第6章:共鳴、そしてカノンの目
事件翌日、ユキオたち四人の行方不明はすぐに警察の捜査対象となり、学校は騒然となる。
カノンはアキラのクラスの騒ぎを、遠巻きに見ている。
カノン:
(知っている。彼がやったんだ。あの凍てついた目で、何かを、何かを終わらせたんだ。)
カノンは放課後、アキラを待ち伏せる。
アキラはいつものように無表情だが、その瞳の奥には、以前にはなかった底知れない熱が宿っていた。
カノン:
「アキラ…ユキオたち、どこへ行ったの?」
アキラはカノンの目を真っ直ぐに見る
「収穫された。毒麦は、然るべきところへ卸されたんだ」
カノン:
「どういう、意味よ…?人殺し…?」
カノンの顔は恐怖に歪む。
だが、アキラの次の言葉は、彼女の恐怖をさらに深める。
アキラ:
「お前は、善き人を気取った共犯者だ。だが、お前は俺を裏切らなかった。だから、俺はお前を毒麦のリストから消した」
カノン:
「私は…何なの…?」
アキラ:
「お前は、傍観者だ。だが、お前の中にも、俺と同じ怒りと復讐心がある。――お前も、アラストルに選ばれる資格があるかもしれない」
その夜、アキラはネットカフェで、いじめの被害者たちが集う闇サイトにアクセスする。
画面には、ユキオたちが行方不明になったニュースと、それを喜ぶ匿名コメントが溢れていた。
アキラ:
(いる。俺と同じで“マグロ”を地獄に卸したいと願う、選ばれた人間が。毒麦を刈るための、同志が。)
アキラは、サイトに特定のコードネームでメッセージを打ち込む。
「ユースティティアの印を持つ者は、ここへ** **」
アキラ:
(俺の個人的な復讐は終わった。ここからが、アラストルの代行者としての、真の“呵劇”の始まりだ。)




