実践編( 美少年を描こう! その2 )
前回のつづきです。
・本名:アニマ・トラエル
・芸名:星川 ゆうひ
芸名があるので、この男の子は趣味で歌を歌っているのではなく、芸能人、歌手のようですね。
名前の「アニマ」は「命」とか、「男性の持つ女性的心理」を意味しますし、
トラエルは、「捉える」とか、あるいは、堀越学園の「トレイトコース(芸能コース)」を連想させますねー。「トレイト」は「特性」という意味。
うーん。深い。
芸名の「星川 ゆうひ」から、夜のイメージ。髪の赤い色は夕日のよう。
・年齢:15~17才
・所属:市立大野みや学園
・彼女はいない・帰宅部
高校生で帰宅部ってのは芸能活動があるからでしょう。彼女がいないのは、アイドルなので事務所との契約があるから……。
ですかね。
では、これを上手く見えるように錯覚させていきます。
まず、違和感を感じさせる要因を取り除きます。
体の比率。
前腕と上腕の長さは同じ。肘を身体につけると、握りこぶしは肩の位置にきます。
これを直しましょう。
ちなみに手のひらの大きさは、顔のあごから、額の毛の生え際までが一般的。
体の比率は重要です。
(ただし、イラストの種類によっては話は別。その世界観にあった比率があるかも)
それから、歌を歌う時は、マイクが口に向いているのが分かりやすいですね。
向きを変えましょう。
踊っている瞬間かも知れないけど、分かりやすいと、観る人に優しい絵になります。
その上で、身体を崩します。
崩して動きを出しましょう。
そして、名前のように、女性的な、可愛らしい感じを出します。
少し、前傾させ、腰を引き、脇をしめます。あごを引かないようにします。
手を顔の近くに配置すると、顔が強調されます。ちなみに目の近くでピースすると、目が強調されます。
顔や目に注目させたい時は、利用できそうですね。
手で顔をさわると、さらに強調され、子供らしさ、女性っぽさ、かわいらしさがアップしますが、今回はしません。
「身体の言葉を聴こう」を思いだしてね。
そして、
視線を観る人に向けます。
これが大事。
アイドルなどの写真はだいたいそう。視線を送る人にはパワーがあるのです。視線を受け取ると、ドキッとします。
球と円盤を意識して、顔を描きます。
「ボールで遊ぼう」を思い出してね。
こんな感じ。
イメージをつかむために、ざっと色を塗ってみます。
「色彩ビルディング」を思い出してね。
こう。
あと、適当に背景を描いて、名前が「星川」なのでキラキラも入れてみます。
こうですかね。
もとの絵も、とてもいいけれど、これで、違和感が減少し、設定のイメージに近づきました。
これは下描きのイメージなので、ここから、絵の制作が始まります。
帽子やマイク、服などを緻密に描き込み、丁寧に輪郭を描いていって、そして一生懸命、塗り絵。
ここからが、本番。
時間をかけて仕上げていきましょう。
そうすると「上手く見える絵」にさせることが出来ます。
どうです。
分かりにくい所はありませんでした?
絵は下描きまでで完成させませんけど、大丈夫ですよね。
描き方さえ分かればいいから。
次回は…………。
お楽しみに!
ハリネズミさん、絵をくださりありがとうございました!
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