マリアナ様
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「ふっ、グスッ、ゔゔゔぅ、グスッ…」
マリアナはレイツビアに抱きついて中々泣き止む様子がない
周りもそんなマリアナにどうして良いか分からずずっとオロオロと見ているだけだった
(何故、此奴は我を知っている…我の人化した姿を知ってる人間は今は孤児院の爺さんだけのはず……どうする?ここで正体がバレるのはマズイ……)
マリアナに抱きつかれたレイツビアもどうする事出来ず固まったまま動けないでいる
「マ、マリアナ様…?あの、その侍女とお知り合いだったのですか……?」
空気に耐えかねた侍女がマリアナに話かけた
「グスっ…あっ、ごめんなさい!あの、レイは覚えてないかもしれないけど、昔の知り合いなの……悪いけど2人で話しがしたいから貴方達少しの間部屋の外に下がって貰えないかしら……」
「えっ?あ、はい畏まりました。何かございましたらすぐお声かけ下さい……」
レイツビアから離れたマリアナは話しかけてきた侍女にレイツビアと2人になりたいとお願いし、部屋にいた侍女達を退室させた。
「急に取り乱してごめんなさい、そこの椅子に座っていいから少し話しましょ?」
侍女が扉を閉めたのを見てマリアナはレイツビアに椅子に座るようすすめてきた
だが、レイツビアは椅子に座る事もせずマリアナに問いかける
「お主、何者じゃ、何故我の名を知っておる。」
「ふふっやっぱりレイなのね…そっちの話し方に方がしっくりくるわ。」
「誤魔化すでない!」
元の口調になって問いかけたがマリアナは驚く事もなく逆に笑ってレイツビアを見つめる
「そんな怒った顔しないでよ…とりあえず座って。」
マリアナは苦笑いしながらレイツビアにまた椅子をすすめる
「………」
レイツビアはマリアナを睨んだがそれでもマリアナの態度は変わらず
警戒しながらも椅子に座った。
「本当に久しぶりね…レイとまた会えるなんて思ってなかったわ」
椅子に座ったレイツビアを見てマリアナも向かいに腰かけ懐かしそうに目を細めながらレイツビアを見つめた
「ふんっ我はお主のような小娘など知らぬわ!」
レイツビアは質問に答えずに話しかけてくるマリアナに挑発するように吐き捨てた
「はぁ、何でそう短気なのよ…さっきまでの姿はびっくりするくらい優雅だったのにね……ふふっ余裕がなくなるとイラつく所はなおってないのね」
「……」
マリアナはレイツビアがどんなにイラついた態度を出しても呆れるだけで怯んだりしたりはしない
そんなマリアナを見つめながらレイツビアは必死にマリアナが誰か思い出そうとした
(分からぬ…何故此奴は我を知っておるのだ、ルーファス亡き後から人との接触は最低限しかしておらぬはず…どこで会った。)
「分からないわよね…私が死んで随分たってるもの…」
(…死んで?何を言っている?)
「レイ、私はマリーナだよ。覚えてるかい?
まぁ、忘れたりしてたら許してやらないけどね!」
「っ!!?!?」
マリアナはさっきまでの口調を変えて話しかけてきた。
レイツビアはこれ以上ないぐらい目を見開きマリアナの顔をまじまじと見た
「マリーナ…?何の戯言じゃ……マリーはもう………」
レイツビアはマリアナの言葉を上手く飲み込めずぽつりぽつりと言葉を紡ぐ
「ふふっびっくりしたかい?アタシもびっくりしたさね!まさかまたアンタに会えるなんて夢でも見てるんじゃないかって思ってるよ!」
マリアナはそう言いながら豪快に笑う
先程までの令嬢としての振る舞いは何だったのかと言えるほど砕けた態度だ
「本当に……本当にマリーなんだな?嘘ではあるまいな…」
レイツビアはテーブルの向こうに座るマリアナに手を伸ばした
その手をマリアナは握り返しレイツビアにしっかりと頷いてみせる
「嘘なんかついちゃいないよ、というより嘘なんか付けるはずないさね!
