国旗をおぼえよう!(色について 2 プラス 構図入門)
それでは今回は、国旗をおぼえましょう。
何を、いきなり、ですよね。
前回、「色ビルディング」をおぼえさせられて、今回は、国旗。
馬鹿にしてません。本気です。これが近道。
これで、手軽に「上手に見える絵」が描けるようになるのです。
では、これ覚えてね。
(クリックしていくと拡大して見れます)
おぼえましたか?
はい、おぼえましたね。
では、テストをします。
ウソです。
国の名前とか覚えなくていいですからね。(おぼえてもいいけど)
ここでは、旗には、どんな「色づかい(配色)」と、「デザイン(構図)」があるか知って、分類しておくだけでいいです。
読んで満足しないで、実際にやってみると、ホント絵が上手くなります。
日本やバングラディッシュのような、円型
フランス、イタリアのような、縦型トリコロール(三色)
ドイツ、ロシアのような、横型トリコロール
イギリス、デンマークのような、クロス型(十字)
トルコやチュニジアのような、月と星型
カナダやスリランカのような、エンブレム
三角型、対角線型……
アメリカのような、複合型、ずらし型……
いろんな旗がありますねー。
国旗というのは、シンボルですから、記憶に残るように、すぐに認識できるように、忘れにくいように、工夫されています。
何より、国旗は国の象徴なので、安定感が非常に高い。
見る人に、安心感を与えてくれます。
構図と色づかいが不安定な国旗だと、国が崩壊することを予感させちゃうので、政治的、経済的にデメリットが大きいのである。
つまり、この性質を絵に応用すると、描いた絵が、見る人の目を引き、記憶に残りやすくなります。
と、思います。
ホントかな?
と、言うことで、実験です。
まずは、ソロモン諸島。
これを見本に絵を描きます。
星は木に変えて、
サラサラサラ~
ジャジャン
まあまあですかねー。
これ、右肩上がりか、左肩上がりかで、印象が変わります。
グラフと一緒。
右肩上がりだと、上昇、増加、上り坂を意味します。
左は逆。
ただし、例外的に、日本の絵画、絵巻物、浮世絵、挿絵などでは、文章を右上から左下に描き進めるので、当てはまらない状況もあります。
じゃあ、次に、マケドニアの国旗。
これは、日本の旭日旗と、ほぼ一緒。
ただし、白が黄色になっているので、より高いエネルギーを感じますね。
太陽を描くのは、能がないので、
サラサラサラ~
ジャジャン
これは、放射状の構図です。
ちんまりとした小屋ですけど、なんか、ドドーンと感じますねー。
マンガの背景エフェクトをイメージすると、分かりやすいかも。
構図がいいと、それほど上手くない絵でも、迫力を感じます。
じゃあ、次はロシアの国旗。
これは横型のトリコロール。
もう、この際、ばんばん崩して、変形させちゃいましょう。
サラサラサラ~
ジャジャン
ぐにゃりと曲線が入ると、絵は、まるく優しい印象に変わります。
空の赤みをふやすと、夕暮れ時のような感じになりますねー。そして、左肩上がりの坂を加えて、寂しさ、人物を小さく描くと、山水画によくあるように、風景の静かさ、人数を増やすと、にぎやかさなどがアップします。
国旗で、基本的な構図を覚えて、いろいろ絵を描いてみたら、次に、少しずつ構図を変形させて描いてみましょう。
絵がどんどん面白くなりますよ。
また、いろんな名画を鑑賞するってのがいいですね。
特に、浮世絵。
葛飾北斎や安藤広重の絵は、「色づかい(配色)」と、「デザイン(構図)」の教科書みたいなもの。
楽しみながら勉強できます。
でも、まずは、より単純な国旗から覚えましょう。
と言うことで、
国旗を基にすると、お手軽に、安定した絵を描けます。
下手な絵でも、100倍、上手に見えちゃうから、アラ不思議。
そうそう、
これは後の内容ですけど、
絵を描く時は、見本、モデルを用意すると、キレイに描けます。
空を描く時は、空をよく観察して、雲を描く時は、雲を観察します。
人を描く時は、人。建物を描く時は、建物。
プロはどうかしらないけど、わたしたち、しろうとは見本を観ないで描くと、とんでもない絵が出来上がります。
写真を撮って、それを参考にするってのが、楽ですね。
ちゃんと、前々回の「つみ木」、前回の「色ビルディング」を考えて描いています。
参考にしてね。
次回は国旗の続きです。(またっ!?)
お楽しみに。