コーヒーブレイク
そうそう、前回、言い忘れましたが、「上手く見える絵」を描こうと思って、しっかりとした構図で描き始めたら、
1枚の絵に、最低、7日間はかけましょう。
1週間、他に何もせずに描きっぱなし、ってことじゃありません。仕事をがんばったり、旅行に行ってもいいです。別の絵を描いたっていいです。
たぶん、初日に描いた絵を見ると、
「うわー、下手すぎる、ダメだこりゃ、描き直そう」と、軽い自己嫌悪におちいるか、
「お、いいかんじ、こんなものかな」と自己満足するか、
その中間になると思います。
( わたしは、かなり自己嫌悪に陥ります…… )
しかし!
描いた絵に満足しても、しなくても、そのどちらでも、7日間、時間をかけて、その絵にかかわりましょう。
何をするかって?
描いた絵を、毎日見るのです。
そうすると、毎日、どこかしら、なんかおかしいと感じる所、直したい所が出て来ます。
2、3か所って場合もあるだろうし、ありすぎて困る、全部描き直したいって場合もあるでしょう。
全部やり直したい、って場合でも、しっかりとした構図で描き始めたのなら、1番直したい所から、直しましょう。
3日、4日と修正作業をしていくと、だんだん、直したいところが減っていきます。
7日たって、もう直したい所がなくなったら、完成。もうちょっと、見直したいな、と思ったら、もっと続けていいです。
1か所、修正すれば、その絵は、1レベルアップします。10か所なら10レベルアップ。1枚の絵のレベリングをしましょう。
絵を放棄するのはリセットと一緒。
修正していくうちに、絵を描く上でのカン、感性がそなわってきます。
たぶんプロは、見直しと修正にかかる時間がとても短い。効率よく、短時間で絵を仕上げることができます。
しろうとは、時間をかけて、そのプロとの間にある溝を埋めましょう。
絵が仕上がってくると喜びを感じてくるかもしれません。
絵の才能の「ある」「なし」は、この修正作業を、楽しんで「できるか」「できないか」、それで決まります。
( 音楽の真の才能が、練習を続けられる否か、小説を書く才能が、執筆校正を続けられるか否かで決まるのと同じ )
以前に描いた絵を見直して、全面的に描き変えちゃうってこともアリです。
たとえば、前回描いた絵。
これを見直します。
ちょっと活気のある色だけれど、背景が一色の壁だと、ちょっと寂しいですね。
うーん、どうしよう。
思い切って、背景を描き直そう。
と思って、
こんな感じに変えてもいいんですね。
少しミュシャ風になりました。
淡い色合いで、落ち着きもありますが、にぎやかさ、楽しさがアップしました。
絵はどんどん変えて楽しみましょう。
次回はボールで遊びます。
お楽しみに。
もし、お描きになった絵を見て欲しい、評価して欲しい、どうすればもっと上手く見えるかアドバイスを欲しいなど、ありましたら、「感想欄」からご連絡ください。
(絵は、誰でも見れるようにアップロードしてアドレスを載せてくださいね)
しろうとが、一生懸命、お答えいたします。また、このエッセイで取り上げさせていただくことがあります。