『朝陽のショー』 緒形誠志先生 著 マンガっぽい絵を描く(その1):何も見ないで矢吹丈を描いてみる……
それではこれから、
現在、緒形誠志先生が連載中の小説のイラストを描いていきます。
(先生には、まだ内緒です)
タイトルは、
『朝陽のショー』
( https://ncode.syosetu.com/n4266fk/ )
これは、言わずと知れた、国民的ボクシング漫画『あしたのジョー』のオマージュであり、一話一話が短く、ユーモアたっぷり。とっても明るく楽しいショートショートの連作。
個人的に『まんがタイム』に掲載したいくらい。
小説がオマージュであるなら、イラストもそれを踏まえないといけないので、
これから『あしたのジョー』の主人公、矢吹丈を描いていきます。
ただし、見本を見ません。
どうしてかと言うと、
見て描くと、オモシロくないからです。
なにも見ないで、脳内イメージ、記憶だけをたよりにします。
はたして、どうなることやら……。
じつは、テレビアニメを見たことないんですよね。
マンガは、たぶん喫茶店かブックオフで、読んだ気がします。
矢吹丈の、わたしの記憶の中での、特徴は、
1.髪の毛がスネ夫みたい
2.目がかわいい
3.鼻が上向きで顎まで一直線
4.劇画風で線が多い
です。
これらが正しいかどうか、実物を確認したい気持ちを抑えて、描いてみます。
紙も、シャープペンも、すべて、100円ショップの道具をつかいます。
まず、だいたいのアタリを取ります。
サラサラサラ~
特徴を入れていくと、
サラサラサラ~
うーん。
違いますね。
どこがちがうのか。
たぶん、目が可愛すぎるので、子供っぽく見えるのかも。
なので、ちょっとだけ大人にしてみましょう。
サラサラサラ~
うーん。
これも違いますね。
なにが違うのか。
違うって分かるのに、どこが、が分からない……。
これは困った。
悩んでも分からないので、一瞬だけ、矢吹丈を見ます。グーグルで検索して、見たらすぐに消します。
パッ! (パソコンを見る)
パッ! (パソコンの画面を消す)
これで確認終了。
分かりました。
上の絵は、弱そうなのです。ボクサーなんだから、強そうに描かなくてはダメでした。
そして、「3.鼻が上向きで顎まで一直線」の記憶は間違いでした。
ちばてつや先生、ちゃんと描画していました。
特徴を追加して、また描きます。
サラサラサラ~
(注:すみません。写真データが消えてしまいました。うすくなった下の絵を想像してくださいm( ;∀;)m)
ちょっと、似てきましたが、まだ、どこか違う……。
そうだ、鉛筆の線が弱いせいかもしれません。
なので、劇画風にしていくため、100円の万年筆で輪郭を描いていきます。
封を開けて、カートリッジを入れて、いざ描こうとしたら、
インクが出ません。
ティッシュにあてると、インクは滲んで来るのに、紙には描けない……。
30分待っても駄目だったので、1時間半置いたら、時々インクが出るようになりました。
サラサラサラ~
陰も入れようと思ったら、この万年筆は、インクが出たり出なかったりで、ストレスが多かった。描画には向いてなさそうです。
(ちなみに、その後、24時間置いたら、1度に8本くらい短線をひけるようになりました)
影は完全に失敗。肩の部分で練習しましたが、「4.劇画風で線が多い」は諦めました。
手持ちの丸ペンとかで影を描いても良いけれど、それは100円じゃないので使いません。
髪は、100円の筆ペンで、塗りつぶしました。
サラサラサラ~
こんな感じ。
うーん。
どこか、違う気がする。
眉毛かな……
まあ、いいか。
とりあえず、この絵をデフォルメしていきます。
次回は、セコンドのおっちゃんを描いていきます。
名前は何でしたっけ? 丹下何とか、でしたっけ?
調べると、その拍子に、実物を見てしまう恐れがあるので、まだ調べません。
さて、今度は、見本を見ずに、しかも、目隠しをして、描きます。
はたして、どんな絵になるか……
どうぞ、お楽しみに!
ちなみに、下敷きのマットも100均で買ったやつです。