森からの脱出
前回のあらすじ
主人公を何か雑に異世界に放り投げ込んだ。
キャラ紹介
最上朱莉
本作の主人公
身長162cm
黒髪セミロング
スリーサイズ
84/62/83
性格
よく言えば天真爛漫。
悪く言えばあまり何も考えていない。
口も悪い。
朱莉が目を覚ますと見知らぬ森にいた。
空は晴れ晴れとし太陽が一番高い所まで上がっていた。丁度お昼くらいの時間かな?
「んん〜ん。なんかよく寝たな〜」
寝てたんじゃねえよ。気を失ってたんだよ。
「あれ?何ここ?どこ?」
やっと自分が不可解な場所にいる事に気付いた朱莉だった。
「あれ〜私何してたっけな〜。たしかブラックな本屋から出て〜それから・・・
あ!そう言えば何かキモい魔法陣見つけたんだった!」
だからキモい言うな。
「それから・・・なんも覚えてないや。ここが何処かわかんないけど、取り敢えず歩くか〜。
まあなるようになるやろ。」
神経の図太い女、最上朱莉。
歩きながら辺りを見回しても見覚えのない植物が生えそろっていた。
「ん~見たこと無い草木ばっかりやな~。私の知らない草木が生えてるなんて
もしかしてここは、外国??私パスポート持って無いんやけど・・・捕まるんちゃうん??」
そもそもお前は植物の知識とかないやろ。
宛てもなく感覚でまっすぐ歩いてはや30分。
朱理に疲れが見え始めた。
神経は人並み以上に図太いが体力は、並以下である。
「はぁはぁ、つっかれた・・・木と草以外なんもねえしほんまクソやわ。
普通これだけ歩いたら人里に着くやろ。はぁはぁ。」
疲れた朱莉は足を止めそのまま地面に寝転がり休憩を開始した。
「ここで寝て目が覚めたら家のオフトゥンの中にいるんじゃね?」
そうなったら話し終わるやろ。
これからの方針を考える訳でもなくアホな事を考えているとザーザーと水が流れる
音が聞こえてきた。
「ん?水の音?近くに川でもあるんかな?」
休憩を終え立ち上がり朱理は、水音のする方へ歩き出した。
「川があるなら水飲めるかな~」
流石に歩き疲れて喉も限界である。
10分程歩いた先に川を発見した。道頓堀くらいの大きさの川やった。
「これ飲めるのかな・・・直で・・・いや、私ならいける!!」
川の水をろ過もなしに直接飲みだすやべえ奴がいた。最上朱理である。
「ぷっはぁぁぁぁうっっっめ!!!!」
おっさんかお前は。
「あ~ペットボトルとかあったら水を入れれたのにな~」
人生そう上手くはいかないな。
「ん?てか鞄の中身て無事なの??」
初めに確認しろや。アホ。
鞄は肩掛けの大き目の鞄で中をまさぐると先日仕事で使っていた
コスプレ衣装のみが入っていた。
「え?なんで衣装だけ?化粧品とか携帯とか何処にいったの?てか財布は?」
コスプレ衣装以外全てを失ったようだ。(草)
「は~そろそろソシャゲもログインしないとログボ途絶えちゃうやん・・・」
しょうもない事を考えずに今後の事を考えろや。
「かぁ~取り合ず川でも下って行きますか~」
相変わらず考えのない女である。
川を下り暫く歩いていると1件の小屋を、発見した。
「家発見!!突入する!!!」
考えも無しに動く女だなほんと。
「じゃまするぜぇ!」
勢いよくドアを開ける女。鍵はどうやら掛かっていない。
小屋の中は、質素な机と暖炉の様な物のみが置かれていた。
「チッ誰もいねえのかよ」
悪党みたいなセリフに強盗みたいな行動だな。
朱理はそのままずけずけと部屋の詮索をしだした。
しかし暫くの間誰も立ち寄っていないのか部屋には埃が溜まっていた。
「ケッしけた物しかねえな」
やっぱり子悪党やな。朱理さん。
何も無いとわかると朱理は小屋から出た。
「取り敢えずこの小屋はキープやな」
いやお前の小屋じゃねえよ。
「やっぱり先に人を探すのが優先やんな~もうちょい歩くか!」
小屋を見つけた事によって寝床が確保出来た事、そう遠くない場所に人がいる可能性が
ある事を確信出来た朱理は、上機嫌になりながら川を下っていった。
休憩をはさみつつ2時間程歩くと朱理の目の前に人工物が密集している場所が見えてきた。
つまり町が見えたのさ!!
「キター!!!これは勝ちましたわ~!!行くぜ~前ブや~」
テンションが高くなりすぎて意味不明な言葉を叫びながら町に走って行った。
この主人公結構キチッますね。