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ごたーいめーん

やぁぁぁっと話が進みそうかなーーーー?


見切り発車しすぎて駅がないというより

線路すらない。


けどね!街灯はあるの!←なんのこっちゃ


あっ!ブックマークつけていただき有難う御座います。泣

そして、ソフィア曰くの地獄の5日間を終え

レイとソフィアは今、マーサの後に続きフローラ様の部屋まで向かっていた。


「ソフィア、しっかりして!目が死んでるわよ…」


「……ブツブツ…ブツブツブツブツ…。」


(こりゃダメじゃな…今からが大変じゃと言うのに、目が死んでる。

そういえば、火山の中腹にこんな魔物がおったのー。

なんだったか……おっ!そうじゃ!

"アンデッド"じゃ"アンデッド"

奴等わなー腐っておるから食べる事も出来んし殺すにしてもかなり面倒な奴等じゃったわい。)


「ブツブツ…ブツブツ……………ハッ!!!!」


さっきまでブツブツと何かを言っていたソフィアが急に顔をあげた。


そこには、冷ややかに目を細め微笑んだマーサがいる。


「ソフィア、先程からぶつぶつと何を言っているのかしら?

もうここは離宮の表、貴方達が今まで働いていた場所とは違うんですよ?

貴方の態度1つとて、王宮の品位に関わる場所なのだから……"切り替えなさい"」


「ひっ!!!も、申し訳あり、あ、ありません。以後気をつけます!!!」


顔を青ざめさせ、マーサへ謝るソフィア。


この5日間でソフィアはマーサへの絶対服従を心に刻んでいるようだった。


(たった5日でここまでソフィアを恐怖で支配するとは……やはり、侍女長かなりのやり手じゃな。)


同じ特訓を受けたレイツビアだったが元から侍女として何度も王宮を見守ってきていた為出来ない事などなかったが、

あまりにレイツビアが特訓を完璧にこなしすぎてソフィアへの指導が厳しくなっていた事には気づいていなかった。



「よろしい、もう少しでフローラ様のお部屋に着きます。

くれぐれも粗相のないようお仕えしなさい。」


「はいっ!畏まりました!」


仕草こそ侍女だがソフィアとマーサはすでに侍女としての上司というより衛兵のような上下関係である。


(はぁぁ…)


レイツビアは心の中で深いため息をこぼした。





「こちらがフローラ様の滞在しておられるお部屋です。

今日のご挨拶は事前にお伝えしてますから

フローラ様へご挨拶した後は中に侍女から仕事の手順を教えてもらいなさい。

そして、本日より見習いとはいえ貴方達は付き侍女です。

見習いだからなどという甘えは許しません。

しっかりと侍女として主人に仕える事!

いいですね!」


「「はい!」」


しっかりと返事をした2人を見てマーサは満足そうに微笑むとフローラの部屋の扉を叩き

2人を部屋の中へと通した。


「失礼いたします。フローラ様

本日よりフローラ様付き侍女として

こちらのレイとソフィアが仕えますので

御用の際は何なりとお申し付け下さいませ。」


「失礼いたします。私レイと申します。」


「し、失礼いたします。私ソフィアと申します。」


「マーサさんいっらっしゃい。

お忙しいのに態々ありがとうございます。

お2人も急なお願い事をしてしまってごめんなさい。

初めまして、私フローラ=バレル=スペルノと申します。

よろしくお願いしますね。」


そう挨拶したのは

アプリコットの艶やかな髪がゆるゆると胸元までウェーブさせ

目は黄色味がかったオレンジ色の

丸いパッチリとした目を優しげに細めた少女だった。



「フローラ様、ご丁寧にありがとうございます。

お話ししていた通りこの2人は先日まで見習いとしてしか働いていない者達ですので

粗相もあるかと思いますが、

仕事はこなせる者達ですので

どうもよろしくお願いいたします。」


そう言ってマーサはフローラに深々と頭を下げた。


「マーサさん、そんな事気にしないで、

この間の事件で離宮の中も侍女の数が足りない状況ですのに、

私の為に態々侍女を2人も揃えて貰えたなんてそれだけでもとても感謝しているのだから」


「その様なお言葉勿体無いです!

こちらこそ2人を付き侍女として認めて下さりありがとうございます。


私はこれで仕事に戻りますが

お困りの事など御座いましたら

2人のどちらかに伝言して下さいませ。

出来るだけ私もお力になれますよう尽力いたします。」



「ありがとう、マーサさん。」


マーサはフローラとの会話を終えるとレイとソフィアに目線でもう一度釘をさし

静かに部屋を後にした。



そうしてマーサが部屋を後にすると

部屋の中で待機していた

別の侍女がフローラに話しかけた。


「フローラ様、この者達と仕事の手順を確認いたしますので、失礼ですが少しお席を外してもよろしいでしょうか?」


「えぇ、構いませんよ。

私はここで本の続きを読んでいますから。」


「ありがとうございます。

御用の際はいつものようにベルでお知らせ下さい。」


侍女はフローラとの会話を終えると

レイもソフィアに向き直った。


「レイとソフィアだったわね。

仕事の確認をするから、隣の部屋へ付いて一緒に来てちょうだい。」


「はい、フローラ様また後ほどお伺いいたします。」


「失礼いたします。」


2人は侍女に続き隣の部屋へと移動した。



んー?進んだ?

進んだよ…ね…?


いや、きっと進んでるよ!



ここまで読んで頂き有難う御座いました。

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