その6
今回、描くのは、文中に入れる挿絵ではなく、表紙絵。
挿絵と表紙絵だと、目的がまったく異なります。
(と思います)
挿絵だと、文章を分かりやすくするため、補足説明したり、より具体的なイメージを伝えるための絵ですよねー。
昔から、絵物語や、絵本などがあります。
でも、表紙絵は違います。
表紙絵は、作品全体を代表する絵であり、
その最大の目的は、「人の目を引くこと」です。
(と思います)
広告ポスターと一緒。
見た人が、「この作品を読んでみたい」と思わせるような絵でなくてはなりません。
もちろん例外はあります。
有名作家の本とか、何か受賞した作品とか、ネームだけで売れて、表紙に力を入れない場合もあります。
しかーし、
同じ内容の、学校の教科書があったとして、
丸とか三角とか幾何学模様が描かれたものと、かわいい女の子とか、かっこいい男の子が楽しそうに遊んでいる絵があったら、
どっちを買うか!?
そりゃ、どっちも買いたくないでしょうけど、
究極の選択だとしたら、もちろん後者を買いますよね。
(少なくとも、わたしは)
だから、
そうゆう絵を描かねばなりません。
じゃあ、どうゆう絵を描くのか?
すでに、その作家さまのファンの人が喜ぶような絵も大事だけれど、
より重要なのは、
まだ本を読んだことのない人が、手に取って、それを買ってもらうような絵にする必要があります。
潜在読者の開拓!!!
成宮りん先生の、
『ファザコン中年刑事とシスコン男子高校生の愉快な非日常:7~白い巨塔に潜む影~死を呼ぶUSBメモリと疑惑の制服警官~特殊捜査班HRT緊急出動せよ!!』
は、美少年、そして、美中年たちが繰り広げる警察ドラマであり、BL(薔薇系)がちょっと入ったテイストになっています。
警察小説が好きな方、あるいは腐女子の方をターゲットとして考えればいいのかな?
ということは、そうゆう人たちの好きそうな絵柄を選ぶと、ともに、
なにより、
多くの警察小説、BL小説の表紙とは一線を画した絵にする必要があります。
なぜなら、
似たような絵だと、他の本に埋没して、目立たなくなっちゃうからです。
( なぜか、書籍化されることを前提に、話を進めていたりして…… )
人の目を引いて、「いいな」って思わせるような絵って、なんだろう?
上手な絵じゃぁ、ない。
構図の良い絵でも、ない。
カラフルな絵でも、ない。
小学、中学とか、ちびっ子たちの絵画発表会などに、出かけてみて、「いいな」って思う絵は、
パソコンとか使ったり、写し絵とかで、きれいに、そっくりに描いた絵では、ない。
一生懸命、手間暇かけて、制作した作品です。
道具は大切に手入れしながら使い込んでいくと、百年で付喪神になると言われています。
絵も、時間をかけて描くと、魂が宿るかもしれませんねー。
つづく
あれっ!
何気に、自分で自分のハードルを上げて、首をしめてる!?
ひえーっ!!
真面目に、絵を描かないとー(汗)