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ドラゴン母親になりまして。

なんと!ブックマークをつけて下さった神様がいらっしゃいました!!泣


こんなミジンコ作品読んで頂けただけで嬉しいです!(T ^ T)

!!ありがとうごさいます!!



※死に関してさらっとですが触れている場面があります。

苦手な方はご注意下さい。


成り行きとはいえ、拾った赤子ルーファスを育てる事に決めたレイツビアだったが……


かなり苦労…いや苦悩した。


というのも、まず人間とドラゴンでは成長スピードが違いすぎたのだ。


人の人生が100年としてドラゴンの人生は万年とも言われるぐらい長い。


それに伴い、子供が成長するスピードも何百年とかかる。

なので、竜王族のレイツビアからすれば驚異的な早さでルーファスが成長していく感覚に戸惑いいつまでも赤ちゃん扱いが抜けなかった。


そんなレイツビアを叱り、諭していたのが同居人のマリーナ。

彼女は本当に面倒見がいいとしか言えないほど

レイツビアの世話をしてくれた。


人としての常識、働き方、日常の生活に困る事のないようにサポートしつつ奇妙な親子?を見守ってくれたのだ。


ここまで、人としての常識がないレイツビアを怪しんでもいたが慣れないながら真剣にルーファスを育てようとするレイツビアをある意味でもう1人の娘のように扱ってくれた。


そうして、目まぐるしくも賑やかで愛おしい日々が過ぎ、ルーファスはすくすくと育ちマリーナのように真っ直ぐでレイツビアのように柔軟で前向きな性格の立派な男に成長していった。


ルーファスをよく思わない村人は多くいたが赤子の頃からレイツビアに背負われ村をあっちこっちと移動するルーファスを見慣れた村人達はルーファス自身の成長とともに考え方を改めてゆき成人する頃には村の一員として受け入れてもくれた。


そんなルーファス、レイツビアが親代わりだったせいなのか、産んだ親の遺伝なのか、

かなりの規格外人間で

村人が長年恐れ続けた魔の森を一掃し、

各自で自給自足しながら生活いていた村々を束ね、

1つ街にしていき終いには1つの国として建国してしまった。


そんなルーファスの人生は伝説として

後世に語り継がれるほどの賢王になったが

彼の願いは自分を育ててくれた2人の母のように

民達に心穏やかに過ごしていって欲しいという慈愛に満ちたものだった。


そんな愛しい我が子の願いをレイツビアは叶える為

ルーファス亡き後も国を見守り

道を間違えそうになればマリーナがしてくれたように諭していこうと決めたのだが

いつまでも老いないレイツビアが人ではない事がバレないはずもなく…


まだ街と呼べる集落になる前には

自身が竜王族で人ではない事をカミングアウトしていた。


そんなレイツビアもまた人々に受け入れられ

建国する時には国を守る守護神のような扱いになってしまい、ルーファスよりも崇められる存在となった。


そんな守護神的なレイツビアに黒い顔を見せる者などいるはずもない事はそうそうに分かりきっていた。


どうすれば我が子の願いを違える事なく見守れるのかレイツビアは考え、そして思いついた。


それは……この地を離れ人々に自分の存在を忘れて貰う事。


単純な話だ


人の一生はレイツビアにとって短い時間

竜王族と人間とでは時間の流れが違う事は

親友と呼んでもいいマリーナ

そして愛する我が子ルーファスとの日々の中

誰よりも痛感していたレイツビア


愛した者皆が自分を置いて先に逝ってしまう彼女にとっては受け入れがたい現実。


同じ竜王族か自身の伴侶になる契りを交わした番以外同じ時を生きられないほど永い永い寿命


ただ受け入れるしかない事柄であったが我が子の願いを叶える事のできる手段としてこの永い寿命が役に立った!


ー 人化した我の姿を覚えておる者がいなく時までこの土地を離れ、戻って来た時は民に紛れて上に立つ子達を見てみよう。さすれば正しく我が子の願いが受け継がれておるか分かるであろう ー



思いついたレイツビアはルーファスの孫が戴冠式を終え新たに王として玉座についた日

本来の姿に戻ると国民皆に聞こえるように言葉を残した。


「我は暫しこの地を離れる、だが見捨てた訳ではない。愛しい我が子の残した国を我自身も愛しておる。

新たな王は我がおらねば国を治められぬ愚かな子ではない!正しく民を導くであろう!

