよ!ここを…」
「ここは…今日のテスト範囲ではない所ですね…」
「えっ…?」
「本当だな。ここ違う…」
「嘘…?」
「ま、まぁいつもより圧倒的に良いじゃん」
「そ、そうですよ。いつもより良いんですから一歩前進です!」
「そ、そうだよね!まずは成長成長!」
でも惜しいことしたな…唯一間違ってなかったテスト範囲の場所は四割は解けてる。範囲さえ間違ってなければ本当に八十はあったかもしれないな。
「ね、ねぇ…壮馬?」
「ん?どうした?」
「そ、その…ウチさテスト上がったからそのご褒美でどっか行かない?」
「ご褒美か…確かにそんなものを用意をしても良いかもな。じゃあどっか行くか…」
「やった〜!!」




