表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

86/111

100円で水彩画を描く前に(その5)100円で透明水彩画は描けるのか?


久しぶりに連休があったので、東京国立博物館に行ってみました。


「顔真卿の展覧会はやっているかな?」と思って行くと、とっくに終わっていて、


今は、特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」 が、やっていました。



すごい人だかり。


みなさま仏像が好きなのかな?


海外の人も多かったです。



貴重な歴史資料の数々。すばらしい仏画や仏像。


見事でした。


とくに国宝、騎象の帝釈天。


最強の武神なのに、細マッチョで、とってもハンサムでした。



なんでこんなにハンサム何だろうと思って、100均のスケッチブックにデッサンしてみました。



挿絵(By みてみん)



きっと、ポーズだけでなく、顔のバランスが整っているんでしょうね。


もしかして、おでこや、眉目、鼻頭、口、頤などの比率が単純なのかも。



見るだけでなく、絵を描いてみると、色んな発見があって面白い。


頭は、遠目だと、筒状の冠かなあ、と思いきや、実際、絵を描いてみると、結った髪でした。



昔の仏師さまはすごいですね。





ところで、絵の具の耐光性の試験結果。



挿絵(By みてみん)



たった1ケ月。雨や曇りの日もありました。


色褪せたところもなく、耐光性に、100均の絵の具も、とくに問題はなさそうです。




さて、100均の絵の具で、透明水彩は描けるのか?



いろいろ考えてみました。


そもそも、前回までで、100均の絵の具は、不透明水彩絵の具だと分かったので、単純に考えると、透明水彩は無理っぽいんだけれど、


そこをあえて工夫する、ってのが芸術なのです!


(うそ)



水遊びをするように、100円絵の具でたわむれてみました。



挿絵(By みてみん)



やっぱり、前回明らかになったように、乾いた紙上に、絵の具を水で薄めての重ね塗りは、あんまり良くないかも。


もともと低い色の鮮やかさが、さらに失われてしまいます。


かと言って、


濃く塗ると、発色が鈍く、色に艶がないので、白っぽく、安っぽくなってしまいます。



たぶん、この絵の具は、不純物が多いか、あるいは、使っている顔料の、可視光線を反射するスペクトルの幅が広いのかもしれません。


だから、混色をしていくと、白っぽさが目立ってくるのかも。



なので、色数、混色は最小限にして、濡れ場でびっちょり法を使えば、透明水彩っぽい、にじみを演出できるので、この方法を用いるとどうでしょう。



まずは、適当に葉っぱ。



挿絵(By みてみん)



それから、


先日、夕日がきれいだったので、ちょっとそれを思い出して描いてみました。



挿絵(By みてみん)



4色だけ使いました。ビル群は厚塗りで、白っぽさがでちゃいます。


空のグラデーションはある程度、表現できましたが、もうひとつ問題を発見。



顔料の粒子が荒い。



澄んだ空を描くと、絵の具の粒子のザラザラ感が表にでてきて、ゴワゴワした感じになっちゃいます。


上の、葉っぱとか描いた時には、そんなに気にならなかったんですけどね。



たぶん、砂漠とか、廃墟、ふるい写真や思い出シーンとか、描く題材によって、ぜんぜんイケルと思います。



ただし、今から描こうとしているのは、佐野すみれ先生の作品の絵。


先生の作品は、美しく、透明感があり、ちょっとダークな感じ。



なので、先生の作品には、透明水彩画が似合うと思ったけれど、100均の絵の具では、釣り合いません。


ウィンザー&ニュートンや、ホルベインの絵の具とかじゃないとダメですね。



と言うことで、透明水彩画はあきらめます。



じゃあ、100均の絵の具で何を描こう?



(あくまで、100円にこだわります)



うーん、困った……。




つづく。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