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プロローグ
初投稿です。よろしくお願いします!
川沿いの道。雨上がりの夕焼け。泥だらけの体。汚れたうさぎの人形。温かい手。今でもあの日のことは鮮明に覚えている。私の心に空いた穴を埋めてくれたのは間違いなく彼女だった。おそらくその時からだったのだろう。ただ、その気持ちに気付くにはあまりにも遅すぎた。私は既に彼女の唯一になっていた。恋人ではない唯一に。たった一人の幼馴染の親友に。私はその関係性を壊したくなかった。彼女にとっての私という存在を否定したくなかった。だから、友達としてでいい、彼女のそばにいられるなら、何だって良い。そう思った。自分の気持ちに蓋をして、今日まで彼女の良き友達、良き幼馴染、そして良き親友を演じてきた。これからもそれは変わらない。それこそが最も長く、最も近くにいられる最善の手段だと思ったから。
ちまちま投稿していこうと思います!