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訓練場前ー

昨日、一昨日と更新できませんでしたぁ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

しばらくは毎日更新できるよう努力したいと思います。

レイツビアは訓練場へ入りマーサが指差した建物へ向かった。


建物の側には訓練兵達が数人いてこちらを見ている


「すいません、離宮担当侍女なのですが、護衛との顔合わせに参りました。

フローラ様の護衛担当はいらっしゃいますか?」


「……………」


「……?」


その場にいた訓練兵らしき人に話しかけたが

顔を赤くしたまま口をパクパクさせて

何も喋らない


(何か喋らぬか!何じゃ此奴………)


「あの?」


ビクっ!


「あ、あぁ!すまん、綺麗すぎて見とれ…い、いや何でもない/////」


「はぁ…?あのフローラ様の護衛担当はいらっしゃらないんでしょうか?」


(話しが進まんぞ?他の者に聞いた方が早いか?)


「い、いや!スペルノ嬢の護衛担当は中で待機している、建物に入って右の部屋だ////」


「そうですか、ご丁寧にありがとうございます。失礼しますね。」


話しを聞き扉へ向かおうとすると後ろからさっきの訓練兵が声をかけてきた。


「あの…その…貴方はフローラ様付きの侍女なのか?」


「…?えぇそうですけど…?それが何か?」


「いや、どうと言う訳じゃないんだ!…………貴方は貴族の出か?」


(何の話しをしておるのだ?)


顔を赤くしたままの訓練兵の言葉にレイツビアは何か探られているのかと怪しんだ


「いいえ、孤児院の出ですけど…それが何か?」


(フローラ様付き侍女が孤児出身だと困る何かがあるのか?)


「いやいや!ダメとかじゃないんだ!………[そうか、平民か…///]悪いが名前を聞いても良いだろうか?」


途中ボソボソと何か言っていたが、目の前の男が喋るたびに周りにいた他の訓練兵が騒いでレイツビアには何を言ったか聞き取れなかった。


(此奴、怪しいな…少し警戒しておくか、護衛担当ではないようだしの、頭に入れる程度でも良いじゃろて…)


「はぁ名前はレイと申します。」


レイツビアは男を警戒対処とて頭に入れながら見つめた。


「//////…レ、レイか!お、俺はジルだ!あの、もし良かったらまた会ってくれないか?////」


(ふん!我を見張るつもりか?この間の男も警備兵の服を着ておったしの、我に倒された所を誰か見ておったか?とにかく此奴しばらくは様子を見た方が良いな…)


「えぇ、ジルさんですね?お時間が合えばまた…」


「ほっ本当か!?時間はそっちに合わせる!」


勢い良くジルはレイツビアに近寄り手を握ってレイツビアに熱い視線を向けた。


「分かりました。時間が取れ次第ご連絡いたします。」


気を抜けば眉間にシワがよりそうなので引きつりながら笑顔で返事をした。


「あぁ!いつでもいいから!時間が取れたら護衛担当にでも伝言してくれ!」


ジルはそこまで言うと手を放してレイツビアを扉までエスコートした。

顔はニヤニヤとしていてだらしのない表情である。


(此奴要件だけ済ませて話しを切り上げるとはますます怪しい)


レイツビアは気づかれないようにジルを睨みながら扉の中へと入った。



扉が閉まると外からジルの叫びや周りにいた訓練兵の野次が聞こえてきたが何を言っているのかは良く分からなかった。



ちょっとだけジルSAID


朝の訓練が終わり

次の訓練までの休憩時間中

訓練場横に作られた休憩所と治療所が入った建物の前で


騎士団第一部隊の隊員達に次の訓練の話しをしていたジルはさっきまで訓練の話しをしている自分に向けられていた隊員達の視線が別の所を見ている事に気がついた。


「お前達、話しを聞いているのか?

さっきから何見て………………」


(………何だあの美人………)


振り返ったジルが見たのは

入り口から建物に向かって歩いてくるレイツビアだった。

レイツビアはストレートの黒髪を1つに結び薄い紫色の目は日に反射して宝石のようにキラキラしている。



「すいません、離宮担当侍女なのですが、護衛との顔合わせに参りました。

フローラ様の護衛担当はいらっしゃいますか?」


レイツビアはジルの前まで来て話しかけた。


(小さい…それに近くで見ると髪は黒じゃなくて濃い鋼色なんだな…////触ってみたい…////)


「あの?」


ビクっ!


