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第10章:新たな収穫と、次なる標的
ネットカフェ。
アキラとドクターは、ドクターが用意した偽名のアカウントを使い、新たな「毒麦」の情報を収集していた。
ターゲットは、別の学校で集団いじめを行い、その動画をネット上にアップロードしていた中年の教師と数人の生徒たち。
ドクター:
『ターゲットの教師は、権力を濫用し、弱者を精神的に追い詰める。まさに、**コキュートス(氷の監獄)**に送られるべき、重罪な毒麦だ。』
アキラ:
『俺の次のオペラは、**メガイラ(嫉妬)**の力を使おう。奴らが互いに足を引っ張り合
い、自滅する“殲律”だ。』
ドクター:
『素晴らしい。君は本当にアラストルに愛されている。君の**「浄化」**の成果を、楽しみにしているよ。』
アキラはネットカフェを出て、ターゲットの教師の自宅へと向かう。
彼の心臓は、再びあの激しく不協和な破壊の打音を刻み始めていた。
彼は、もう元の生活に戻れないことを知っていたが、その運命こそが、彼の最高の音楽だった。
アキラ:
(俺は、人類最初の復讐者から力を継いだ。俺の役目は、世界に蔓延る毒麦を、瀝青の沼へ送り続けること。この復讐の連鎖こそが、世界を救う唯一の道だ。)




