『海のお月様があつまるところ』 佐野すみれ先生著 その5
ここからが本番。
佐野すみれ先生の『海のお月様があつまるところ』には、コッテリとした厚塗りの絵よりも、淡く薄い色合いの絵が似合いそうだと思いました。
文章とのバランスを取るために、絵柄は、よりかわいらしく単純化する必要もありそうです。
良い絵を描かないといけないので、これからは100均以外の道具も使います。
まずは、マルマンの水彩用紙。
それから、ぺんてるのネオセーブル筆。
このネオセーブル筆はかなり良い。一本200円くらいで買えるのに、毛に腰があり、でも固くなく、毛先が整っています。
学生時代、ある古墳から発掘された竹簡を復元し、そのレプリカを作ったことがありますが、この時、ほかの人が高級な毛筆を使っていたのに対し、わたしは、こっそり、ネオセーブルを使いました。比較すると、これが一番良かったから。
あと、サクラ透明水彩絵の具。1セットで1000円しない超お買い得な透明水彩絵の具です。しかも発色がいい。
まずはキャラ。
コンパスで円を描いて、女の子にして、色を薄くぬります。
透明水彩絵の具だと、綺麗ににじんで可愛らしくなりました。
その横に、ヒガンバナを描きます。
花は、下描きしないで描くので、よおく花を観察して、その構造を頭に入れて、全体の形をイメージして描きます。
そうしないと、バランスの崩れた変な絵になってしまう。
サラサラサラ~。
それから、もう一枚。
今度はだいたいの構図を考えて、
それから、あたらしい技にチャレンジします。
「100円ショップでお絵描き」をはじめてから、アナログで描いた絵をパソコンに取り込んだ後、色合いを修正したり、トリミングをしたり、デジタルのハンコを押したりしてきましたが、
別々に描いた絵を合成してもいいんじゃないかと思いました。
思ったら吉日。
さっそく実験です。
ざっと、構図を考えて、背景と、人物を別に描いていきます。
サラサラサラ~。
背景。
人物
これを合成して、ついでに、泡も入れます。
じゃじゃん。
まあ、いろいろ、ツッコむところは多いかもしれませんが、一応これで完成。
めでたし、めでたし……。
いやいや、自己満足で終わっちゃだめだめ。
佐野すみれ先生、「これじゃ駄目」とか言わないかな……
後日、先生から、メッセージがありました。
● ありがとうございます(^-^)
(略)
企画へのお誘い本当にありがとうございました(*^-^*)
また、私が書いた作品に素敵なイラストを画いていただきましたことも、ありがとうございます!!
自分が書いたお話に絵が加わることの喜びをかみしめることができるという貴重な体験をすることができたことも、とても嬉しいです(^-^)
特に赤いクラゲ。ヒガンバナの絵がもう自分のなかで画いていた姿や光景とぴったり当てはまっており、美しい彼岸花と優雅に揺れるクラゲとが優美に合わさった名画でした(*^-^*)
(略)
●
あ、よかった。
と言うことで、
本当に、めでたし、めでたし……。
次回はどなたの作品になるでしょう。
どうぞ、お楽しみに!