(い、いやいや!俺は何を考えて!////)


「あ、あぁ!すまん、綺麗すぎて見とれ…い、いや何でもない/////」


(俺は何を言ってるんだ!!!!)


ジルは表情に動揺が出ないように出来るだけ目を細めてレイツビアを見た。


「はぁ…?あのフローラ様の護衛担当はいらっしゃらないんでしょうか?」


「い、いや!スペルノ嬢の護衛担当は中で待機している、建物に入って右の部屋だ////」


「そうですか、ご丁寧にありがとうございます。失礼しますね。」


(あっこの人は何処の侍女何だ?令嬢護衛にはなれない俺とはもう会わないかもしれない…

どうしたら……)


無理やりだが話しを繋げたいジルは聞くまでもない質問をする。


「あの…その…貴方はフローラ様付きの侍女なのか?」


「…?えぇそうですけど…?それが何か?」


レイツビアから不審な目線を向けられる。


(聞き方!!何であんな聞き方をしてしまったんだ!!!俺ぇぇぇ!)


「いや、どうと言う訳じゃないんだ!…………貴方は貴族の出か?」


(そうだ!これだけは聞いとかないと貴族の娘なら俺に望みはないしな…)


ジルは騎士団の第一部隊を任されている隊長だが、元が平民の出だった。

ガルディー王国では貴族、平民問わず優秀な者が上の地位についていくが

それでも貴族で小さな頃から教育されて来た人には新人の時より差があり

王との面識があれば目に留まりやすいという事もあって

平民で隊長になるのはかなりの努力が必要になる。


それと貴族達は侍女、騎士団と跡継ぎで無い者が多く集まる職でもあるが

結婚となるとやはり家に決めたれた者同士が結婚するので平民と結婚や恋人というのも中々無い話しだった。


「いいえ、孤児院の出ですけど…それが何か?」


(!!!!孤児院か!それなら俺にも望みがある!!)


「いやいや!ダメとかじゃないんだ!………[そうか、平民か…///]悪いが名前を聞いても良いだろうか?」


レイツビアの言葉を聞き更に顔を赤くしながらジルは尋ねた。


ジルの周りにいた隊員達は隊長が急に侍女を口説き出したのを見て最初はポカーンとしていたが段々と元に戻り今まで女っ気のなかったジルをまくしたてていく。



「はぁ名前はレイと申します。」


「//////…レ、レイか!お、俺はジルだ!あの、もし良かったらまた会ってくれないか?////」


(言った!言ったぞ!!!俺は言い切った!!)


もう頭の中と表情が180度違うジル

目に力が入りすぎて相手を睨んでいるように見える。


「えぇ、ジルさんですね?お時間が合えばまた…」


「ほっ本当か!?時間はそっちに合わせる!」


レイツビアからいい返事を貰えて舞い上がったジルは勢い良くレイツビアに近寄り手を握ってレイツビアに熱い視線を向けた。



(…!て、手を握って…////や、やばい///)


「分かりました。時間が取れ次第ご連絡いたします。」


レイツビアは笑顔で返事を返したがかなり引きつっていて苦笑いに近かったがジルにはそれすらも魅力的にしか写っていなかった。


(か、可愛すぎる////話してる時は綺麗だけど笑うと可愛いとか………本当にやばい/////)



「あぁ!いつでもいいから!時間が取れたら護衛担当にでも伝言してくれ!」


ジルはレイツビアから伝言を貰えたら

すぐ予定を空けられるようにこれからのスケジュールを頭で整理しだした。


そしてレイツビアを扉にエスコートするふりをして隣に並び少しでも良く見てもらおうと扉を開けてやった。


そして、レイツビアが建物に入り扉を閉めると歓喜の声をあげ、一部始終を見ていた隊員達からは抜け駆けだの、仕事中に何してんだだの、その手触らせろだの野次を飛ばされながら揉みくちゃにされた。


(あぁ、伝言してくれるだろうか……

次の時はどきまぎしないようにしないとな…///)


ジルは寄ってくる隊員達を蹴散らしながらレイツビアが入っていった扉を見つめていた。

レイちゃんは美人ですよ?

ドラゴンだもん←


わんちゃんとかみるとこのまま人間になったらイケメンなんじゃとか思っちゃう作者です。


ジルさんの見た目はまだ出てないですね、

というかレイの見た目も今更出した感すごい。


ここまで読んで頂き有難う御座いました。

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