100円で水彩画を描く前に(その4)水彩画の練習
100均の絵の具の耐光性の調査が終わるまで、ちょっとお絵描きの練習をします。
じつは、わたし水彩画ってほとんど描いたことないんですよね。記憶にあるのは小中学生のころ。
透明水彩画ってきれいだから鑑賞するのは好き。でも、ちゃんと描いたことがなかった。
今回の企画は、その練習も兼ねてます。
今日は、その練習の練習。
水彩画って、あの透明感がたまらないんですよね。
絵の具にもいろいろあるけど、サクラ透明水彩絵の具は、けっこうオススメ。
まずは、安いこと。
そして発色がけっこう良い。
こんな風に適当に絵を描いてみました。
(どの絵も、4、5色くらいで描いてあります。また、今回、色の具合が分かりやすいように、絵をスキャナで取り込んで、ディスプレイと絵を並べて、色合いを近づけました)
猫ちゃん。(キツネじゃありません)
水の量を少なくすると、まるで蛍光ペンのように、きれいに色がでます。
水の量を多めにすると、透明感があり、きれいに下の色と混ざり合います。
濡れたまま重ね塗りすると、うまく色がにじみます。
ちなみに、お腹には、乳首を描いたり、ポケットを描きたくなってしまいましたが、それは我慢しました。
こんどは、青色もつかって、適当に色を散らします。
何にも考えないで、木っぽいシルエットとか、色を重ねていくと、なんとなくキレイに見えちゃいます。
さらに、キラキラを入れたり、動物や人物を入れたり、絵の具を跳ね飛ばして着色(スッパッタリング)すると、ちゃんとした絵に見えるかも……。
サクラ透明水彩絵の具、いいですね。
グラデーションの練習で、ホルベインも使ってみました。
下描きはしないで描いているので、構図のおかしさなどはご容赦を。
この絵の具だど、少量でもけっこう重厚な絵を描くことができそうです。
絵の具のにじみが楽しい。
ちなみに、右上の丸。
コレ、月を描こうとして、マスキングの練習をした痕です。
画材屋さんで、マスキング液を買うと、安くないですから、100均の何かで代用できないか、実験したんですよね。
とりあえず、2つ、候補をたてました。
1、ガラス絵の具
2、マスキングテープ
ガラス絵の具は、手軽に窓とかに描いて、ステンドグラス風にできちゃうというすぐれもの。ハロウィンとか、クリスマスとか、イベントの時に重宝します。
仕事場の窓をこれで飾ったこともありました。
塗って乾くと、ゴムみたいになるんですよね。
これを紙に塗ってみました。
乾いたあと、剥がしてみると、
紙に穴があきました……。
なので、却下。
次に、マスキングテープは、糊の弱そうな物を選んで貼ってみましたが、
色を上から塗って、乾いた後に、テープを剥がしてみたら、
紙の表面がうすく禿げました……。
上の絵の月は、その時の禿げです。
100均でマスキング……。何かいい方法があったら教えてくださいませ。
ろうそくの蝋を使うのはどうかしら?
前回、Ohuhuの絵の具は薄いとか言いましたけど、あれ、ディスっている訳じゃないから誤解しないでね。
あの値段で、24色も入っているなんて、すごくお得です。(前回参照)
絵の具が薄いのなら、色の薄い絵を描く時に用いればいいんじゃないかなぁ、と思います。
たとえば、あわい靄を描く練習をしましたが、
薄くて、もやっとした感じ。ベネチアの夕方のイメージ。
悪くないですよね。
100均の絵の具もためしに使ってみました。
前回、色が薄いとか、透明感がないとか言いましたが、
ひょっとして、うすく色を重ね塗りして行けば、重厚で、きれいな、透明水彩っぽい絵になるのでは??
と思ったんですよね。
ホルベインの絵の具と100均絵の具を比較してみました。
適当に鉛筆で下絵を描きました。
モンサンミッシェル風のイメージです。コピーするのもめんどうなので、両方手書き。
そして、同じ技法、おなじ描き方で、絵の具を、これでもか! と思うくらい、何も考えないで、ぐわーっと重ね塗りしてみました。
絵の具は、同じ色数、同じ量。ただし、上がホルベイン。下が100均です。
違いますねぇ。
想像以上に違います。
う~ん、どうしよう……
こまった。
つづく