その4 下描き
先日、「月を食べようとする龍」をお題として小説を募集しました。
早速、若松ユウ先生が
『月を食べようとする龍と茶摘みの少女』
https://ncode.syosetu.com/n7584et/
を書いてくださいました。(すごい執筆スピードと才能です!)
先生、ありがとうございます!
愛らしい幻想的な短編です。みなさまもぜひ。
さて、今回は美少女の下描きを作成していきます。
描くのは「巫女」です。
なんで、いきなり「巫女」を描くことになっているのか、と言うと、
好きだからです。
(しょーもなくて、スミマセン……)
構図をもとに、おおざっぱな形を取ります。
横向きの肖像画って、背筋を伸ばして真っすぐ前を見ているのが多いかも。
ミュシャの「黄道十二宮」とか、「ビザンティン風の頭部」とか、中村佑介先生のイラストとかね。
でも、今回は前傾させました。
何でか。
歩いている所を想定したと言ったけど、それだけじゃありません。
傾けると、見ている人に、ある印象をあたえるからです。
日常での会釈しかり、ロダンの「考える人」しかり、広隆寺の「弥勒菩薩像」しかり。
どんな印象かは、言わないでおきますね。
耳と目は頭の中心。目と耳はメガネのフレームを意識して、一直線に視線を描くようにさせます。
鼻と口は目から頤を三分の一にする比率で。
これに、ざっと目鼻、髪、服などを描いていきます。
こんな感じ。
うーん。
ちょっとつまらないですよね。
顔と同じくらい、心を表現できるものは手ですから、手を描きましょう。
本当は、手は描くのに難しくて面倒くさいのですが、しょうがありません。
ここで、手を書かなかったら、本当の「手抜き」になっちゃいますしね。
なので、少し絵を縮小させ、みぞおちの辺りまで描くことにします。そして手を配置。
視線が補助線からずれないように気をつけて、動かします。
こんな感じ。
都合よく、黄金比に近づきました。
運がいいです。ラッキー!
仕上がりイメージを確認するために、ざっと色を塗ってみます。
下描きはこんなもんですかねー。
顔かたちの細かい所を描くには、時間が必要なので、これは休日にでもやろうかな。
次回は、仮の背景を描いていきます。
お楽しみに!