アタシはルーやレイと違って伝説なんかになってないんだから!」
そう言ってまたマリアナは笑ってみせた
そんなマリアナを見つめ今度はレイツビアの目からボロボロと涙が溢れる
「お主、グスっお主とまた会えるとは……グスッ思っておらなんだ、記憶があるなら会いに来ぬか!まったく…グスッ何をしておるんだ!」
頭の中が色々な感情で溢れてぐちゃぐちゃになりながらレイツビアはマリアナに悪態をつく
「馬鹿言うんじゃないよ…アタシだって人が生まれ変わるなんて知らなかったんだから…
しかも、今度は公爵令嬢なんて大層な身分で……
アタシには平民が合ってたんだけどね……
それに!アンタに会いになんて何処に行きゃいいのさ!姿を消したって事が本に載ってるだけでその後なんて誰も知りやしないんだから!」
マリアナはレイツビアの言葉に呆れながらもレイツビアの顔をみて嬉しそうに話す
「そんなのは気合いじゃ気合い!!親友の我に会いに来ぬ方がおかしいのじゃ!」
レイツビアも本気ではないが
久しぶりと言っていいのかすら分からないぐらい長く長く離れていたマリアナとのやり取りについつい、憎まれ口を叩いてしまう
「本当に変わらないねぇ」
そんなレイツビアの言葉すら嬉しそうに受け止め笑うマリアナ…
2人の間に流れる空気は暖かく離れていた時間すら無かったかのようにお互いの存在がぴったりとはまり昔に戻ったような時間が流れた。
「アンタその髪どうしたんだい?昔と違うけど染めたりしたのかい?」
マリアナはレイツビアの髪を見て少し残念そうに言ってきた
「いいや、魔力を流して変えておるだけじゃ、本来の髪色はこの国じゃとどうしても目立ってしまうからのぅ」
「あぁ銀髪は守護竜様の色だったっけ?
ほんと、出世したもんだね、本人はただの親馬鹿なだけだったのにね。」
クスクス笑いながら楽しそうにレイツビアを揶揄うマリアナ
「ふんっ我はルーファスの親じゃからな!あの子が作った国を守るのも親の務めよ」
レイツビアはさも当たり前だと言うように胸を張りマリアナに言う
「はぁ本当にいつまで子離れしないのかね、この子は……
まぁ、レイがずっと守ってくれたからアタシはこの国でまたレイに会えたんだから感謝しないとね…」
マリアナにそう言われレイツビアは胸に何かこみ上げる感覚がした
ルーファスの国を守る事に意味がないとは思っていないだけど少しずつ変わっていく国の様子を見るたびにルーファス達との記憶が消えていくようで寂しく感じていたのも事実だった…
自分だけが置いていかれる…そう思う気持ちに蓋をし我が子の願いが長く続く事だけを考えて今までやってきた…
それがマリアナからの一言で救われたような
自分のしてきた事は無駄ではなかったと
心から自分自身を誇り思えた
「ふんっ当たり前だの!もっと感謝してよいぞ!」
だが、そんな自分を悟られるのも少し恥ずかしく誤魔化すように偉ぶって見せる
「はいはい」
テーブルに肘をつきながら苦笑いでマリアナは答えた
レイツビアの気持ちなんて長い時間を過ごした彼女にとっては誤魔化したとしても読み取る事など容易い事だった
「ねぇその髪ちょいと戻しておくれよ、レイの髪色好きだったからねまた見たいさね」
「ルーファスもお主も我の髪をよく好んで弄っておったな…よいぞ」
そう言って髪に流していた魔力を戻しレイツビア本来の髪色に戻す
黒に近い鋼色だった髪は日に反射するかのようにキラキラと輝きすんだ銀色になる
キラキラと輝く髪は反射した部分が虹色のようにも見え実に神秘的な色を放った
「はぁ…やっぱりレイの髪色が1番綺麗だね…
触ってもいいかい?」
マリアナは艱難のため息を漏らしつつレイツビアの髪に触った
「レイ1つ聞きたかったんだけど、アンタなんで髪の色は変えたのに目の色は変えなかったんだい?紫の目もかなり珍しいと思うんだけど…」
マリアナはレイツビアの髪を触りながら
疑問に思っていた目の事を訪ねた
ガルディー王国で一般的な髪色は黒、茶、赤、金色で
目の色は茶、赤、緑、青が主だった
黒髪はルーファスが王になった際に他の土地で差別を受けていた者たちを多く受け入れた事でガルディー王国では一般的な色と言われるまでになった
「目か…目はルーファスと揃いだったからの、それだけは変えたくなかったんじゃ
変えなくとも、目はそれ程言わぬしのぅ」
「はぁそうなんだね…本当にレイは何処まで行ってもルー基準なんだね…」
レイツビアの発言に本気で呆れるマリアナだった
(マリーが1番初めに目が一緒だとルーファスと我を本当の親子と疑ってから始まった我らの関係じゃ、我にとっては特別なのじゃ…)
そう心で思いレイツビアはマリアナに髪を触られながらしばらく目を閉じ穏やかな空気に身を任せた。
一方その頃……
「レイ中々帰ってこないわね…大丈夫だと思うけど…どうしたのかしら…?」
「ふぇっぐすっや、やっぱり公爵令嬢様が怒って…!あぁごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」
「ソフィア!静かになさい!貴方は本当に…(長い長い説教が始まる)」
(はぁ、レイお願い早く帰ってきて……)
フローラの部屋は中々帰ってこないレイツビアを待ちさらに混沌としていた。
マリーさーーん!!
やっと出せたよ!
好きなキャラだったから殺したくなかったんだよ!
ソフィアもうちょっとだけ生き延びてくれ_(:3」z)_
ここまで読んで下さって有難う御座いました。