そして、この国が危機に苛まれた時は我は必ず戻り王に力を貸すこと約束しようぞ。

その時まで暫しの別れだ、我の愛した子達よ

何時迄も心穏やかに過ごせる事を願っておるぞ。」


そう言い残してレイツビアは飛び去った。


彼女は火山の上を飛び世界の色々な場所を見て回り

愛し子の国にまだまだ足りない知識や技術を学び

300年周期で国に民紛れて戻り、時には侍女として時には騎士として様々な人を装い我が子の願いが受け継がれているかを見定め続けた。



時は流れ王国は2000年という永い間栄え続け大国となった。


そうしてまたレイツビアの決めた見定めの周期が巡って来たので

今回はまた侍女としてこの地に戻ってきたのだった。



そして現在レイツビアは侍女見習いとして

第1王子のタイアスの婚約者候補達が滞在している離宮で働いていた。



今は離宮の裏手でシーツをソフィアと2人で洗濯中である。



「私って運がいいわー」


シーツを洗いながらソフィアが急にを言い出した。


「何が?」


「だってさー、私孤児院の出なのに王宮で働けてるし。」


「それは、国王陛下が貴族、孤児関係なく優秀な人材は雇うべきって取り計らって下さったおかげでしょ?」


「それは、そーだけど、それだけじゃなくて!私のペアがレイってのも運がいいって言いたいのよ!」


侍女見習いは基本2人ペアで仕事をする


理由はいくら優秀な人材を雇うべきと考えたとしても孤児は正確に身元を特定する事は出来ない。


なので、他国の間者として紛れ込ませる事ができる為

王宮側がペアを振り分け自由に動けない状況を作り容易に踏み込ませない為の策でもあった。


「私とペアなのが運がいいの?」


「良いわよ!レイってめちゃくちゃ仕事出来るから先輩達からも一目置かれてるのよ?

実際他の見習いの子達からも羨ましがられてるんだから私!!」


目をキラキラさせながらソフィアは話してくる。



(嫌、まぁ侍女としてなら侍女長のマーサよりも働いた経験あるし、それについてはしょうがないからの)


「そうなのね…?知らなかったわ、けれどソフィアも仕事出来るじゃない!別に私だけじゃないわよ?」


「いや、それこそ私が羨ましがられる理由なのよ…

レイと仕事してるから、次から次に仕事回されて覚える事が沢山くるのに、レイがさりげなくフォローもしてくれるじゃない?

だから、置いていかれる事もなく私も仕事を覚えれるから私も先輩達から褒めてもらえてるの。

それを見てみんな羨ましいみたいよ?

他の子達は1つの仕事に手間取って中々新しい事教えて貰えないみたいだし…」


「ふーーん?まぁ人は人、私達は私達でしょ?それにまだ見習いでしかないんだから優劣なんて決めてる方がおかしいわよ。」


「はぁーーー、出来る女は違うわー。だからあんたは優秀なのね…」


ソフィアは遠い目をしながらおっさんのように呟く。


(何だ此奴、大丈夫か?まぁ良い仕事に関しても別に不出来という訳ではないし、少々バカっぽい喋り方が抜けぬが、ペアとして組むなら我も運が良かったかもしれぬな…)


頭で失礼な事を平気で考えながらソフィアを横目にレイツビアはもくもくとシーツを洗っていく。



「レイ!ソフィア!ここにいたのね!」


侍女長のマーサが裏手に続く扉を開けて現れた。


「侍女長!? 何かありましたか?」


びっくりして様子でソフィアはマーサに問いかけた。


「ソフィアさん、ありましたか?ではなく、ございましたか?が正解です!覚えておくように!」


「はっはい! 失礼いたしましたっ!」


マーサに注意され背筋を伸ばしながらソフィアは答える。


「侍女長、私達をお探しのようでしたが、どうされたのですか?」


「あなた方に任せたい仕事があるの、今している仕事を終えてからでいいから後で侍女室に来なさい。」


「畏まりました。後ほど伺います。」


「よろしい、では後ほど」


そう言うとマーサは離宮中に戻って行った。



「はぁーー、心臓止まったかと思った、侍女長こわっ!威圧感が凄いわよ!あんたよくするする喋れるわね。」


さっきまで伸ばしていた背筋を丸めながらソフィアはじと目でレイを見てくる。


「何でビクビクするのよ、侍女長は理不尽に人を叱ったりしないわよ?」


「そーだけど、あの隙のない身のこなし只者じゃないわよ!」


(只者じゃないって…侍女は侍女であろうに、此奴はアホなのか…)


ソフィアの言い方だと歴戦の騎士達は只者どころか人でなくなりそうだとレイツビアは思ったが口には出さず話しを変える事にした。



「とりあえず、早くシーツを片付けましょ!洗いは終わったから後は干すだけでしょ?」


「そーね…あぁーでも早く片付けちゃったら侍女長に会う時間が早まっちゃう…嫌ぁぁぁあ!」


ソフィアはマーサがよっぽど苦手らしい、

侍女としての言葉使いは孤児院育ちの者にとって大きな壁だ、貴族と違い平民として生きていればそんな教育とは無縁なので、侍女見習いになった時、孤児院育ちはそこから学んでいく。


ソフィアは座学にはあまり向いていないようでまだまだ侍女としての言葉使いがなっていない。


それをソフィア自身分かっているので

言葉使いに厳しいマーサが苦手であった。


「はいはい、そうは言っても遅くなればそこでもまた怒られるわよ、嫌な事はさっさと終わらせた方が良いわ。」


「…ぐすっ!そーね、シーツも侍女長もさっさと片付けましょ。」


(何かその片付けは別の意味にも聞こえるのぅ…やはり此奴アホじゃな…)


レイツビアは出そうになるため息を飲み込みシーツを素早く干していくのであった。



んーっと小説って何だろう…


コレは説明文?かしら?


文化才がほじぃぃぃぃぃいぃいい!!!!!泣


長々、だらだら、ごめんなさい。

色んな作品を拝見して精進します。

許して下さい_(:3 」∠)_


次回から会話がやっと増えてくるので

読みやすくなるよう頑張りたいと思います。


ここまで読んで頂きありがとうごさいました。

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