16/24
第15章:カノンの「共犯」と逃走劇
廃工場近くの路地裏、そしてカノンの車
音波兵器で力が乱されたアキラは、武装集団に追い詰められる。
その時、廃工場の照明が一瞬にして消える。そして、工場の壁に穴が開き、一台の車が急停止する。
運転席からカノンが叫ぶ
「アキラ!早く乗って!!」
アキラ:
(カノン…!なぜ、ここに……?)
アキラは迷わず車に飛び乗る。
カノンは震える手でアクセルを踏み込み、武装集団の包囲網を突破して走り出す。
アキラ:「なぜ来た!危険すぎる!」
カノン:「だって、あなたは私の聴衆が必要でしょう!?私はあなたのオペラを聴くって決めたのよ!それに…」
カノンの目に、強い決意の光が宿る。
カノン:「私はもう、あなたの傍観者じゃない。ユキオたちを見て見ぬふりをした、あの頃の私じゃない!私は、あなたの共犯者よ!」
アキラ:
(共犯者。彼女は、毒麦のリストから逃れた代わりに、俺という名の奈落に自ら足を踏み入れた。彼女の決意は、俺の力よりも重い。)
カノンは、ドクターからの指示を受けて、事前に工場内の電力制御をハッキングしていたことを明かす。
彼女は、情報操作と隠蔽という形で、アキラの復讐を支援し始めたのだ。




