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「ヴァアアアアアア!」
森中に響き渡るドラゴンの鳴き声。
私はそれを涙を流しながら見つめる。
「ヴアアァァ…」
やがて静かになったドラゴンを見つめ私は「ごめんね。」と言葉を零す。
私はラーラ・ソウル、11歳。
すごく泣き虫。
だけど…
「全く、弱虫だな。」
「ラーラ、大丈夫?」
「…そんな無理しなくていいぞ。」
ここらで一番強いSランクパーティーのメンバーなんです…。
最初に話しかけてきたこの赤髪で金色の目をしているのはパーティーの副リーダー、ユウキ・クラージュ、ユウキはAランク。
次に、私を心配してくれた青い髪に黒い目をした子はキリヤ・イネイン…キリヤ君はSランク。
最後、黒髪で無表情なのはアスト・プランクネス…アスト君もSランク。
そして私は…SSランク。
SSランクはSランクに収まらないくらいのランク。
基準はこう、Eランク パワー0~30 Dランク パワー31~50 Cランク パワー51~60 Bランク パワー61~70 Cランク パワー71~80 Bランク パワー81~90 Aランク パワー91~100 Sランク パワー100~1000。
通常はEランクだけどたまぁに魔力を持つものが現れる、でもいったとしてもCが限界、Bなんて神レベル。
だからもうこのパーティーは化け物レベルなんだ。
あ、そうそう。SSランクはパワー1000~99999。
ついでに私のパワー?それはですね…9999999。
思いっきりSSランクも飛びこえちゃってます…。
でもこれを知っているのはキリヤ君とアスト君だけ。
他の人には私はEランクと言っている。
もちろん、ユウキにも。
「じゃ、先に戻ってるぞ。」
そうユウキは言って森の外へと出て行ってしまった。
そして私はキリヤ君とアスト君は顔を見合わせる。
「......ララ、嫌だったら辞めていいんだぞ。」
アスト君は私に青い瞳を向けてくる。
続けてキリヤ君も「そうだよ。」と言ってくれた。
「ううん、いいの。あ、でも待って。」
私は動かなくなったドラゴンに近づいて言葉をこぼした。
「ごめんね。」
それは私達が倒してきたモンスター全てに言ってきた言葉。
でもこの言葉は決して軽くはない。
私にとってはとても重くて大切な言葉。
それをキリヤ君とアスト君は静かに見つめていた。
なんか気まぐれで書いてみました。
たまにしか投稿出来ないかもしれませぬ。