第3話
「今日は疲れたし、もう寝よ」
そうつぶやき、ベッドに横になった、とても疲れていたのだろう、すぐに寝着くことができた
夢を見ていた、不思議な夢だった、かえでは空を飛んでいた、いや、歩いていた。と言うべきだろうか、そこには見たこともない生き物達が住んでおり、そのうちのある生き物が、かえでに話しかけてきた
「おぬし、転生者だな?」
なぜそれを知っているのか分からなかった
「なぜそれを?とでも言いたげだな」
当たっている
「なぜわかったのです?」
「友をかばって死んだのに、あまりにも悲惨だったのでな、第2の人生を与えることにしたのじゃよ」
どうやら、俺を転生させたのはこいつらしい
「あなたは一体?」
「龍神のフーライだ」
「さっき、あまりにも悲惨だと言ってましたが、どういうことですか?」
「お前、転生前は家族に嫌われていただろう?」
「はい…」
「お前が友をかばって死んで、家族は喜んでいた、しかし周りにはいかにも悲しいです感を漂わせ、お前の友にお前の葬式代の名目でとてつもない金額を請求していた、友は多額の借金を背負い払ったが、お前の葬式なんてものは行われなかった」
なんてことだ…俺が死んで、そんな事になっているとは…
「あまりに見てられなかったものでお前の友人に1つ願いを聞いてみた、そしたらお前が幸せに生きられる第2の人生を与えてやって欲しい、と」
「フーライさん、私の願いも、聞いて貰えませんか?」
真剣な顔で訴えかけられては、龍神として聞かない訳にはいかなかった
「いいだろう、汝、何を望む」
「あいつを、こっちの世界に呼んでくれませんか?」
「フハハハハッ」
「いいだろう、汝の願い、この龍神フーライの名において承った!!」
「ありがとうございます!!」
「明日からお前のルームメイトとして転生させておこう。あと、敬語はやめてくれ、なかなか慣れなくてな、タメ語で話して貰って構わん」
「わかった、これでいい?」
「あと、最後に、わしからの加護を授けよう、わしからの加護を受けることによりわしと体内魔力量が共有されることになる、これでおぬしは最強と言っても過言では無いだろう」
「ありがとう、フーライ」
「では、現実へ戻すぞ」
身体が不思議な感覚に包まれると同時にふかふかのベッドの感覚が感じられた
「よし、今日も頑張りますか!!」
そう言ってかえでは支度を始めた
第4話へ続く